あさぴーのおいしい独り言

石川を中心に西日本のグルメネタを気ままに書きます。(ご注意)あくまでも主観で書いていますので何かありましても責任は負いかねます。参考にされる場合はご留意を。また内容は訪問当時に知り得た情報(ネット含む)をもとに書いています。なお、コメントは承認後にアップしており、不適切な内容はアップをしませんので、あしからずご了承願います。

タグ:万寿貝

鮨 志の助」のお師匠さんである「小松弥助」の森田さん。

昨年11月には国の「現代の名工」にも選ばれているほどで、88歳の今でも現役で鮨を握っていらっしゃいます。

先日も友人のSNSを見ていると、いまでも素材を変更するほどに熱心で、マグロを豊洲から仕入れるように変えているとか?凄いですね!?

歌舞伎俳優の市川海老蔵さんも一度で虜になったほどです。

そんな森田さんの、小松にお店があった時のお弟子さんだったのが「鮨 志の助」の前田さん。もっとも、もうだいぶ前のことなので、いまだに小松弥助のお弟子さんという紹介するのも気が引けるのですが……。
志の助

さて、「鮨 志の助」へは東京から来る客人と毎年この時期にご一緒することにしています。昨年のことはこちらに書いています

小松にお店があるときは、年に何回かは行っていたのですが、昨今は年に一回、この時期にお邪魔するのがお約束になっています。

お店は水曜日、日曜日、祝日がお休みで、その曜日は市場がお休みのときがある日で、仕入の関係があって休みになっています。

それ以外の日は昼と夜の営業になっています。

今回、2月の3連休の初日の土曜日にお邪魔しました。いつもの通り友人夫婦と一緒に金沢駅からタクシーで向かいます。

18時のオープン時間にお邪魔すると、我々以外の席はすでに埋まっていて、食事が始まっていました。
志の助 (2)

我々もさっそくカウンターの席に座り、まずはビールを頂きます。

いつもの通りの、まったくのおまかせで宴は始まりました。

これまたいつもの通りの定番の品々が出されます。

この頃にシーズンがほぼ終了となったタラの白子。スーパーなどでは、なかなか新鮮なのを手に入れるのは難しいのですが、やっぱりハリが違いますね!?
志の助 (3)

口に入れて噛むと、口中にとり~りとした舌触りと共に白子のほんのり甘い風味が広がります。
志の助 (4)

万寿貝(白貝)のバター醤油焼きも変わりなく美味しいです。
志の助 (5)

寒ブリはもちろん天然で上品な脂が乗ったのを、おろし醤油でいただきます。
志の助 (7)

イカは冬の時期はヤリイカ。ゲソと身を、あら塩や、生姜・わさびを薬味にしょう油に付けて、お好みで食べます。ゲソは皮をむいてあります。

私はあら塩で食べることがおおいですが、塩気がイカの甘みを引き立ててくれます。
志の助 (8)

その後はガスエビとノドグロの刺身。ノドグロの脂のノリが凄かったです。
志の助 (9)

加能ガニは、足身の上に、ミソと胴の身を和えたものを乗せてあります。こちらもどれだけでも食べていたい美味しさです。そろそろカニの季節が終わりますが、年々漁獲高が減少している加能ガニ。今後が心配ですね!?

このあたりで握りに移ります。
志の助 (11)

まずはヤリイカ。3枚におろして細かく刻むのは、「小松弥助」の森田さん譲りの技です。
志の助 (13)

甘えびはその名の通り本当に甘いです。
志の助 (12)

こちらは鯛をほんのりと昆布締めにしてあります。
志の助 (14)

ウニも濃厚な味。
志の助 (15)

ヅケは、ちょうどいい塩梅の漬け具合です。
志の助 (16)

トロの炙り、個人的な呼び名は「アブトロ」。炙ってうま味がドバッと出ています。
志の助 (17)

梅貝は身が厚く美味しい!
志の助 (18)

アジは、これまで気づきませんでしたが、意外と小ぶりなアジを使用しています。で、この美味しさ。大きいだけが脂のノリと美味しさを決めるわけではないのです。

巻物は手巻きで「ネギトロ」。
志の助 (19)

トロの濃厚な味を刻んだ白髪ネギが引き立てます。
志の助 (21)

最後は「うなきゅう」でした。安心のレギュラー陣を堪能できました。満足満足。
志の助 (20)

最後のほうにはあら汁が出されます。

いつのながらの丁寧な仕事ぶりをしっかり感じることが出来る鮨でした。
志の助 (6)

ビールの後のお酒は志の助では毎回小松の蔵元「東酒造」の「神泉」大吟醸です。

あと「獅子の里」も頼みました。

今回は以上飲み食いして2人で45,000円ちょっと。消費税アップもあって少々かかりましたね。^^;

でも、グルメな友人夫妻がわざわざ「志の助」の鮨を楽しむために、毎年金沢に来るほど惚れているのがわかります。ご馳走様でした。

PS:志の助さんにお邪魔した明けの週からコロナウイルスの影響が色濃く出始めました。飲食関係は特にディナータイムに影響が出ています。本当はそんな時こそ夜食べに行ってあげたいのですがなかなか…。早く鎮静化してほしいですね。

鮨 志の助
石川県金沢市入江3-73
TEL 076-216-5280
12:00~14:30
18:00~21:30
水曜、日曜祝日休


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「弥助」という名前を聞いてすぐ思い浮かべるのが「小松弥助」。

東の「すきやばし次郎」、西の「小松弥助」と言われるほど、全国的に知られた鮨店です。その同じ「弥助(彌助)」という名前の鮨店が金沢にあります。

実は「弥助」という名前は鮨屋とは縁が深いのです。それは、歌舞伎の出し物で「義経千本桜」という演目があります。

その演目の三段目の後半に「すし屋」の場面があり、その鮨屋で働いている「弥助」という人物が登場します。

この「弥助」は平家の侍、平維盛(たいらのこれもり)の仮の姿というこということから、全国の寿司店で「弥助」の名が付いたところが多いのです。

もしかしたら「小松弥助」の名は、大将の森田さんが、歌舞伎「勧進帳」の舞台となった安宅関にちなんでつけたのかもしれません。

さて、前置きが長くなりましたが、今日はそんな「彌助(弥助)」という店名を持つ「本店 加賀 彌助」の紹介です。

こちらは1955年創業で、前述の「小松弥助」より前に出来ているのですよ!

私は前から知っていましたが、行くのは今回が初めて。

場所は金沢駅から3~4分歩いたところ。「小松弥助」にも近いですね。

お昼の営業は12時から、ちょっと早く着き過ぎてしまいました。
加賀彌助

立派な建物です。

店内は広く2階は宴会場でしょうか?
加賀彌助 (5)

カウンターも長く15人ほど座ることが出来ました。

大将と娘さんでしょうか?女性の鮨職人さんが握っていました。

ランチメニューはこんな感じです。
加賀彌助 (2)

ランチのおまかせが「百万石の鮨 特選10貫セット(3,800円)」と同じ値段だったので、我々は「百万石の鮨 特選10貫セット」にすることに。

ランチセットによくありがちな、まとめて皿に盛って出されるのではなく、お店特製の煮切りを付けて一貫一貫出してくれます。握りはやはり、こうでなくっちゃ!
加賀彌助 (7)

まずは生ビールを一杯だけ頼みます。
加賀彌助 (8)

アテに2品「ホタルイカの沖漬け」と「もずく酢」を出していただきました。どちらも自家製です。

そして握りです。
加賀彌助 (9)

まず出されたのは「ぶり」。この時期として珍しいですが12kgの地物でした。
加賀彌助 (10)

こちらは「アオリイカ」。塩と、とろろ昆布の風味がほんのりと感じられいい塩梅でした。
加賀彌助 (11)

「マグロ」はヅケで。
加賀彌助 (12)

白身はヒラメ。
加賀彌助 (13)

「甘海老」です。
加賀彌助 (14)

こちらは「連子鯛」。軽く酢漬けです。笹漬けでしょうか?何となく風味がまとわりついていて美味しかったです。
加賀彌助 (15)

「万寿貝(白貝)」はツメが塗られています。
加賀彌助 (16)

こちらは脂の乗った「戻りカツオ」。ヅケでした。

「だし漬けいくら」は、地元の低地網で捕れた鮭の卵で作られています。ちょうど9月から新物での提供再開。
加賀彌助 (17)

普通よく出される出汁醤油で漬けられたいくらと違った、上品な味付けでさらっとしたもの。「彌助」特製いくらだそうです。確かに美味しいです。
加賀彌助 (18)

最後は「玉子焼き」。甘海老をすり身にして混ぜふっくらに仕上がった、こちらもお店特製の玉子焼きです。海老の甘みが口の中に広がってスフレのような食感で美味しかったです。

この日は我々の入店後、関西からの9名の団体さんがカウンター席に入って賑わっていました。

江戸前風に一貫一貫一仕事してある握りで美味しくいただくことが出来るお店で、いま鮨の激戦地となっている金沢でも確固たる人気があるお店です。ご馳走様でした。

本店 加賀 彌助
石川県金沢市本町2-19-15
TEL 076-221-6357
12:00~24:00
月曜休(祝日は営業)


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