あさぴーのおいしい独り言

石川を中心に西日本のグルメネタを気ままに書きます。(ご注意)あくまでも主観で書いていますので何かありましても責任は負いかねます。参考にされる場合はご留意を。また内容は訪問当時に知り得た情報(ネット含む)をもとに書いています。なお、コメントは承認後にアップしており、不適切な内容はアップをしませんので、あしからずご了承願います。

タグ:日本遺産

昨日の「MAGONDO(マゴンド)」で食べた後に一服したカフェの紹介です。

「MAGONDO(マゴンド)」へ行く前にもう一軒のカフェを見つけたので、来たついでといっては何ですが入ることにしたわけです。

2022年11月30日にオープンしているようで全然知りませんでした。

さて、「MAGONDO(マゴンド)」のときも少し書いたのですが、橋立エリアは日本遺産や重要伝統的建造物群保存地区になっていて、昔、北前船で栄えたころの建物が相当数現存しています。

しかし、そのお宝を観光資源として活かしきっていない側面があると思います。
橋立

例えば、こちらの地区紹介の案内板。これは今日紹介するカフェ「カフェ彦兵衛」の方が手作りで自費で作ったものなのです。
カフェ彦兵衛 (2)

私も橋立には時々来ることがあるのですが、橋立港付近や加佐の岬へ車で行くことがほとんど。街中を歩いて散策することなどありませんでしたが、このようなマップがあると便利だと思いました。

「カフェ彦兵衛」は「北前船の里資料館」のすぐそばにあります。「MAGONDO(マゴンド)」からも徒歩一分です。

ここは、凪うどんというのを食べさせてくれる「ばん家」というお店だった場所で、15年半前に行ってこちらで紹介しています
カフェ彦兵衛 (18)

東京から移住されてきたご夫婦が営んでおられるようですが、店内には加賀四大船主だった久保家の船主資料を常設展示しているコーナーがあったり、加賀特産の丸いもを練り込んだうどんや蕎麦。厳選した生豆を自家焙煎し提供される色々なコーヒーなど、ある意味ユニークな体験ができるカフェなのです。
カフェ彦兵衛 (10)

メニューです。
カフェ彦兵衛 (7)

食事はうどん・そば・ラーメンなどとても種類が多いですね。
カフェ彦兵衛 (13)

モーニングからディナーの営業までされているようでした。なお、ディナーは予約があった時のみの営業です。

我々は「MAGONDO(マゴンド)」でランチを食べているので、ここではドリンクと少しスイーツを食べることに。

まず4種類のスイーツからチョイス出来るスイーツセット(1,000円)というのがあったので、ジェラートを頼みました。
カフェ彦兵衛 (19)

セットのドリンクとしてほうじ茶をお願いしています。こちらは私が飲んでいます。

ジェラートは4種類の中から2種類をチョイスすることが出来たので、ミルクと黒ゴマにしています。こちらは2人でシェアして食べています。
カフェ彦兵衛 (20)

口当たりが滑らかでおいしいジェラートでした。
カフェ彦兵衛 (22)

妻のほうのドリンクは「橋立船主五人衆珈琲(600円)」という面白いネーミングのコーヒーがあったので、その中の一番深煎りの「久保彦兵衛」を頼んでいました。
カフェ彦兵衛 (21)

エスプレッソのような濃厚な感じのコーヒーのようです。

また機会があればランチにお邪魔したいと思います。ご馳走様でした。

カフェ彦兵衛
石川県加賀市橋立町ラ63番地
TEL 080-8498-7517
10:30~17:00(L.O.16:30)
不定休



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加賀市橋立の個人的なイメージというと、橋立港の加能ガニ。

もちろん、冬のカニ以外にも新鮮な魚介類が獲れる南加賀随一の漁港です。また、このエリアに建つ家は赤瓦が特徴で国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。

しかし観光地としてのイメージは薄く、近年北前船の寄港地として日本遺産に登録され知られるようになりましたが、観光地としての整備は遅れていると感じます。

観光素材としては既存の「北前船の里資料館」や「北前船主屋敷 蔵六園」へは私は行ったことがありますが、むかし北前船貿易で栄え、当時の栄華を忍ばせてくれる建築がいたるところにあって、うまく整備すれば面白いエリアになるかもしれません。

さて、そんな橋立に古民家と蔵を改装した一棟貸しコンドミニアムが何軒かできています。

今日は、その内の一つである「MAGONDO(マゴンド)」の見学と、併設しているレストランでランチをしてきたので紹介したいと思います。

「MAGONDO(マゴンド)」は、橋立の加佐の岬にある「加佐ノ岬倶楽部」が経営。4月18日グランドオープンしています。

私は何度も「加佐ノ岬倶楽部」に行って飲食していますが、このような新しい展開をしているとは知りませんでした。

伺った日、ちょうど「加佐ノ岬倶楽部」の宮本さんがいらっしゃったので、コンドミニアムのほうを見学させていただきました。

MAGOICHI・MAGONI・MAGOSANと3棟の古民家や蔵を改装した一棟貸しの宿泊施設、民泊(コンドミニアム)となっています。

MAGOICHIとMAGONIは定員2人でMAGOSANは5人です。
MAGONDO (20)

こちらはMAGOICHI。少し丘の様なところにあって、移築したと言っていたかな?
MAGONDO (18)

館内はこのような感じです。

完全な和の空間ですが、畳と囲炉裏があって、奥の方の寝室にはベッドが置かれていました。
MAGONDO (23)

こちらはMAGONIです。100年以上昔に建てられた蔵を改装していました。木の香りがして癒されそうです。
MAGONDO (22)

館内はこのような感じ。和洋折衷の空間です。
MAGONDO (28)

MAGOSANは、一番広くて一軒家の間取りをほぼそのまま利用。モダンで機能的に改装されていました。
MAGONDO (26)

各棟とも長期滞在が出来るようにキッチンやランドリーなどの設備が完備されています。

宿泊料金は各棟とも一棟貸し料金でMAGOICHI・MAGONIが1泊17,600円。MAGOSANが35,200円となっていて、食事は別料金です。
MAGONDO (9)

そして、これらの宿泊施設の管理棟がカフェ&BARとなっていて、今回そちらでランチを楽しんできました。
MAGONDO (6)

店内はオリジナルの雰囲気を大切にしながらモダンに改装。いい雰囲気です。
MAGONDO (7)

こちらは半個室で、作家さんの食器などがギャラリーのように売られていました。山下一三さんのもありました。
MAGONDO (10)

オーナーの宮本さんの想いとしては「北前船主の里橋立町にある古民家カフェ。昔の賑わいを取り戻し、活性化させたいという思いで設立しました。」ということ。

もちろん、コンドミニアムの飲食機能を兼ねているわけですが、宿泊しなくてもランチのみを楽しめるのはいいですね。
MAGONDO

ちなみに、夕食と朝食は、このように別料金で楽しめます。
MAGONDO (3)

我々が食べたランチメニュー「MAGOランチ」はこんな感じになっていました。

出されたのがこちら。
MAGONDO (11)

1,995円で少量ずつのおかずが色々並んでいて、バランス的にも良さそうですね。
MAGONDO (12)

魚はサワラの西京焼、肉はローストビーフでした。

全体的に味付けは上品で塩分控えめな感じで良かったです。

なお、ご飯はピロール米で炊き立て!美味しかったですよ。
MAGONDO (13)

「MAGOランチ」にはデザートとドリンクが付いていて、デザートはこちらの棒茶プリンか米粉クッキー。
MAGONDO (14)

ドリンクは4種類からのチョイスで我々2人はコーヒーお願いしています。

宮本さんによれば、橋立でまだ建物を買っているそうで、これからも色々新しい試みを提案していきたいということでした。

機会があればコンドミニアムにも宿泊してみたいと思います。ご馳走様でした。

MAGONDO(マゴンド)
石川県加賀市橋立町ム2
TEL 0761-71-2810
カフェ10:00~17:00
 水・木曜休
BAR営業日 金・土曜日
 19:00~23:00



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今年4月に石川県の加賀市橋立をはじめ全国10市町が「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」というテーマで日本遺産に認定されました。


今回、北前船寄港地の日本遺産認定は、福井県では敦賀市と南越前市(河野)が対象になっていますが、なぜか三国は入っていません。

さて、そんな三国も昔は北前船で大いに繁栄をしました。

当時は三国湊と呼ばれて大いに賑わっていたのでしょうね?
みくに隠居処 (29)

さて、今日紹介します「みくに隠居処」は、その北前船の時代に、全国を往来する北前船の船員や地元の人々の為に屋敷を開放したことが始まりとされていて、そんな施設を再興?したものだとWebでは書かれていました。

2017年4月24日にオープン。元々この場所はいまのオーナーの実家で民宿だったところを改修したようです。

一応、「新業態の旅館」としての営業がメインのようですが、一般の人が利用できるレストランを併設していて、ディナータイム以外にモーニング・ランチ・カフェでの利用が可能です。いわばオーバルジュのような位置付けです。

今回私は、朝、家で朝食を食べずにこちらに直行。オープンの9時にお店に入りました。
みくに隠居処 (11)

エントランスはこんな感じ。

客室は3部屋だけの小さな旅館です。
みくに隠居処 (4)

食事をするスペースは大きな窓で明るくきれいです。
みくに隠居処 (30)

私はお願いして、2階にあるテラス席で食べることにしました。

モーニングが9時からというのも中途半端な気がしますが、たぶん、9時までは宿泊客専用になっているのでしょうね?(ディナー営業がないのも同じ理由?)

まぁ、普通朝食は9時までに済ませることが多いと思うので、9時からの営業というのは苦しいかもしれません。

この日は土曜日だったのですが、私がお店にいた9:45まで、他のお客さんは一人だけ1階で食べていらっしゃいました。

こちらのお店はランチメニューは豊富でしたが、モーニングはモーニングセット(税込777円)一種類のみ。当然私はそれをオーダーします。
みくに隠居処 (21)

出てくるまでに館内撮影の許可ももらって写します。
みくに隠居処 (25)

梅雨入り前のそれほど蒸し暑くない朝で、テラスからは三国の海、港も見え、気持ちよくテラスで食事することが出来ました。

ここ三国は「日本の夕陽百選」にも選べれていて、夕方、日本海に沈む夕日を眺めながらの夕食も最高でしょうね?
みくに隠居処 (23)

さて、モーニングセットには、厚切りのトーストに、
みくに隠居処 (22)

スクランブルエッグ、太めの生ソーセージ、ベビーリーフのヘルシーサラダ。そしてデザートはヨーグルトが添えられていました。

この太い生ソーセージがジューシーで美味しかったです。
みくに隠居処 (24)

飲み物はコーヒーやソフトドリンクが選べましたが、私はコーヒーをお願いします。豆はスタバと同じものを使っていました。


ちなみに、こちらのお店は会員になると、メニューの値段のディスカウントや、コーヒーお代わりのサービスなどもあるそうですが、私は遠いので遠慮しました。
みくに隠居処 (27)

そうそう!あと、こちらでは、「おさかな集積所 おとと」という、魚の買取を行う「おさかな集積所おとと」が併設されていました。また、釣った魚を自ら捌いて食べることが出来る「捌き所」が併設されていて、釣った魚を仲間と食べること可能となっているなど、ちょっとユニークな旅館&レストランになっています。

モーニングセット自体はこんなものでしょうが、テラスでのモーニングは他のお店ではなかなか得難い体験でした。ご馳走様でした。

みくに隠居処
福井県坂井市三国町宿3-7-22
TEL 0776-82-8558
9:00~16:00
モーニング9:00~11:00
ランチ11:00~14:00
カフェ14:00~16:00
木曜休


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今年度、小松市を含む19件が平成28年度の「日本遺産(Japan Heritage)」に認定されています。 

その中で小松市は、「『珠玉と歩む物語』小松~時の流れの中で磨き上げた石の文化~」で申請。北陸3県で唯一認定を受けています。

今回、その小松の石文化について少しだけ取材をしてきましたので、紹介したいと思います。

まずは、小松市の西尾地区に観音下石(「かながそいし」と読みます)、または日華石と呼ばれる石について。
日華石 (3)

小松市内から大倉岳高原方向へ向かう国道416号線から石切り場を見ることが出来ます。ただ、現在採石しているのはこの裏側で、観音下石材という会社が採石をやっているのです。

観音下石(日華石)自体は、いまは需要が少なくなって会社ではなく個人営業で細々とやっていますが、社長の橋本さんは小松市議会議長まで務めたことがある方で、私も個人的に良く存じ上げている方なのです。

この日、橋本さんに了解を頂き、採石場と加工工場を見学させていただきました。
日華石 (6)

ご覧のように、黄色い色をした軟石で、小松市内を走ると、民家の塀や蔵などによく見かけることが出来ます。
東酒造 (8)

観音下石を多く使っていて今市内で残っている構造物では、私のブログでもよく登場する酒蔵「東酒造」の醸造蔵があります。
東酒造 (5)

白山の火山灰が堆積してできた凝灰岩であるこの石の特徴は、柔らかく加工がしやすく、多孔質で、火に強いのも大きな特徴。東酒造の醸造蔵も夏は涼しく冬は暖かく、年間通じて温度や湿度の変化が少ないので、お酒を造るところとして適しているということです。

観音下石(日華石)はそれらの特徴を備えているので、全国各地の有名な建築にも多く採用されていて、駒場公園内の旧前田侯爵邸洋館、国会議事堂の2階廊下の壁や柱。武庫川女子大学の甲子園会館(旧甲子園ホテル)、奈良平城京・朱雀門の修理などに使われているのです。
SHKUD YArn (50)

ここ最近、また観音下石の良さが見直されてきて、「SHOKUDO YArn」という今人気のレストランではワインセラーとして使われていました。

お次は、粟津から山間に入り数分車で走ると滝ヶ原という地区がありますが、こちらでも滝ヶ原石という軟石が採石されます。

滝ヶ原石は、緑がかった石できめが細かい軟石です。観音下石(日華石)と同じく、加工がしやすく建築物の色々な場所で使われていたり、彫刻にとても適している石なのです。
滝ヶ原石材 (2)

いまは、荒谷商店が採石していますが、ちょうど伺ったのがお休みの日だったのでだれもいませんでした。そこで、立ち入り禁止の看板の手前から採石場を写したのがこちらの写真です。

さて、この後、せっかく滝ヶ原町に来たので、前々から興味があった「滝ヶ原ファーム」にお邪魔しました。
Takigahara Farm (21)

「滝ヶ原ファーム」は、古民家を改修し誕生したファームハウスで、「小松市滝ケ原町の美しい自然に囲まれて、農的生活を探求します。」ということらしいです。^^;

9月の3連休のとき、「滝ヶ原フェスティバル -クラフト & クラフトフード-」というイベントが催されていて、その時に西麻布の二つ星レストランフ「L’Effervescence(レフェルヴェソンス)」の総料理長、生江史伸さんら料理人が腕を振るったのですが、私は残念ながら行けませんでした。
Takigahara Farm (18)

当日は有料のイベントで、前述の東酒蔵 神泉や吉田製造 手取川の酒に、石窯で焼いた使ったバーベキュー、小松市の食材を使った石窯ピザ、小松市の大麦を使った石窯パンなどが振る舞われたようです。
Takigahara Farm (6)

色々調べたら、ここは青山ファーマーズマーケットという「農家さんを中心に、料理人、職人、そして都市に暮らす人々が参加するコミュニティ」というコンセプトで活動している方々が企画運営していて、東京や鎌倉、姫路などから数人が、実際にリノベーションされた古民家に住み、農業や料理、アートなど創作活動をされていて、その一人の写真家の方に家の中を案内いただきました。

突然の訪問にもかかわらず、丁寧に説明していただいてありがとうございました。
Takigahara Farm (5)

これはイベントで書道家の万美さんが書いた書です。

当日はあいにくの雨で、私もよく存じ上げている小松在住のデジタルアーティスト、長谷川章さんのデジタル掛け軸(D-K)は室内での投影になったようですね。
Takigahara Farm (9)

2階には、「IDEE」ファウンダーの黒崎輝男氏の書斎みたいな空間がありました。彼は小松の苔の里で有名な日用町における「叡智の杜プロジェクト」をやっていたりします。
Takigahara Farm (20)

これから、この施設を核にしながら色々な試みをやる予定らしいのですが、まだ詳細は決まっていないようですね?そのようになるか興味津々です。

最後になりましたが、小松の石で有名なことでは、九谷焼の陶石の採掘が小松で行われていることです。
浅蔵五十吉 (6)

江戸後期に小松市花坂地区で発見された陶石が、九谷焼では重要な位置付けとなっている点では見逃せないでしょうね?

一時、埋蔵量が少なくなりましたが、新しい採掘場も見つかったようですね。

日本遺産に認定された小松の石文化、これからの展開についても楽しみです。
石文化 (2)

なお、10月1日から小松市立博物館では、日本遺産認定記念特別展「珠玉と歩む物語~小松の石と文化」が開催されています。
石文化

日本遺産認定記念特別展
「珠玉と歩む物語~小松の石と文化」開催案内 
10月1日(土)~12月18日(日)
休館日:月曜、祝日の場合は翌日)
入館料:一般 500円、高校生以下無料

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