あさぴーのおいしい独り言

石川を中心に西日本のグルメネタを気ままに書きます。(ご注意)あくまでも主観で書いていますので何かありましても責任は負いかねます。参考にされる場合はご留意を。また内容は訪問当時に知り得た情報(ネット含む)をもとに書いています。なお、コメントは承認後にアップしており、不適切な内容はアップをしませんので、あしからずご了承願います。

タグ:地産地消

グルメブログをやっていると、個人的に色々行ってみたい飲食店があります。

ミシュランガイドの3つ星や食べログで4.5点以上の高得点を得ているお店などは、あまり興味はなく、どちらかというと個性的なところがいいと思っています。

その行きたいお店のうちの一軒が、山形県鶴岡市にある「アル・ケッチァーノ」。オーナーシェフは奥田政行氏。

イタリアのスローフード協会国際本部主催の「テッラ・マードレ2006」で、世界の料理人1000人に選出されたり、TBSの「情熱大陸」やNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に取り上げられたことがある超一流の料理人で、その土地の食材にこだわった「地産地消のリーディング・シェフ」としても知られています。

さて、今回オープンしたイオンモール白山の1階にできた「Grand Chef's Kithen/グランシェフズキッチン」。
イル・ケェッチァーノ (6)

こちらは、七尾市出身の辻口シェフなど国内の一流シェフたちがプロデュースする新業態のレストラン街です。

今回奥田シェフは、その中のイタリアン「イル・ケェッチァーノ」に監修として携わっていました。

「イル・ケェッチァーノ」の経営自体は「金沢まいもん寿司」が行っていて、こちらの店長さんとお話したら、彼も「金沢まいもん寿司」の方でイタリアンを勉強していると話されていました。

その店長に店内の写真撮影を了解いただき写真を写しました。
イル・ケェッチァーノ (2)

「グランシェフズキッチン」の店舗デザインは、私がよく存じ上げている建築家、戸井建一郎氏「toit deign(トイットデザイン)」が手掛けています。

彼は、鶴岡市の「アル・ケッチァーノ」にも行って、奥田シェフとも色々お話ししてきた上でデザインに取り組んでいるわけですが、イタリアンテイストを前面に出すのではなく、和のデザインをうまく取り入れながら、エリアごとで表現していました。
イル・ケェッチァーノ (9)

こちらは鮨屋のカウンター席のような長い木のカウンター席です。

カウンターの下にもイタリアンタイルが張られていたりして、目立たないところにもこだわっている感じでした。

店長から、アンバサダー統括料理長の方が8月一杯はお店に張り付いて色々指導されるとお聞きしたので、直接その方からお話をお聞きするためにカウンター席に座ることにしました。

彼は奥田シェフの片腕の方で、奥田政行氏と共に数店舗のレストランの立ち上げに参画して、銀座にある「ヤマガタサンダンデロ」の料理長も務めているのです。レジのところで支払いをしているときに、わざわざ名刺まで渡しに出てきていただき恐縮でした。
ハートブレットアンティーク (12)

ちなみに、彼の名刺の裏に書かれていた、「イル・ケェッチァーノ」のグループの飲食関係のリストです。手広くやられていますね。
イル・ケェッチァーノ1

さて、この日のランチメニューはこのようになっていました。

2,000円と3,500円の2種類。大雑把に言うとメインが付くかつかないかの違いです。

我々2人は「ピアットウニコ ランチ」を頼むことに。

まず出されたのは「本日のお楽しみアミューズ」で、「マグロのタルタルとすだれ麩」。
イル・ケェッチァーノ (14)

寿司でいうところの「漬け」のようなタルタルで、すだれ麩は素揚げされています。
イル・ケェッチァーノ (15)

お次の「JIMONO野菜のバーニャカウダー」。
イル・ケェッチァーノ (16)

この日の野菜はこんな内容。

バーニャカウダーソースは、いしるとカリフラワーで、野菜の味を損ねない感じのソースに仕上げてあります。
イル・ケェッチァーノ (17)

ここで出されたパンはフォカッチャ。お代わりは頼めば出てくるかはわかりませんが、聞かれませんでした。

通常イタリアンは、この後、プリモピアットとしてパスタが、セカンドピアットでメインが出されるのですが、こちらでは一度にワンプレート出されました。
イル・ケェッチァーノ (12)

そこで「一つの,唯一の,ユニークな」という意味の「ウニコ(unico)」から「ピアットウニコ」と名付けられている、というわけです。

魚と肉がチョイス出来ましたが、パスタと付け合わせはプリフィックスで選べるわけではなく、魚と肉で自動的に決まっていました。
イル・ケェッチァーノ (19)

私は魚です。この日は「スズキのハーブソテー」。
イル・ケェッチァーノ (21)

ローズマリーとセージがスズキに香りを与えてくれています。
イル・ケェッチァーノ (20)

パスタは「ボンゴレナポリ」。付け合わせは「緑野菜のルーコラ和え」です。
イル・ケェッチァーノ (11)

やはりパスタの麺が秀逸でした。こちらの黒板にも書かれている奥田シェフ流の「ゆで論」に基づいて茹でられ、ツルっとしたのど越しで、かつモチっとした食感を楽しむことが出来ました。

妻は肉で「能登豚のグリル」。パスタは「のとっこ椎茸のペペロンチーノ」。付け合わせは「山形のだし」。
イル・ケェッチァーノ (18)

「山形のだし」とは村山地方の郷土料理で、「出汁」のことではありません。夏野菜と香味野菜を細かくきざみ醤油などで和えたものです。

ドルチェは2種類のジェラート。
イル・ケェッチァーノ (22)

山形の「アル・ケッチァーノ」オリジナルの塩ミルクのジェラート「月の雫」とキャラメル味のジェラートでした。周りにはキャラメルソースと香ばしいナッツがちりばめられていました。

ちなみに「月の雫」とは、奥田シェフが作った塩の名前です。

ドリンクはコーヒーか、オリジナルの「あるけっ茶」をチョイス出来ましたが、せっかくなので「あるけっ茶」でしょう。

無農薬で育てた静岡県産の緑茶を発酵させた発酵茶。ご存じの通り緑茶も烏龍茶も紅茶も、基本的には同じ茶葉から作られていますが「あるけっ茶」は種類的には紅茶ということになります。
イル・ケェッチァーノ (23)

私はアイスで、妻はホット。ホットのほうが渋みというか苦味が強く出ていて、比較的アイスのほうが飲みやすかったです。
イル・ケェッチァーノ (24)

個人的には奥田シェフの料理の世界を垣間見ることが出来てよかったですが、遠いのでなかなか行けない山形県鶴岡市の「アル・ケッチァーノ」に、一段と行ってみたくなりました。ご馳走様でした。

イル・ケェッチァーノ イオンモール白山店
石川県白山市横江町1681
イオンモール白山1階グランシェフズキッチン内
TEL 076-259-5237
11:00~15:00(L.O.14:00)
17:00~22:00(L.O.21:00)
無休


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小松の大和町に「あん庵」という和食のお店があります。

オーナーの河野ママのことは私も良く存じあがていて、彼女のホスピタリティ溢れるお店づくりのおかげで人気のお店となっています。

また、彼女は昨年まで北浅井で「旬庵ダイニング」というお弁当や仕出しのお店を出していました。
旬庵

昨年末「旬庵ダイニング」をクローズして、むかしお店をやっていた原町の店舗を改装して「味茶房旬庵」をリニューアルオープンさせたのです。

旬庵 (2)

お店は小松市街から15分ほど車で山の方に行ったところにあります。

「味茶房旬庵」のオープンは2月1日。私はその週の土曜日に出かけてきたので書きたいと思います。
旬庵 (14)

この日、オープン少し前の早目の時間に伺い、ママと少しお話をしながら写真撮影をしてきました。
旬庵 (10)

むかしのお店のときも何度かお邪魔しましたが、その時はうどんや日替わりの定食が主なメニューでしたが、今回は基本バイキング形式のランチになっています。
旬庵 (5)

一応、ランチのネーミングとしては「お野菜満喫大地のめぐみ ビュッフェコース」で1,680円(税込)となっています。

実はバイキングのお店にはそれほど行きません。なぜかというと、それほど量を食べる方ではないのに、色々並んでいるとついつい食べ過ぎてしまうからです。^^;
旬庵 (11)

お座敷にテーブルを置いて、前はカウンター席があったところに、色々な料理を並べています。
旬庵 (28)

まわりには、色々な作家さんの作品が並べられていて、ミニギャラリーとしても楽しめますし、大人の雑貨類もあってこれらを買い求めることもできます。
旬庵 (27)

さて、バイキングのおかずは10種ほど。一部は日替わりになるようです。この日のメニューはこんな感じです。(注:この内容は2月前半のものです)

有機野菜のサラダ 
おからこんにゃく焼き肉風
干したけのこの炒め煮
かたはの胡麻よごし 
根菜きんぴら
かっちり豆
ブロッコリーと豆の玄米甘糀のサラダ
大根と畑のお肉のデミソース煮込み
車ふと舞茸の味噌汁
16穀米
炊き込みごはん
黒米おはぎ
旬庵 (16)

あれもこれも食べたくなり、持ってきたのがこれら。う~ん、取り過ぎたかな?^^;
旬庵 (17)

どれも美味しそうですね!ご飯は16穀米と炊き込みご飯の2種類。思わず両方とも食べてしまいました。^^;
旬庵 (25)

野菜はなるべく小松の地の物を使うようにしているようで、有機野菜サラダは小松の西田農園さんのもの。また調味料も安心して食べていただきたいという思いから、出来る限り自然のものを使っているということでした。たとえば砂糖は「きびさとう」、塩 は「沖縄の塩」、味噌は手作り、醤油と酢は地元産といった具合です。また、小麦粉・片栗粉とかも使わず玄米粉・米粉を使用しているなど気を使っていますね!
旬庵 (12)

うれしかったのは、お肉類がなくヘルシーなこと。肉が苦手な私にとってはありがたいです。
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お肉の代わりに「畑のお肉」、つまり大豆を使って、言ってみれば精進料理にも見られるお肉風に仕上げていました。なるほど!ってな感じです。
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美味しいので、持ってきた分は全部胃袋に消えていきました。
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なお、食後はポットに入ったドリップコーヒーがデミカップ飲めますが、100円プラスで豆から挽いてコーヒーを入れてくれます。あと、デザートもプラスの場合は、コーヒー付で300円プラスになります。

1,680円は少し高めの設定かもしれませんが、この内容・味・ボリュームを考えると、お得感がありますね。

今のところバイキングはお昼のみとなっていますが、将来的にはディナーも可能性はあるようですよ!(^_-) ご馳走様でした。

味茶房旬庵(あじさぼうじゅんあん)
石川県小松市原町87-1
TEL 0761-58-2568
ランチ11:30~14:00
甘味カフェ14:00~16:00
日・月曜休



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我が家でもよく利用するシャルキュトリーのお店「ガリビエ」。
ソリッソ (2)

その前に今年9月、新しいイタリア料理のお店がオープンしました。お店の名前は「sorriso(ソリッソ)」といいます。

10月に「ガリビエ」に立ち寄ったときにお店に立ち寄り、少しメニューなどを見させていただきました。そして今月になり予約を入れた上でランチを食べに出かけてきました。

オープン以来人気のお店なので、最近はランチはなかなか予約が取れないようです。

ちなみに私が行った日も、ランチ時予約なしの飛び込みのお客さんが次から次へとやってきましたが、ことごとくNGでしたね。
ソリッソ (3)

このようにお店のとなりにはお店のマスコットの子ヤギが2匹飼われています。
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内装も、かわいく明るくまとめられています。設計は私もよく存じあがている岩井さんのさとやま設計社です。

さて、私たちが伺った日は最高の秋晴れの天気でとても気持ちのいい日曜日でした。
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店内からも最高の青空のもと、紅葉した木々を眺めながらランチを楽しむことが出来ました。
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店内は、2人がけのテーブル席が5つ、4人がけが1つ、カウンター席が3席となっています。

この日は、オーナーシェフご夫婦とご年配の女性の方(お母さんでしょうか?)の3名で切り盛りをされていました。

私が食べ終わるころには満席になって、なかなか3名でまわすのは大変そうな感じでした。このあたりは慣れの問題もあるかもしれませんね。

さて、お店の冠に「農家レストラン&チーズケーキ専門店」と書かれている通り、地元特産の農産物を積極的に採り入れる考えでメニュー作りがされています。野菜は無農薬野菜を使っていて、ようはスローフードと地産地消がウリということですね。化学調味料についても一切使わないよう心がけていらっしゃるようです。

また、お店で飼っているヤギのミルクでチーズケーキを作るのが将来の目標なのだそうですが、まだ子ヤギなのでしばらくは無理だということでした。^^;
ソリッソ (14)

店内では、チーズケーキやビスコッティなどもテイクアウト用で売られていました。

店名の「sorriso(ソリッソ)」は、イタリア語で「笑顔」を意味する言葉。ご夫妻やお店のつくりを見ていると、何となくわかるような気がします。
ソリッソ (4)

テーブルには、このようなウェルカムメッセージも置かれていました。自然にこちらまで「笑顔」になります。

シェフは能美市出身。北イタリアのピエモンテ州や東京・名古屋で修業されていて、金沢の有名イタリアン「ボッテガ ディ タカマッツオ」のシェフとも仲が良いそうです。開店祝いのお花が飾られていました。
ソリッソ

ランチメニューはこのような感じです。プランゾA(税別1,000円)とプランゾB(1,500円)の2種類。Aはサラダ+フォカッチャ+パスタ+コーヒー。プランゾBは、前菜盛合せ+フォカッチャ+パスタ+ドルチェ+飲み物(コーヒーor紅茶orエスプレッソ)となっています。

今回、私たちはプランゾBでお願いしました。
ソリッソ (23)

まずは、前菜盛合せです。北海道カボチャのスープ、カリフローレ、鯛のカルパッチョ、能美市の名産の国造(こくぞう)ユズで香りづけしたサーモン、秋らしく柿のカプレーゼ、生ハム、ガリビエのオリーブハム、フリッタータなどです。

色とりどりで食べるのが楽しくなる前菜でした。ちなみにカリフローレとは、新しいスティックカリフラワーだそうで、食感も良く茎に甘味があります。

メインのパスタは5種類から選ぶことが出来ます。
ソリッソ (27)

私たちは、「愛知シラスとキャベツのペペロンチーノ」と「スパゲッティ・アッラ・プッタネスカ」をお願いしました。

2名以上の場合は、2種類のパスタをチョイスし、それをシェアしてお皿に盛ってくれます。うれしいですね。

プッタネスカのほうは、アンチョビとケッパーがほんのり効いたトマトソース、美味しかったです。
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こちらはフォカッチャです。我々は頼みませんでしたがお代わりも可能でした。

デザートは少しずつですが3種類も盛られてきました。
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一番左はヤギのベイクドチーズケーキは、イタリアのヤギのチーズコンテストで最優秀賞を受賞したチーズを使っているそうです。(黒部のTomomiさんのチーズでしょうか?)

とても濃厚です。

真ん中のジェラートはヤギのリコッタチーズを使って作られています。こちらも濃厚なジェラートでした。

一番右はカボチャチーズプリン。北海道かぼちゃとクリームチーズで濃厚でありながら食べやすい味でした。
ソリッソ (30)

飲み物は、私はエスプレッソ。妻はコーヒーを頼みました。

お店の名前の通り「笑顔」が自然と出てくる内容で、コスパも良く満足度高かったですよ。

ガリビエでシャルキュトリーを買い求めるついでにランチを食べに来るお客さんが多くなりそうです。予約必須です。ご馳走様でした。

農家レストラン&チーズケーキ専門店 sorriso
能美市徳山町井12-2
TEL 076-146-6280
11:30~16:00
18:00~22:00
火曜休(ほか月曜も休のときあり)


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