先週紹介した平和編の続きで「美」編です。
今回の広島へ行く目的で大きなものが広島県大竹市にある「下瀬美術館」に行くことでした。
「下瀬美術館」は、2023年3月にオープンした比較的新しい美術館ですが、早々ユネスコ本部が建築賞「ベルサイユ賞」の2024年創設した「世界で最も美しい美術館」部門で最優秀賞を受賞している、いま注目の美術館です。

設計は過去建築のノーベル賞と言われるプリツカー賞を受賞し、つい先日もアメリカ建築家協会からゴールドメダルを贈られることが新聞に掲載されていた建築家の坂茂氏。
石川県とも関係が深く、珠洲市の「潮騒レストラン」や「DLT木造仮設住宅」などを設計しています。
「下瀬美術館」のある広島県大竹市は広島県の一番西側に位置していて、すぐお隣は山口県。広島駅からJR山陽線で最寄りの玖波駅までさらに38分。そこからコミュニティバスで「下瀬美術館」の近くの停車場まで移動してやっと到着。小松からは5時間ほどかかりました。
ここは建築資材のメーカーの丸井産業が作った私立美術館で、オーナーが収集したコレクション約500点を中心に展示を行っていますが、ユニークなのがカラフルな可動展示室。
水の上に浮かんでいるような感じで、この展示室が移動できるのです。広島と言えば造船業が盛んですが、その造船技術を応用しているそうです。
建物の外側はミラーガラス・スクリーンになっていて、実物と鏡に映る展示室が多層的に景観を変えて面白いです。
屋上の望洋テラスから見ると、瀬戸内の向こうには宮島を望みカラフルな展示室が映えました。
こちらはエントランスエリア。梁と一体となった巨大な2本の柱が天井を支えていました。
また、こちらのレセプションセンターの構造は珠洲市の「潮騒レストラン」と同じく鉄ではなく圧縮し強度を上げた木材で作られています。
ちなみに施設内のデザインを手掛けたのは、グラフィックデザイナーの原研哉氏です。
今回、美術館では「SIMOSE新コレクション展—サム・フォールズ、松山智一」という企画展が開催されていました。
これはすでに会期は終了しています。
また敷地内には、フレンチレストラン「SIMOSE French Restaurant」やカフェ「MUSEUM CAFE」、そして宿泊施設の「Simose Art Garden Villa」が併設されていました。
なかなかほかに例を見ない美術館ですね。
下瀬美術館
広島県大竹市晴海2丁目10-50
TEL 0827-94-4000
9:30-17:00(入館は16:30まで)
毎週月曜(祝休日の場合は開館)、年末年始、展示替え期間休館
広島市の東側にある比治山公園内にあって、故黒川紀章氏設計で1989年5月3日に開館。2020年から2年以上をかけて全面改修。2023年に再オープンしています。
こちらへ行こうと思ったのは、小松市にある「本陣美術館」の設計も故黒川紀章氏設計で、建物の規模は違えど何となく意匠的に似ている気がしたので実物を見てみたいと思ったからでした。

調べてみると、たぶん設計の時期も同じ頃だと推測されます。
館名の通り現代美術を取り扱っていて、行った日は「コレクション展2025-Ⅱ」が開催されていました。
写真撮影がokの作品も多くあって、こちらは草間彌生さんの作品です。

あと、こちらは故岡本太郎氏のブロンズ像「若い夢」。
なお、「コレクション展2025-Ⅱ」は2026年2月1日まで開催されています。なかなか面白い展覧会でしたよ。
広島市現代美術館
広島県広島市南区比治山公園1−1
TEL 082-264-1121
10:00~17:00
月曜、年末年始休館
最後の紹介は「ひろしま美術館」。
ここは広島銀行の創立100周年を記念して開館した美術館で、フランス印象派を中心にゴッホ、ピカソなどの作品を多く所蔵。
ご覧のような円形の建物。
中に入ると、ロダンの「カレーの市民」第2試作(習作)が迎えてくれます。ちなみに「カレーの市民」ですがアルバのカレーとは違います。笑
そして、行った日はコレクション展示のみ開催中でしたが、マネ、シャガール、ルノワール、ミレー、ビュッフェなど知っている画家の絵がたくさん展示されていました。
この美術館についても写真撮影okの作品が多く、こちらはゴッホの「ドービニーの庭」という作品です。
想像していたより観ごたえがあった美術館でした。
ひろしま美術館
広島市中区基町3-2(中央公園内)
TEL 082-223-2530
9:00~17:00(入館は16:30まで)
月曜(祝日の場合は翌平日)年末年始休館







































