あさぴーのおいしい独り言

石川を中心に西日本のグルメネタを気ままに書きます。(ご注意)あくまでも主観で書いていますので何かありましても責任は負いかねます。参考にされる場合はご留意を。また内容は訪問当時に知り得た情報(ネット含む)をもとに書いています。なお、コメントは承認後にアップしており、不適切な内容はアップをしませんので、あしからずご了承願います。

タグ:加賀の紅茶

山中温泉の「花紫」。創業120年の高級旅館で知られています。
花紫 (8)

大昔に一度お邪魔したことがあります。あまり記憶は残っていませんが、典型的な和風旅館だったと思います。
花紫 (5)

そんな「花紫」ですが、7月12日にリニューアルオープンしています。リニューアルのコンセプトは「現代における日本の文化サロン」。
花紫 (2)

今回宿泊はしていないので部屋などの紹介はできませんが、エントランスからフロント、そしてロビーまで、モノトーンのインテリアでまとめられていて、シックな雰囲気に大変身していました。
花紫

フロントの前にはギャラリーが出来ていました。
花紫 (6)

こちらは「現代の和」を表現した茶房です。宿泊客のおもてなしに使われているようです。

そして8月1日より、リニューアルされたこの空間を利用しての「和のアフタヌーンティー」がスタートしていて、早々妻と一緒に行ってきました。

普通「アフタヌーンティー」といえば紅茶ですが、こちらでは日本茶を中心に楽しむ「和のアフタヌーンティー」となっているわけです。

私は甘いものがそれほど得意ではありませんが、「和のアフタヌーンティー」とはどのようなものか興味があったので行ってみることにしました。

1日2組限定で料金は一人5,000円です。
花紫 (9)

正式な「アフタヌーンティー」では3段重ねのティースタンドが一般的なようですが、こちらでは2段。簡単な食事は別な器に盛られて提供されます。

まず出されるのは「フレッシュブレンドティー」。
花紫 (7)

この日は「巨峰とマスカットのフレッシュブレンドティー」でした。

ほんのり甘さを感じるフレッシュな冷たいお茶。真夏に飲む最初の一杯として美味しくいただくことが出来ました。
花紫1 (2)

2杯目と3杯目に飲むお茶は、こちらのメニューに書かれている中から1種類好きなものを選びます。
花紫 (4)

最初にこちらの茶葉の見本でお茶の特徴などを説明をしてくれます。

私と妻は二人とも「オリジナルティー」をお願いすることに。

私は紅茶で「打越紅茶+紫蘇」。妻は煎茶で「打越煎茶+ミント棒茶+レモンバーベナ」。
花紫1 (5)

こちらの写真の左側が私の「打越紅茶+紫蘇」。右側が「打越煎茶+ミント棒茶+レモンバーベナ」です。
花紫 (19)

最初は急須でいれてくれます。
花紫 (21)

私のはほんのり紫蘇の香りが鼻に抜けます。好きなお茶でした。

妻のも少し飲みましたが、すっきり爽やかな後口で美味しかったです。
花紫 (27)

2杯目は、日本酒のお燗をするような「酒タンポ」というのかな?に入れられて、温泉旅館の一人用鍋で使われる固形燃料で温められて出されました。
花紫 (10)

一の皿は、こちらが食事となる「季節のお寿司」で野菜の握り寿し。

香の物として水茄子と新生姜の甘酢漬が添えられています。

寿司は小ぶりで、これだけでお腹がいっぱいになることはありません。
花紫 (15)

二の皿は「間味」で、厚焼玉子・クリームチーズの味噌漬あん最中・水寒天(とうもろこし・黒豆・枝豆)・野菜(きゃらぶき)の佃煮・棒茶のカヌレです。
花紫 (24)

後ほど「棒茶のメレンゲ」も出されました。
花紫 (16)

二の皿は「甘味」で、冷やしぜんざい・季節の果実・青梅甘露煮・干菓子・上生菓子です。
花紫 (14)

こちらは「冷やしぜんざい」。甘さ控えめでよかったです。

普段これだけ甘いものを食べることが無いため、少々戸惑いましたが、こちらのはそれほど甘くない味付けで、すべて食べることが出来ました。

まぁ、5,000円と少々お高いですが、午後のひと時を鶴仙渓を望みながらゆったりとした気分に浸って優雅に過ごすことが出来るので、たまにはこんな贅沢もいいかもしれません。ご馳走様でした。

山中温泉 花紫
石川県加賀市山中温泉東町1丁目ホ17-1
TEL 0761-78-0077
アフタヌーンティーは完全予約制



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小松市の観光資源として大きなものに安宅関があります。
安宅 (2)

ご存じ歌舞伎の「勧進帳」の舞台となったことで全国的に知られていて。歌舞伎では大名跡である十二代目の市川團十郎さんも小松によく来られて子供歌舞伎の指導などを熱心にされていました。

今年5月に十三代目の市川團十郎白猿を襲名することになっていた海老蔵さん。残念ながらコロナ禍のなか延期になってしまいましたが、彼も2016年に安宅関で「勧進帳」の弁慶役を見事に演じています。私も観に行きました

さて、小松市では、これまでこの最大の資源を活かしていたかといえばそうではないところがありました。

5年ほど前に私のブログでも「北陸新幹線金沢延伸後の小松市の未来を考える(食と観光を中心に)」というシリーズで書いたことがあって、その7回目に安宅関と勧進帳について取り上げたことがありますが、やっと重い腰?をあげて安宅関周辺の整備にお金を投入するようになりました。

一昨年は安宅ビューテラスをリニューアル。そして今年は併設する「勧進帳ものがたり館」が令和2年7月26日に全面リニューアルされました。また今後3カ年で関所跡の安宅公園の再整備と、屋外デッキや広場、休憩施設などを作る計画だそうです。

私もオープン翌週に見に行ってきました。
ATAKA CAFE

前は直接「勧進帳ものがたり館」に入りましたが、いまは「安宅テラス」から「『安宅の関』こまつ勧進帳の里」に館名が変わったこちらから入り、入り口右側の窓口で検温。入場料を支払ってからカフェの中を通って入ります。
勧進帳ものがあたり館 (2)

入ってすぐ、北前船の寄港地だった安宅町で実際にお祭りに使用された「曳船(ひきふね)」が展示されています。そしてその奥に本館?がありました。
勧進帳ものがあたり館 (3)

コロナ禍で住所記名が必要でした。
勧進帳ものがあたり館 (7)

展示の特徴はいまのIT技術を取り入れた体験型展示となっているところですかね。
勧進帳ものがあたり館 (6)

こちらの写真の右側には歌舞伎の世界を歴史上の資料や現物で見せていた展示があるのですが写真NG。一部、展示okなところがあったのでそちらを入れて、左側にあるのはデジタル着せ替え。AR技術により、自分が歌舞伎の衣装を着た様子を見られたり、歌舞伎の隈取もバーチャルで体験できるものです。
勧進帳ものがあたり館 (9)

これはこれで面白いのですが、一度やったらやらないと思うのと、この手の技術は日進月歩ですぐに陳腐化するのが心配ですね。

そしてお隣のメイン展示?安宅勧進帳シアターでは「勧進帳」の映像を8分間のダイジェスト版で見ることができます。

なんと!弁慶役が十二代目の市川團十郎さん、富樫役が現海老蔵さんという親子共演の「勧進帳」。

元NHKアナの葛西さんのわかりやすい解説と相まって見ごたえのあるコンテンツでした。

そして見終わった後、併設の「ATAKA CAFE」でお茶することに。
ATAKA CAFE (5)

ちょうど梅雨が明けたときで天気が一気に回復。青空のもと日本海を眺めながら一服することにしました。

「ATAKA CAFE」については過去2度ほど紹介していますが、前回はこちらに書いています

今回は食事はせずにドリンクとスイーツのみです。
ATAKA CAFE (10)

私は冷たい加賀紅茶(税込500円)。

すっきりとした飲み口でおいしい!
ATAKA CAFE (8)

妻はアイスコーヒー(税込500円)です。

あと能登のマルガージェラートの「マンダリンジンジャーミント(税込400円)」も頼みました。
ATAKA CAFE (11)

マンダリンの甘さをジンジャーとミントがすっきりと締めてくれます。夏のフレーバーですね。

その後しばらく外を眺めながら気分をリフレッシュでしました。ごちそうさまでした。

勧進帳ものがたり館
石川県小松市安宅町タ140-4
TEL 0761-21-6734
9:00~17:00
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため当面の間は16時まで
水曜休、年末年始
※祝日の場合は翌日休
大人300円、高校生以下150円
小松市在住の65歳以上は無料

ATAKA CAFE(安宅カフェ)
小松市安宅町タ140-4
 安宅ビューテラス内
TEL 070-1461-7561
11:00~21:00(L.O.20:30)
水曜休


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金沢市大野エリアは昔から醤油や味噌の産地として有名です。

特に醤油は、野田・銚子や龍野と並ぶ産地としても知られています。

当然いまでも醤油や味噌を作っているわけですが、大手と言われるところから小さな蔵元まで色々。

これらの蔵元では、敷地内の見学が出来たり、直売のショップやレストランまで併設しているところ、さらには自家の土蔵を改装してギャラリーとしていたりと、大野の街を彩っています。

そんな古くからある大野の街並みを散策していると、意外な発見が出来てなかなか面白い街だと思います。

私のブログでは、この大野の街にある飲食店やパン屋さんなどをいくつか紹介したことがあります。

さて今日紹介するのは小さな味噌蔵元が営むカフェ「味噌蔵カフェきくや」です。
味噌蔵カフェきくや

私はお店の存在は知っていましたが今回が初訪問。

事前に調べたところ、1895(明治28)年創業の味噌作りの蔵元だそうです。でも、作っている味噌のことを知りたいと思いネットで調べてみましたが、それ以上のことはわかりませんでした。
味噌蔵カフェきくや (12)

入口の扉を開けると確かに味噌を売っていました。
味噌蔵カフェきくや (4)

さらに大きな引き戸を開けて店内に入ると、中は広く天井が高い広々として空間。お店の名前の通り味噌蔵を改装したカフェです。それにしても立派な蔵ですね!?
味噌蔵カフェきくや (3)

至るところに絵画や古い調度品が並べられていて、落ち着いた空間になっていました。

お店を切り盛りしていたのは蔵元の奥さまでしょうか?の趣味によるものかもしれません。
味噌蔵カフェきくや (5)

こちらがメニューです。
味噌蔵カフェきくや (7)

寒い時期限定ですが、お店の味噌を使った田楽などを楽しむことが出来ます。
味噌蔵カフェきくや (6)

私はこの中から「レアチーズケークセット(700円)」を頼むことに。
味噌蔵カフェきくや (8)

チョイスした飲み物は加賀の紅茶です。
味噌蔵カフェきくや (9)

ティーポットではなくフレンチプレスに入れられて出されました。
味噌蔵カフェきくや (11)

ただ紅茶用のティープレスではくコーヒー用のフレンチプレスなので、2杯目は相当濃くなったので、出来れば紅茶用のティープレスを使用されたほうがいいと思いました。

レアチーズケークはチーズの味が濃く、ブルーベリーと抹茶アイスが添えれれていました。

落ち着いた空間で飲む紅茶と美味しいケーキ。くつろぎのひと時でした。ご馳走様でした。

味噌蔵カフェきくや
石川県金沢市大野町5丁目33
TEL 076-267-0156
11:30~15:30
月曜・第3土・日曜休


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金沢はお茶文化の街ですが、コーヒーについても消費量が全国有数です。

お茶やコーヒー好きなので、和菓子や洋菓子なども自ずと消費が多くなります。

まぁ、言ってみれば「おもてなし」の文化と「見栄」の風習が根付いた土地とも言えるかもしれません。

さて、これから紹介する「金澤屋珈琲 本店」は、金沢城公園の黒門横という観光客も多く出入りするという絶好のロケーションの場所にあります。
金澤屋珈琲店 (3)

町家風の造りです。中に入るとコーヒーのいい香りがします。
金澤屋珈琲店 (6)

「金澤屋珈琲」と名付けているのは、金沢の風土の中で育てられたコーヒーを提供することを目指しているためだそうで、そのため厳選されたコーヒー豆を熟練の焙煎人の手によって煎り上げており、その豆を使いネルドリップで一杯一杯ていねいに淹れて美味しいコーヒーを飲ませてくれるお店なのです。

我々は少し歩き疲れたので、ここでいっぷくすることにしました。
金澤屋珈琲店 (9)

デッキ部分や2階にも席があって、カウンター内にも店員さんが思ったよりたくさん働いています。
金澤屋珈琲店 (5)

コーヒー専門店のようですがメニューの種類は豊富で、軽食もやっているようです。

私はお好みのケーキと日替わりのコーヒーがセットになった「ケーキセット(880円)」を頼むことに。
金澤屋珈琲店 (12)

ケーキは「加賀の紅茶ブランデーケーキ」をチョイス。でも深煎りのコーヒーに加賀の紅茶のケーキはミスマッチかな?^^;

しかしながら濃厚なブランデーケーキだったので、深煎りのコーヒーにも負けない味でしたよ。
金澤屋珈琲店 (13)

この日のコーヒーはインドネシア産のマンデリン・アチェという品種。一番深煎りの豆を使用しています。苦みもありましたがコクがあり、滑らかな舌触りで美味しくいただくことが出来ました。
金澤屋珈琲店 (10)

泡物が好きな妻のほうは「エスプレッソ・トニック」という文字に魅かれたようで、そちらを頼んでいましたが、どうもあまりお好みの味では無かったようです。私も一口飲みましたが、苦みとトニックウオーターの相性に好みが分かれるかもしれません。もう少し甘みがあればよかったかも?

ちなみに「エスプレッソ・トニック(720円)」はオーストラリアでよく飲まれているようです。

お店に入って最初あまりお客さんは居なかったのですが、だんだんと増えてきて、我々が食べ終わって出るころには、グループの方が2階席に案内されていました。人気のお店のようです。ご馳走様でした。

金澤屋珈琲 本店
石川県金沢市丸の内5-26
TEL 076-254-5411
月~金9:00~18:00
土・日・祝8:00~18:00
水曜休


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年々健康志向の人が多くなって、飲食系のお店もそのようなニーズに応えてくれるところも増えてきました。

ただ都会だとそんなお店もたくさんあると思うのですが、まだまだ地方ではそれほど多くないかもしれません。

さて、今日紹介します金沢市横川の交差点の、ちょっと入りにくい場所に立地している「コンコント菓子店」は、小松にある「SWAY DESIGN(スウェイデザイン)」の須藤さんが設計から家具・備品の制作まで行っている洋菓子店です。
コンコント菓子店 (2)

鍛冶商産という繊維機械会社の事務所だったところの1階部分をリノベーションしています。

冒頭書きましたが、「コンコント菓子店」の洋菓子は、米や豆、雑穀を主に使用した植物性食材から作る洋菓子をウリにしています。
コンコント菓子店 (6)

お店にも「乳・卵・小麦・そば・落花生・えび・かに」の食物アレルギー物質の特定原材料7品目未使用の案内が置かれていました。
コンコント菓子店 (4)

こちらでは洋菓子を買い求めるだけではなく、店内で飲み物と一緒にイートインできます。
コンコント菓子店 (9)

代表の方のご家業は山中漆器の卸売業をされており、今回の菓子店オープンは、そのプロジェクトの一貫。そのためかイートインコーナーから、洋菓子を製造しているのを見ることが出来るのですが、ガラスには木地師のことなどが書かれています。

最初は洋菓子店なのに変だな?と思っていました。
コンコント菓子店 (20)

お店の紙ナプキンを入れる器も木地で出来ていました。
コンコント菓子店 (8)

そして、こちらのお店のこだわりがまだあります。それは、日本人が昔から食べてきた米や豆などを使いながら本格的な洋菓子を作ることで、古くから受け継がれてきた食文化の大切さを伝えるとともに、里山の暮らしや食を知ってもらう、ということです。理念が素晴らしいですね。
コンコント菓子店 (3)

生地に白山米粉。クリームには石川県の豆腐など、日本古来の食材にこだわって菓子作りをするほどです。
コンコント菓子店 (5)

さて我々は、ケーキと飲み物を選んでイートインコーナーでいただくことにしました。
コンコント菓子店 (13)

私は「ブルーベリーのタルト(480円)」と、
コンコント菓子店 (18)

加賀の紅茶(350円)をお願いしました。
コンコント菓子店 (11)

妻のほうは季節のショートケーキメロンショートケーキ(450円)と、
コンコント菓子店 (17)

ブレンドコーヒー(400円)です。

ケーキは、クリームの部分はさすがに上品な甘さで、甘いものが好きな人には少し物足りないかもしれませんね。

私のような甘いものをあまり食べない人には逆にいいでしょう。

また、紅茶にもコーヒーにもミルクは付いていません。これも食物アレルギー物質の特定原材料未使用のこだわりです。

この食物アレルギー物質の特定原材料未使用の誕生ケーキなども作っておられるということで、アレルギーを持っている子供にも喜ばれているようです。

場所的には少し不利な面は否めないですが、色々なところにこだわりを持った洋菓子店なので、末永く頑張ってほしいと思います。ご馳走様でした。

コンコント菓子店
石川県金沢市横川5-267
TEL 076-220-7889
10:30~19:30
水曜定休・火曜不定休


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