あさぴーのおいしい独り言

石川を中心に西日本のグルメネタを気ままに書きます。(ご注意)あくまでも主観で書いていますので何かありましても責任は負いかねます。参考にされる場合はご留意を。また内容は訪問当時に知り得た情報(ネット含む)をもとに書いています。なお、コメントは承認後にアップしており、不適切な内容はアップをしませんので、あしからずご了承願います。

タグ:輪島

輪島港は天然ふぐの水揚高で何度も日本一になったことがある港です。

「ふぐ」と言えば山口県下関が有名ですが、下関はふぐの取扱量が世界一なのです。

一口に「ふぐ」と言っても色々な種類があるわけで値段も様々。その中でも「ふぐ」の王様である「とらふぐ」や女王の「真ふぐ」などいいものは下関に集まるということです。

輪島で提供されるふぐ料理を「輪島ふぐ」と呼び、ブランド化する動きが近年盛んになってきました。

市内の飲食店では「輪島ふぐ」のポスターなどを張ってブランドの普及に協力しています。

今回輪島に行くときに私は「輪島ふぐ」を味わいたいと考えていました。

ころで選んだお店が「やぶ新橋店」。
やぶ新橋店 (2)

「やぶ」という名前が付いているからには神田の名店「やぶ(藪)そば」の流れをくむお店なのでしょうか?なかなかの店構えです。
やぶ新橋店 (4)

店内は広くきれいで、いくつかのエリアに分かれていました。我々はこちらのお部屋に案内されました。
やぶ新橋店 (6)

お品書きです。
やぶ新橋店 (9)

御膳メニューです。
やぶ新橋店 (8)

弁当と単品メニュー。
やぶ新橋店 (7)

こちらは定食や中華メニューです。

内容を見る限りはそば店というより、多くのメニューが揃っている食堂的な感じのも店でした。
やぶ新橋店 (5)

今回は「輪島ふぐ」を味わいたいと考えていたので私は「輪島ふぐ炙り丼(1,950円)」を頼むことにしました。
やぶ新橋店 (10)

出されたのがこちらです。
やぶ新橋店 (11)

丼一杯にふぐがきれいに切り揃えられて並んでいます。ふぐは湯通しした後で炙っているのだと思います。

添えられたタレか梅肉ソースをつけて食べますが、小ぶりのふぐでしたが、意外と歯応えがありました。
やぶ新橋店 (15)

ふぐの下には錦糸卵と海苔が敷かれていました。
やぶ新橋店 (13)

妻は「輪島ふぐ漬け丼(1,950円)」を頼んでします。
やぶ新橋店 (14)

こちらはその名の通り、甘めの醤油だれに漬けたふぐを並べてある丼。

漬けの味がご飯に合いました。個人的にはこちらの方が美味しかったです。

「輪島ふぐ」のブランドがこれからどうなっていくか興味があります。ご馳走様でした

やぶ新橋店
石川県輪島市河井町24-17
TEL 0768-22-0006
11:00~21:00
火曜休



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今日は輪島で食べた寿司についての紹介です。

日本海、そして能登半島沖は暖流と寒流がぶつかり合う海域です。そのため色々な種類の魚介が獲れることで知られています。

そんな能登半島にある輪島港は、古くから寄港地・避難港として適していたため、江戸時代からは北前船の寄港地として栄えました。

輪島市の中心エリアは輪島港のすぐ近くにあって、まさに獲れたての魚介がすぐ手に入る好立地。そんな魚介を食べさせてくれる飲食店が多くあります。
伸福 (6)

今回そんな中からチョイスしたのは、街中からは少しだけ外れた位置にある「寿司処 伸福」というお店。

人気店なので事前に予約を入れると、平日11:30のみ予約は受け付けているということでした。

11:20頃お店に到着。すでに2組4名の方が開店するのを待っていました。

お店は1階がカウンターとそこそこ人数が入れる小上がり席。そして2階にも座敷があるようです。
伸福 (3)

我々はカウンター席に座ります。
伸福 (4)

お品書きには英語と中国語の表記がありました。

インバウンドのお客が多く訪れていたのでしょうが、コロナ禍のため今は居ません。

たぶん観光客には「能登朝市丼(2,800円)」のほうが人気があるのでしょうが、我々は「地物にぎり(2,800円)」を頼むことに。
伸福 (9)

こちらは、名前の通り、地元のその日の朝どれの魚介を使って握ってくれる人気のメニューです。
伸福 (8)

小ぶりな握りが10貫、お皿に盛られて出されました。

ネタ的にはそれほど高級なものはありませんが、確かに鮮度は良さそうです。

輪島といえば近年フグが有名ですが、加賀のほうのネタと違うのはそのフグぐらいでしょうか?でも県外からのお客さんには喜ばれる内容だと思います。

個人的な好みでいえば、酢飯が少し弱い気がしたのと、ネタがもう少し大きいとうれしいかな?
伸福 (11)

岩海苔の味噌汁が美味しかったです。

お客さんは、食べている間にも相当数お見えになっていたようです。人気のお店ですね。ご馳走様でした。

寿司処 伸福
石川県輪島市河井町5-41-23
TEL 0768-22-8133
11:30~14:00
18:00~22:00
不定休



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今日は輪島でディナーを食べたお店の紹介です。

ラトリエ・ドゥ・ノト(L'Atelier de NOTO)」という人気のフランス料理のお店。ミシュランガイド北陸2021 特別版で星一つを獲得されています。
ラトリエ・ドゥ・ノト

オープンした時から知ってはいたのですが、小松から輪島は遠く、なかなか行くことが出来ませんでした。
ラトリエ・ドゥ・ノト (41)

こちらの写真はお店を出るときに写した写真ですが、オーナーシェフの池端さんは、大阪本町のフレンチの名店「カランドリエ」出身。

「カランドリエ」は、私が大阪で3年間住んでいたマンションから歩いて1~2分ほどのところにありました。
ラトリエ・ドゥ・ノト (5)

「カランドリエ」のあと、単身フランスブルゴーニュに渡り、4年半フランス星付きレストランでも修業され、当初は大阪でお店を出す予定が、その時期帰省したときに輪島の良さに気づいて、急遽輪島にお店を出すようにしたとのこと。能登の食材を活かした「輪島フレンチ」と呼んで差し支えない名店です。
ラトリエ・ドゥ・ノト (6)

輪島の朝市通りからほど近い街中にある、前は輪島塗の塗師屋の工房だった古民家を改装しています。蔵の扉などもそのまま残された店内ですが、我々はこちらの大きなスペースの部屋に案内されました。

ライティング含めて落ち着いた空間です。

写真はアップしませんが素敵な中庭がありました。
ラトリエ・ドゥ・ノト (39)

そして壁には輪島出身の漫画家、永井豪氏のサインがありました。

今回、我々がお願いしたのはディナーで真ん中の価格、税抜きで12,600円のコースです。
ラトリエ・ドゥ・ノト (7)

こちらがこの日のメニューです。使われている主な食材名しか書かれていません。

出てきた料理の特徴を簡単に説明すると、「和」のテイストを相当大胆に取り入れていて、いわゆるフレンチのイメージで考えると少し驚きを覚えるような料理の数々でした。

特に、単一の食材をソースで美味しく食べさせてくれるのではなく、地元の食材のトレーサビリティを隅々まで把握して、どのように組み合わせたり味付けをした方がいいのかまで追求していて、そのためメニューには料理名が書かれているのではなく、食材が書かれているだけなのです。出される料理を見て味わって、「へぇ~!」の連続でした。

では出されたものを紹介しますが、説明された内容を全部覚えきれなかったので、食材含めて間違っているところもあるかもしれません。そのときはご容赦を。
ラトリエ・ドゥ・ノト (11)

まずはシャンパンで乾杯。

そして出されたのがこちら。
ラトリエ・ドゥ・ノト (12)

メニューには「とうもろこし 甘エビ バイ貝」と書かれていましたが、バター系のソースと和風のジュレのソースを組み合わせた、濃厚な味わいの中に絶妙の和のテイストでした。

なお、お店では上田農園の野菜が数多く使われていました。こちらのコーンもそうです。
ラトリエ・ドゥ・ノト (15)

パンは輪島のベーカリー「ラポール デュ パン」の特製のバゲット。細長い形状です。パンはお代わりもok!違う種類のを出してくれます。

バターは無塩ですが、脇には舳倉島のあら塩が添えられていました。

お次は「トマト サバ パプリカ」と書かれた一品で、「しめ鯖のガスパチョ」です。
ラトリエ・ドゥ・ノト (16)

ガスパチョなので冷製で、しめ鯖のほのかな燻製香にトマトの酸味が活きたスープでした。器の淵にはトマトの残りを乾燥させたものをちりばめてあります。これは食べません。
ラトリエ・ドゥ・ノト (19)

「サザエ ナス 春菊」と書かれた一品は、なんだったか忘れましたが大きなナスを使用した料理。バジルソースです。サザエの肝かな?あと春菊のほろ苦さが加わり、美味しくいただくことが出来ました。他にはコリっとした食感の赤西貝も入っていました。
ラトリエ・ドゥ・ノト (22)

「アワビ 豆」は、枝豆とアワビの肝のダブルソース。
ラトリエ・ドゥ・ノト (25)

「岩牡蠣」は大きな粒で濃厚。カットしてみました。ジュレソースが岩牡蠣を包み込むような感じでした。
ラトリエ・ドゥ・ノト (26)

そしてメインの魚は「スズキ 金蔵米」と名付けられていたこちら。
ラトリエ・ドゥ・ノト (27)

小さめにカットされたスズキにアラのブイヤベースソースがかけられています。淡白な身のスズキに深い味わいを与えていました。

右上には、輪島の金蔵米蔵金「能登ひかり」と、ほうれん草と岩もずくと赤いか、そしてころ柿で有名な志賀町の柿を使ったリゾットが添えられていました。意外な食材の組み合わせで驚かされます。
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そして口直しの「青紫蘇 柚子」のシャーベット。

メインの肉は、お店で飼育している能登のジャジー牛の雄の「のと玄牛」を使っています。マッシュポテトの下にはすき焼き風の肉が隠れていました。
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雄のジャージー牛は牛乳を生み出さないため通常は殺処分されることが多いようですが、こちらのお店では引き取って飼育、このようにおいしく調理されて出されるわけです。
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「デザート(デセール)」は、メロンスープの上にヨーグルトアイス。こちらも凝っていました。
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「プティフール」としてショコラとフィナンシェが出されます。

ドリンクは私はル
ラトリエ・ドゥ・ノト (36)
イボスティー。
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妻はコーヒーです。

最後にシャンパンのあとのワイン。
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白はロワールと、牡蠣が出されたのでシャブリなど。
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赤は、シェフがブルゴーニュで働いておられたので、ブルゴーニュ他でした。

すべて食べ終えての感想ですが、地元の素晴らしい素材を使っていますが、単に素材の旨さを出すだけではなく、食材としての組み合わせの妙を楽しませてくれる素敵な料理ばかりでした。

またガスパチョやバシルソースなど、フレンチにとどまらない味を楽しめたこともよかったと思います。

2人でワインを7杯飲んで税込み42,000円少し。納得のディナーでした。

能登の魅力を最大限に出す工夫と、池端シェフの感性溢れるアイデアが器の中に凝縮されていました。さすがです。また伺いたくなる一軒になりました。ご馳走様でした。

ラトリエ・ドゥ・ノト(L'Atelier de NOTO)
石川県輪島市河井町4-142
TEL 0768-23-4488
11:30~13:00(L.O.)
18:00~20:00(L.O.)
月曜・火曜休



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