あさぴーのおいしい独り言

石川を中心に西日本のグルメネタを気ままに書きます。(ご注意)あくまでも主観で書いていますので何かありましても責任は負いかねます。参考にされる場合はご留意を。また内容は訪問当時に知り得た情報(ネット含む)をもとに書いています。なお、コメントは承認後にアップしており、不適切な内容はアップをしませんので、あしからずご了承願います。

タグ:甲羅揚げ

今回の札幌出張は滞在時間約27時間という短さ。

幸い1泊するので、夜は一緒に行った仲間と北海道の海の幸を堪能することに。

チョイスしたのは、札幌駅から徒歩5分ほどと便利な場所にある「奴寿司」という寿司店です。

こちらは、1937年に創業した北海道でも1,2を争うほどの老舗の寿司店。老舗ですが、リーズナブルに鮨を楽しむことで知られています。ランチタイムには1,300円という安さで9貫の握りが食べられるなど人気です。

一等地にありますが老舗ということで自前の建物なので、その分コストを安くできるのでしょう。
奴寿司

行った日、予約した時間から少し早めの18時に到着。しかし暖簾がかかっていません。オープン時間は17:30なのでやっているはずですが…?

恐る恐る扉を開けると開いていました。

この日は団体の予約が入っていたので、一般客は我々2人だけしか予約を取っていなかったようです。そのため暖簾はかけていなかったのです。
奴寿司 (2)

そういうわけで、1階のカウンター席は我々二人だけでゆったりと飲み食いすることが出来ました。

団体客の料理の対応で忙しく働いていたのは、こちらのお店の3代目。カウンターのお客は我々だけだったのでご主人ともお話ししながら過ごさせていただきました。
奴寿司 (6)

お品書きです。先ほども触れていますが、寿司は良心的な値段です。
奴寿司 (5)

お好み寿しとちらし・丼。

我々は最初に頼むものは決めていました。
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こちらに出ている「晩酌セット(4,000円)」です。刺し身、お通し2点、握り2貫、飲み物2杯がセットになっているお得なセットです。
奴寿司 (7)

まずは生ビールで乾杯。やはりサッポロです。
奴寿司 (8)

この日のお通しとしては、まずは枝豆とアスパラ。
奴寿司 (9)

そして磯つぶの煮つけでした。磯つぶはエゾバイが正式名。バイ貝に近い仲間です。
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お造りがこちら。マグロ・タコ・サーモン・甘えび・しめ鯖、白身はクロダイだったかな?

セットの握りはホタテ・マグロ・ヒラメ・イクラの4貫。北海道米に2種類の酢を絶妙にブレンドした合わせ酢を使用したシャリ。代々受け継がれたシャリだそうです。
奴寿司 (14)

最初はホタテとマグロ。
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ヒラメ。
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イクラ。
奴寿司 (12)

そして、追加でお願いしたのは、こちらの「カニの甲羅揚げ(1,000円)」。
奴寿司 (13)

「カニの甲羅揚げ」といえば、小松市でもご当地グルメとして売り出し中のメニューですが。最近あまり食べていません。

オーダーが入ってから作るということで、少し時間がかかりましたが、禁漁期間のない雌のズワイガニ(石川県では香箱ガニ)の甲羅に主に胴体の身を崩してたっぷり入っていました。
奴寿司 (17)

あと、握りとして「北寄貝(500円)」を二人とも頼んでいます。
奴寿司 (11)

アルコールの2杯目と追加の3杯目はハイボールでお願いしました。

以上を2人で飲み食いして一人6,000円弱。明朗会計でした。

今回頼んだものは、あまり北海道らしくはなかったかもしれませんが、コスパもよく老舗の経営努力を感じました。ご馳走様でした。

奴寿司
北海道札幌市北区北七条西1-1-64
TEL 011-716-7480
12:00~14:00(L.O 13:30)
17:30~22:00(L.O 21:30)
※土・日・祝は21:30まで(L.O 21:00)
火曜休



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小松市には歌舞伎18番の一つ「勧進帳」で有名な「安宅の関」があります。

安宅は漁港としても知られていて、江戸時代から北前船の寄港地としても栄えていました。

2018年に日本遺産として「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間(北前船寄港地・船主集落)」に認定されました。

その栄華が街中にもところどころ残っていて、昔ながらの大きな家が何軒か残っています。
長沖

今日紹介します料亭「長沖」は、回船問屋の離れだった大広間が移築されていることで日本遺産に認定されているのです。
長沖 (2)

そんな時代の名残を忍ばせてくれるような建物。玄関は立派。お水取りで有名な東大寺二月堂の松明があります。
長沖 (3)

一歩中に入ると、栄華の時代を思い出させてくれるような、これまた立派。

大小の和室が18室もあり、人数や用途に応じて使い分けられています。
長沖 (16)

廊下も立派で、なぜか猫が2匹居ました。
長沖 (4)

我々は二人だったので、こちらの部屋に案内されます。
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二人としては広いスペースで、立派な庭を眺めながらゆったりとした気持ちで食事が出来ました。

一応、夜は5千円から料理の設定がありましたが、この日は1万円の料理でお願いしています。
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まずは生ビールで乾杯。
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最初に出されたのが「岩牡蠣」。レモンを絞って食べますがプリンプリン!
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椀物はお吸い物で「鯛のしんじょう」。上品なお出汁です。
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続いて出されたお造りには色々な種類の魚が。2人で行ってこんなに多くの種類が出てきたのでうれしいです。
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焼き物は「キンキの焼き魚」。
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酒粕チーズいい味出していました。

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そして「かに甲羅揚」が出されます。

いまでは小松市のご当地グルメとしても知られていますが、ここ長沖が発祥。

長沖の「かに甲羅揚」については、私のブログでは大昔こちらで紹介しています
長沖 (24)

鍋物は「あわびのバター蒸し」。調理前はまだ生きていました。

と、ここでびっくり!停電になりました。30分ほどでしたが、日が長い時期だったので少し薄明かりがあり、そのまま飲食を続けます。
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お店の方がしばらくしてからろうそくを持って来てくれ、そのろうそくの明かりの元でのディナータイム。キャンドルナイトでこれはこれで印象に残る日になりました。
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酢の物は毛がにです。
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そして、ちょうどあわびが蒸し上がるころに電気が復活。美味しくいただくことが出来ました。
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締めのご飯はシンプルに白ご飯と味噌汁、そして漬物。上品なぬか漬けで美味しかったです。
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デザートはメロンです。
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最後に飲んだお酒について。

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生ビールのあとは、冷酒を2種類。
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黒龍と菊姫です。
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あとハイボールも飲んでいます。


以上を飲みくして、二人で3万円強。立派なお部屋で庭を眺めながらゆったりとした気分で美味しい酒と料理に舌鼓。気分よく楽しむことが出来ました。ご馳走様でした。

長沖
石川県小松市安宅町タ140
TEL 0761-22-3838
11:00~19:00
※19時以降は予約の場合のみ営業
不定休



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今年発刊された「ミシュランガイド北陸2021特別版」。

小松市では2つ星に2軒選ばれています。

千木野町の「日本料理 つづら」と今日紹介する安宅町にある「料亭 まつ家」です。

両方のお店には過去行っていますが、どちらもブログでは紹介したことがありません。

今回、本当に久しぶりに行ってきたので書きたいと思います。

伺ったのは10月の中旬。夏を思わせる気候から一気に冬に変わったような日曜日のお昼でした。

「料亭 まつ家」へは、10数年以上前に接待とかで何度かお邪魔しています。

昔のことなので、記憶があまりないのですが、2階のお部屋から見る日本海・安宅の海がきれいだった記憶があります。

安宅と言えば、能「安宅」や歌舞伎「勧進帳」で知られ、北前船の寄港地として日本遺産に認定されている町。
まつ家

「料亭 まつ家」は、そんな北前船で栄えた昔の栄華をしのばせてくれるるような純数奇屋造りの立派な建物です。
まつ家 (2)

室礼のほうもさすがです。
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我々は2人で、小さな個室に案内されました。
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梯川の河口にあって、この日の窓からは日本海に打ち付ける荒波を見ることが出来ました。
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さて、こちらでは、夜は懐石料理のコースですが、ランチタイムは気軽に楽しめる松花堂弁当からのメニューがあります。

しかし、土日祝日は松花堂弁当はやっていないというで、小懐石からとなっていました。

そこで我々は6,000円(税・サ別)の小懐石でお願いすることに。

一番お安いコースなのですが、結論から書けば、びっくりするほどの内容で満足度めちゃ高かったです。さすがミシュラン2つ星。

この日は昼間から飲むつもりだったので、車を置いてきました。
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そこで、まずは生ビールです。
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最初に出されたのは「シャインマスカットと柿とザクロの白和え」。

季節を感じさせてくれる一品です。
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続いてのお造りは赤いか・甘えび・鬼えび・地あら。

このあらが美味しかった!プリッとした食感と歯ごたえ、もちろん甘みに旨みもとてもよかったです。

鬼えびは普段あまり食べる機会が少ない海老で、ねっとりとした食感と相まって美味しい。能登で獲れたと仰っていたかな?

茶碗蒸しは、こちらも旬の食材「松露(ショウロ)」と「とんぶり」が具として使われています。
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きのこの「松露」、最近食べてないですが、若い白い松露ではなく、色のついた麦松露を使っていて滋味。

また「とんぶり」は、別名「畑のキャビア」と呼ばれている草の実で、プチっとした食感を楽しめます。

そして「焼八寸」。
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魚は子持鮎と焼かますでした。

真昼間から酒が進みます。汗
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そして「かに甲羅揚」。小松のご当地グルメとして今一押しの料理。
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その名の通り「香箱ガニ」の身をほぐして色々な具と玉子などを詰めて揚げたものです。

料亭や割烹店だけではなく、小松市内の飲食店では比較的身近に出される料理で、我が家でも年に数回は食べる機会があります。

料亭で揚げたてを食べると、また格別ですね。

締めのご飯は、こちらの土鍋で炊き上げた「舞茸と生姜ご飯」。
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舞茸からのうま味が染みて、生姜の爽やかな辛みも相まってとてもおいしいご飯。

普段飲むと炭水化物は控えるのですが、美味しくて全部平らげてしまいました。
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なめこのお味噌汁と香の物が付いています。
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デザートは「洋梨とんぶりブドウのゼリー寄せ」。
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コーヒーはサービスで出してくれました。

最後に生ビール以外に飲んだお酒について。
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ドリンクメニューはこちらですが、金額は書いてありません。

日本酒はグラスでオーダーします。
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ワイングラスで出されました。
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日本酒の味によって、ワイングラスが変えて出される気配りが嬉しいです。4種類ほど頼んだでしょうか。
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あと、私はハイボールを一杯飲んでいます。

お酒をいろいろ飲んだので、2人で締めて2万円を少し超えるぐらいかかりましたが、この内容でこの料金は素晴らしいと思いました。

もちろん、味やサービスについてもミシュラン2つ星獲得が納得できるものでした。

出来れば夜にお邪魔して、ちゃんとした懐石コースを楽しみたいものです。ご馳走様でした

料亭 まつ家
石川県小松市安宅町ワ-30
12:00~14:30
17:30~22:00 (入店は19:00まで)
※要予約


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