同じ日本海沿いとはいえ山陰地方は遠いです。

福岡・大阪に住んでいた時、仕事で山陰に行ったことが何度かありますが、当然観光などは基本出来ません。

今年4月から改めて自由な日々を過ごすことができるようになったので3泊4日かけて車で巡ってきました。

長時間車を運転するのが苦手ですが、JRや飛行機で移動すると意外と時間と料金がかかることがわかり車の選択となりました。

行った時点で北陸はまだ梅雨明けしていませんでしたが、山陰はとっくに梅雨明け済。

そんな山陰の旅を今日から3回に分けて島根編・鳥取編(倉吉市・鳥取市)として紹介します。

まずは島根編です。

先日、石川県立美術館で開催されている「足立美術館所蔵 横山大観と北大路魯山人展」について紹介しましたが、今回「足立美術館」へは初めて行ってきました。
足立美術館 (2)
その時のブログ記事には。「前にNHKスペシャルで足立美術館の庭師にフォーカスした番組を観たとき、内容がいたく気に入って」と書きましたが、石川県立美術館の展覧会が背中を押してくれて今回の訪問となったわけです。

「足立美術館」は島根県安芸市にある民間の美術館。横山大観と北大路魯山人の作品を多く所蔵していることで知られますが、もう一つの見どころが美術館の庭園です。

美術館のHPには以下のように書かれています。

「アメリカの日本庭園専門誌『数寄屋リビングマガジン/ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング(Sukiya Living Magazine: The Journal of Japanese Gardening)』が、日本国内の日本庭園約1000か所を対象に実施した「2024年日本庭園ランキング」を発表し、当館の日本庭園が「22年連続日本一」に選ばれました。」と。

アメリカの専門誌ですが、日本一の庭園ということは世界一ということと同じですね。

横山大観と北大路魯山人の作品は石川県立美術館で観ることができますが、この庭園は現地に行かなければ見ることができないのです。

結論は「素晴らしいの!」一言。庭については素人ですが、感動ものでした。
足立美術館 (8)
オープン前の8:45ごろに到着すると、庭師の方たちが庭園の清掃をしていました。前見たテレビ番組では毎朝の清掃は庭師だけではなく社員総出で行うと言っていましたが、この毎日の努力が22年間日本一の結果につながっているのですね。
足立美術館 (24)
創設者の足立全康氏の「庭園も一幅の絵画である」という言葉をその通り再現した景観。
足立美術館 (25)
館内の窓枠をそのまま額縁に見立てた生の額絵。
足立美術館 (36)
植えられている赤松はほとんどが能登の赤松だそうです。
足立美術館 (51)
借景や遠くに滝などを配置して、見渡せるエリアすべてが絵画のように美しい造形でした。
足立美術館 (50)
なお、展示の美術品については写真撮影NG。しかし、石川県立美術館に貸し出している作品以外にも横山大観と北大路魯山人の作品が多く展示されていました。
足立美術館 (57)
写真は魯山人館のエントランス。

庭園については写真では10分の一ほども良さを伝えられないと思います。是非行かれることをお勧めします。

足立美術館
島根県安来市古川町320
TEL.0854-28-7111
4月-9月 9:00~17:30
10月-3月 9:00~17:00
無休

お次は出雲市にある「出雲大社」。

明治時代には「大社」と名が付く唯一の神社が「出雲大社」でした。

しかし現在は、神社には神宮・宮・大社・神社など色々な呼び名がありますが、伊勢神宮は別格としてそれ以外の神社は同格だそうです。

大社と付くのは羽咋の気多大社や奈良の春日大社、長野の諏訪大社などがあります。

ご存じ「出雲大社」は縁結びの神様として知られていて、年間約200万人の参拝者が訪れる観光名所でもあります。
出雲 006
16年ほど前に一度だけ立ち寄ったことがありますが、残念ながら「平成の大遷宮」ということで大改修の真っ只中!本殿は仮囲いで覆われて見ることができませんでした。
出雲大社
正式な参拝のやり方はあるのですが、今回時間の関係でこちらの二の鳥居の「勢溜の大鳥居」から入りました。
出雲大社 (8)
縁結びの神様として知られる理由である「ムスビの御神像(大国主の神)」。
出雲大社 (17)
拝殿でお参り。出雲大社では「二礼四拍手一礼」でお参りします。
出雲大社 (20)
八足門でもお参り。
出雲大社 (24)
そして時計と反対周りに一周して。
出雲大社 (35)
巨大なしめ縄で知られる神楽殿でお参り。しめ縄は長さ約13メートル、重さ5.2トン!すごいですね。

いいご縁がありますように!

出雲大社
島根県出雲市大社町杵築東195
TEL 0853-53-3100
6:00~19:00

今回最後に紹介するのは宍道湖畔にある「島根県立美術館」。
島根県立美術館 (24)
菊竹清訓氏が設計した建物で、そんなに大きな美術館ではないですが、宍道湖の景観にもマッチした柔らかな曲線で構成されたフォルム。女性的な建築です。
島根県立美術館 (20)
宍道湖の対岸からも目を引きます。
島根県立美術館 (25)
館内に入り宍道湖を望むエントランスロビー。
島根県立美術館 (5)
宍道湖越しに見る夕日は「日本の夕陽百選」に選ばれているほどきれいだそうです。
島根県立美術館 (9)
大きな窓から差し込む光。明るくて落ち着く空間でした。
島根県立美術館 (11)
行った日は夏休み前の展示替えの時期で企画展はやっていなくてコレクション展のみ観てきました。
島根県立美術館 (17)
葛飾北斎のコーナーが常設されています。
島根県立美術館 (18)
島根県では、この3か所以外にも行っているところがありますが、また機会があれば紹介します。

島根県立美術館
島根県松江市袖師町1-5
TEL 0852-55-4700
10:00~18:30
※3月~9月 10:00〜日没後30分
火曜、年末年始休館