北陸の港町というと、何となく演歌の世界を感じます。浮かぶのは日本海の荒波にカモメが飛ぶ映像です。
まぁ、イメージと言えばイメージなので、実際は色々な街の雰囲気があるのは当たり前だと思います。
今日は坂井市三国町にあるカフェのお話です。
一昨日紹介した坂井市の春江にある「スパイス食堂 PANGAEA(パンゲア)」でおいしいカレーを食べたあと向かいました。
三国には食事ができるお店でいいところが色々ありますが、カフェについてはそれほど紹介したことがありません。
場所は何年か前に紹介したオーベルジュ「砂や安島季節料理(Galley砂や)」のすぐそばでした。
お店の名前は「イルニッビオ(IL NIBBIO)」。

南イタリア好きのオーナーが営むギャラリー&カフェです。こちらはお店に置かれていたフライヤー。ここにも書かれていますが、店名の「NIBBIO」とはイタリア語で鳶(トビ)のことです。
イタリア好きが高じてカフェをやり始めたのだと思いますが、かわいい外観で、行ったことはありませんが地中海のイメージ?です。
店内には靴を脱いで入ります。
入ると女性オーナーがイタリアで買い付けたのでしょう、ご覧のようにイタリアの食器やアート、雑貨などが並んでいました。
カフェスエリアはカウンターと4人掛けの丸テーブルが一つ。女性オーナーがお一人でやっているので、こじんまりとしていてアットホームなつくりになっています。イタリア好きの想いが感じられます。

昼はイタリアンドルチェカフェ、夜は予約制イタリアンワインバーになっていて、こちらがカフェメニュー。
この日はランチは食べてきたので、ドリンクとケーキ(ドルチェ)を頼むことにしました。
ケーキはオーナーの女性の手づくりで常時2~3種類あって、この日は3種類から選べました。
その中から我々は「おばあちゃんのケーキ(700円)」と「オレンジケーキ(700円)」の2種類を頼みシェアして食べることに。両方とも季節のフルーツが添えられていました。
こちらの写真の「おばあちゃんのケーキ」というのを調べてみると、イタリアでは「torta di nonna(トルタディノンナ)」という、トスカーナ地方でよく作られる伝統ドルチェのことらしいです。
パイ生地にレモンカスタードクリームをたっぷり入れて焼き上げてありました。
見た目と違って甘さも控えめです。
「オレンジケーキ」のほうはオレンジピールがたっぷり乗せられていて、その苦味がアクセントです。
こちらも甘さ控えめで、シンプルですがイタリアの太陽の恵みを感じるケーキで、甘いものをあまり食べない私も美味しいと思いました。
このケーキに合わせて注文したドリンクは、私は「カフェアメリカーノ(500円)」、妻は「アールグレイ(500円)」。
「カフェアメリカーノ」はアメリカーノという名前ですが、濃い目のコーヒーのことです。
「アールグレイ」はポットで提供されて2杯取れました。「オレンジケーキ」に合いますね。
我々はカウンター席に座り、オーナー女性のサーブの様子を見ていましたが、テキパキ作業をされていました。
さて、イタリアへはこれまで2回行っていますが地中海を見たことはありません。なので地中海の実際のことはわかりませんが三国の海とは明らかに違うと思います。
しかし何となくこちらのお店は、建物からドルチェまでオーナーのイタリアの想いを強く感じるカフェだったと思います。ご馳走様でした。
イルニッビオ(IL NIBBIO)
福井県坂井市三国町安島2-202
TEL 0776-81-7610
11:00~18:00
※水曜、日曜のみ夜予約可
月・木、第3日曜休