加賀地方では、ハレの日使いする場として地域の寿司店が利用されることが多かったと思います。
私の幼少時期からの記憶でも、ハレの日は近くの寿司店から出前の漆塗りの桶に入った握り寿司を頼んだり、親戚を呼んでのオヨバレのときなどになじみの寿司店を利用していました。
しかし、そんなハレの日使いの出来るような大きなお店にとって、今のコロナ禍では宝の持ち腐れに近いような状況になっているでしょう?
さて、今日紹介します能美市三道山の石川県道157号から街中へ少し入った位置にある「十久兵寿司」は、そんなハレの日使いが出来る立派なお店でした。
HPを見ると昭和53年にオープンと書かれているので、今年で44年経つことになります。
店内も立派でした。
我々は2月のとある日曜日。オープンが11:30ということで、オープンすぐにお邪魔しました。
「営業中」の札が出ていたので入ったのですが、中に入るとご主人が少し驚いたような感じで出迎えてくれました。
あまりこんなに早い時間にくるお客が少ないのでしょうか?店内の準備もまだなようで、急いで奥に入って、奥様?に「お~い!」と声をかけていました。汗
ネタケースがデンと置かれたカウンター席。
奥は、庭付きの座敷スペースがありましたが、いまは使われていないのでしょうか。
お店を見ると、旧寺井町でハレの日使いで地元のお客さんに愛されてきたのがわかりますね。
ランチメニューです。3種類の設定で、主に寿司の内容が値段の違いになっています。
Aランチ(1,100円)は盛合せ寿司。Bランチ(1,500円)にはにぎり寿司。Cランチ(600円)には巻寿司です。あとは、AとBには小鉢,茶碗蒸し,みそ汁が付いていて、Cには小鉢とみそ汁のみという内容です。
我々は、Bランチを頼むことに。
最初に小鉢が出されますが、小鉢というより立派な前菜です。レンコンのはさみ揚げ、玉子、ほうれん草お浸し。ビールが飲みたくなりますね。
握りは8貫。ネタ的には一般的なものばかりでしたが、金額を考えれば御の字です。
味噌汁というよりすまし汁。そして、茶碗蒸しはこちらの写真では具が入ってなさそうに見えますが、中にはたっぷり色々な具が入っていました。美味しかったです。
夜は、寿司以外にも料理物や鍋などもやっているようで、この辺りの地元の方々は、ハレとケの両方に使うことが出来るような、気軽に入れる便利なお店なのでしょうね。ご馳走様でした。
十久兵寿司
石川県能美市三道山町オ80
TEL 0761-58-5382
11:30~13:30
17:00~22:00