石川県小松市は、歌舞伎18番「勧進帳」の舞台となった安宅の関や、江戸時代から250年以上にわたって続く「曳山子供歌舞伎」で有名な街です。
一昨年には安宅の関で、海老蔵さんが「勧進帳」の弁慶役を熱演して大いに沸かせてくれました。
今日はそんな歌舞伎にまつわる話題を2つお届けします。
まずは、9月4、5日の2日間、海老蔵さんが「こまつ芸術劇場うらら」で4公演を行ったことについて。
これは、海老蔵さんが毎年秋に行っている「古典への誘い」という歌舞伎の地方公演です。
一昨年の「勧進帳」もその一環でしたが、今年は海老蔵さんが復活させた成田屋伝来の歌舞伎十八番の一つ「蛇柳」。私も観てきました。
4日は台風直撃でしたが無事開演。私は5日に行ってきました。
「蛇柳」は、歌舞伎特有の「押戻」という荒事芸の一つが見どころの一つで、ほか海老蔵さんが三役を務めての早変わりも見どころでした。
あと、海老蔵さんが舞台挨拶をしてくれたのですが、小松への思いなども語ってくれて、小松市民にとっては感動。素晴らしい舞台でした。
また、来年(は難しいかな?)も「古典への誘い」に限らず、小松で公演を開いてくれたらうれしいですね。
お次は小松市が舞台となっているテレビドラマのお知らせです。
それは10月31日(水)午後9:00~9:59放送予定のBSプレミアム石川発地域ドラマ「いよっ!弁慶」です。
だいぶ前になりますが、小松市内でロケが行われて、小松の銘菓「月よみ山路」でおなじみの松葉屋さんなどが舞台として撮影に協力しています。ちなみに松葉屋さんはドラマでは「安宅堂」という名前の和菓子屋として登場しています。
石川県出身の俳優、鹿賀丈史さんや篠井英介さんも出演して、ドラマに花を添えていますね。
物語としては、「子供歌舞伎をめぐる心温まるコメディー」となっています。
このポスターは、「こまつ芸術劇場うらら」で海老蔵さんの「古典への誘い」を観にいった折に、会場に置かれていたPR用のボードです。