あさぴーのおいしい独り言

石川を中心に西日本のグルメネタを気ままに書きます。(ご注意)あくまでも主観で書いていますので何かありましても責任は負いかねます。参考にされる場合はご留意を。また内容は訪問当時に知り得た情報(ネット含む)をもとに書いています。なお、コメントは承認後にアップしており、不適切な内容はアップをしませんので、あしからずご了承願います。

タグ:デジタル掛け軸

今日はイベントの告知です。

私もよく存じ上げているデジタルクリエーターの長谷川章さん。彼は小松市尾小屋町のご出身です。

その長谷川さんが生まれ故郷である尾小屋で、彼のデジタルアート作品の「デジタル掛け軸」を披露します。

「デジタル掛け軸」は、長谷川さんがご自身がデジタル作品の集大成として取り組まれている光のアートで、ノーベル賞の受賞パーティ会場など世界各地の著名な建築物等に投影され多くの人に感動を与えています。
dk

今回のイベントのタイトルは「尾小屋鉱山に帰る日 をごやからみ石デジタル掛け軸」。

鉱山遺構である「からみ」という銅の抽出時に出る副産物で作った蔵などにに「デジタル掛け軸」を投影するようです。またオカリナの演奏も予定されています。

詳細資料についてはこちらからダウンロードできます

なお、小雨の場合は開催しますが、雨の場合は中止になるかもしれません。現在のところの両日の天気予報では雨ということで心配ですが。

鑑賞は無料です。是非皆さんもどうぞ!

気に入っていただけたらブログランキング(下のボタン)をクリック願います。
人気ブログランキング 

今年度、小松市を含む19件が平成28年度の「日本遺産(Japan Heritage)」に認定されています。 

その中で小松市は、「『珠玉と歩む物語』小松~時の流れの中で磨き上げた石の文化~」で申請。北陸3県で唯一認定を受けています。

今回、その小松の石文化について少しだけ取材をしてきましたので、紹介したいと思います。

まずは、小松市の西尾地区に観音下石(「かながそいし」と読みます)、または日華石と呼ばれる石について。
日華石 (3)

小松市内から大倉岳高原方向へ向かう国道416号線から石切り場を見ることが出来ます。ただ、現在採石しているのはこの裏側で、観音下石材という会社が採石をやっているのです。

観音下石(日華石)自体は、いまは需要が少なくなって会社ではなく個人営業で細々とやっていますが、社長の橋本さんは小松市議会議長まで務めたことがある方で、私も個人的に良く存じ上げている方なのです。

この日、橋本さんに了解を頂き、採石場と加工工場を見学させていただきました。
日華石 (6)

ご覧のように、黄色い色をした軟石で、小松市内を走ると、民家の塀や蔵などによく見かけることが出来ます。
東酒造 (8)

観音下石を多く使っていて今市内で残っている構造物では、私のブログでもよく登場する酒蔵「東酒造」の醸造蔵があります。
東酒造 (5)

白山の火山灰が堆積してできた凝灰岩であるこの石の特徴は、柔らかく加工がしやすく、多孔質で、火に強いのも大きな特徴。東酒造の醸造蔵も夏は涼しく冬は暖かく、年間通じて温度や湿度の変化が少ないので、お酒を造るところとして適しているということです。

観音下石(日華石)はそれらの特徴を備えているので、全国各地の有名な建築にも多く採用されていて、駒場公園内の旧前田侯爵邸洋館、国会議事堂の2階廊下の壁や柱。武庫川女子大学の甲子園会館(旧甲子園ホテル)、奈良平城京・朱雀門の修理などに使われているのです。
SHKUD YArn (50)

ここ最近、また観音下石の良さが見直されてきて、「SHOKUDO YArn」という今人気のレストランではワインセラーとして使われていました。

お次は、粟津から山間に入り数分車で走ると滝ヶ原という地区がありますが、こちらでも滝ヶ原石という軟石が採石されます。

滝ヶ原石は、緑がかった石できめが細かい軟石です。観音下石(日華石)と同じく、加工がしやすく建築物の色々な場所で使われていたり、彫刻にとても適している石なのです。
滝ヶ原石材 (2)

いまは、荒谷商店が採石していますが、ちょうど伺ったのがお休みの日だったのでだれもいませんでした。そこで、立ち入り禁止の看板の手前から採石場を写したのがこちらの写真です。

さて、この後、せっかく滝ヶ原町に来たので、前々から興味があった「滝ヶ原ファーム」にお邪魔しました。
Takigahara Farm (21)

「滝ヶ原ファーム」は、古民家を改修し誕生したファームハウスで、「小松市滝ケ原町の美しい自然に囲まれて、農的生活を探求します。」ということらしいです。^^;

9月の3連休のとき、「滝ヶ原フェスティバル -クラフト & クラフトフード-」というイベントが催されていて、その時に西麻布の二つ星レストランフ「L’Effervescence(レフェルヴェソンス)」の総料理長、生江史伸さんら料理人が腕を振るったのですが、私は残念ながら行けませんでした。
Takigahara Farm (18)

当日は有料のイベントで、前述の東酒蔵 神泉や吉田製造 手取川の酒に、石窯で焼いた使ったバーベキュー、小松市の食材を使った石窯ピザ、小松市の大麦を使った石窯パンなどが振る舞われたようです。
Takigahara Farm (6)

色々調べたら、ここは青山ファーマーズマーケットという「農家さんを中心に、料理人、職人、そして都市に暮らす人々が参加するコミュニティ」というコンセプトで活動している方々が企画運営していて、東京や鎌倉、姫路などから数人が、実際にリノベーションされた古民家に住み、農業や料理、アートなど創作活動をされていて、その一人の写真家の方に家の中を案内いただきました。

突然の訪問にもかかわらず、丁寧に説明していただいてありがとうございました。
Takigahara Farm (5)

これはイベントで書道家の万美さんが書いた書です。

当日はあいにくの雨で、私もよく存じ上げている小松在住のデジタルアーティスト、長谷川章さんのデジタル掛け軸(D-K)は室内での投影になったようですね。
Takigahara Farm (9)

2階には、「IDEE」ファウンダーの黒崎輝男氏の書斎みたいな空間がありました。彼は小松の苔の里で有名な日用町における「叡智の杜プロジェクト」をやっていたりします。
Takigahara Farm (20)

これから、この施設を核にしながら色々な試みをやる予定らしいのですが、まだ詳細は決まっていないようですね?そのようになるか興味津々です。

最後になりましたが、小松の石で有名なことでは、九谷焼の陶石の採掘が小松で行われていることです。
浅蔵五十吉 (6)

江戸後期に小松市花坂地区で発見された陶石が、九谷焼では重要な位置付けとなっている点では見逃せないでしょうね?

一時、埋蔵量が少なくなりましたが、新しい採掘場も見つかったようですね。

日本遺産に認定された小松の石文化、これからの展開についても楽しみです。
石文化 (2)

なお、10月1日から小松市立博物館では、日本遺産認定記念特別展「珠玉と歩む物語~小松の石と文化」が開催されています。
石文化

日本遺産認定記念特別展
「珠玉と歩む物語~小松の石と文化」開催案内 
10月1日(土)~12月18日(日)
休館日:月曜、祝日の場合は翌日)
入館料:一般 500円、高校生以下無料

気に入っていただけたらブログランキングをクリックしてください。
人気ブログランキング  

小松在住のデジタルアーティストの長谷川章さんには昔から色々なところでお世話になっています。

その長谷川章さんのdkについては、私のブログでも何度も取り上げています。
dk art cafe (24)

昨年末に、しいのき迎賓館にて、金沢工業大学経営情報学科・松林研究室とのコラボレーションによる「ΔKΔ(DK-Dining)」アートダイニングトライアルイベントという催し物が開催された折にご招待いただきました。その時に、アートダイニングのコンセプトは大体分かったのですが、このたび、その実験店舗として、この5月に金沢市竪町にオープンしたのが「DK art cafe」です。

アートと食事を楽しむ新たな店舗形態の可能性を探るという、大学生による実験店舗の位置付けですが、dkを実際のビジネスの場で常設で見られる、営利を伴った施設としてはここだけとなります。

場所は金沢市竪町。片町の反対側の奥の方。マンションの隣にあります。
dk art cafe (4)

エントランスや通路には、金沢工業大学の学生が制作したアートが飾られていました。
dk art cafe (7)

中は、少し変形の下がり天井があって、そこにdkが投影されています。
dk art cafe (10)

一応、カフェ形式なので、最初に飲み物やフードをオーダーして、好みの席に座り、あとは、dkを眺めながら飲食をするといった形態です。
dk art cafe (16)

飲み物は地元の金沢百万石ビール、菊姫、福正宗、能登ワインなどが品揃えとして用意されていましたが、妻はキリンのハートランドを頼んでいました。
dk art cafe (12)

私は、このお店の前に地ビールを飲み、さらにはこの後も飲むことが続くこともあって、オレンジジュースを頼みました。両方とも500円です。

お聞きすると、ちょっと学生には値段が高いので、今後学生向きのメニューも考えているとのことでした。

おつまみのはグレースフルグラノーラなどもあったりしましたが、ウェブでは能登で揚がったスルメイカや、加賀野菜を使ったフードなどがあると書かれていたのですが、この日はなかったようです。
dk art cafe (11)

デジタル掛け軸dkを眺めながら瞑想にふけるのも良し、仲間との会話も楽し!です。ただ、コンセプトが「アートダイニング」ということであれば、メニュー構成や空間づくりにもう少し人を引き付ける工夫が必要だとも感じましたね。

金沢工業大学生の皆さん、頑張ってくださいね。ご馳走様でした。

DK art cafe
石川県金沢市竪町4-3
TEL 090-9440-7799
16:00~23:00
月曜休

気に入っていただけたらブログランキングをクリックしてください。
人気ブログランキング      

このページのトップヘ