あさぴーのおいしい独り言

石川を中心に西日本のグルメネタを気ままに書きます。(ご注意)あくまでも主観で書いていますので何かありましても責任は負いかねます。参考にされる場合はご留意を。また内容は訪問当時に知り得た情報(ネット含む)をもとに書いています。なお、コメントは承認後にアップしており、不適切な内容はアップをしませんので、あしからずご了承願います。

タグ:コハダ

小松駅前が、いつの間にか鮨の激戦地になっています。

一昨年にオープンした「鮨 つばき」に続いて、「猫ばし飴屋通り」アーケード街の中に「鮓処 人(JIN)」という新しい鮨店がオープンしました。
お店は、前は「力寿司」だったところを全面リニューアルしています。
ご主人は金沢片町の人気店「鮨処 こいづみ」で修業、というより短期の実地研修とでもいうべき修業をされて独立。カウンター5席、小上がり4席の小さなお店をご主人一人で切り盛りされています。

実は、このお店のことを知ったのは、雑誌「金澤」10月号に「若手が活躍する〈南加賀〉の注目店」というコーナーがあって、その最後のところにお店が紹介されていたのです。

ちなみに「鮨処 こいづみ」では、裏の板場で働いていたそうです。

ご主人は、還暦を迎えてから鮨の道に入った方で、元は能美市役所に勤務されていましたが退職。得意の趣味だった絵を生かすために九谷焼の世界へ。その後、息子さんが経営する会社のお手伝いという期間を経てから今のお店をオープンするという、一風変わった経歴の持ち主でした。

お聞きすると、その息子さんの会社は、いま小松の街に何店舗かの飲食店を展開しているエレファントJAPANグループ

「焼鳥市場」「海の恵みかき処 牡舞蠣」「横浜家系ラーメン 西村家」ほかクラブ系のお店もやっているみたいです。ただし、「鮓処 人」の経営は別だそうです。

最初、「若手が活躍する」と言うコーナーなのに変だな?と思っていたのですが、これで理解できました。^^;

平日のとある記念日に前日に予約を入れて伺いました。

9月1日オープンと言うことで、当然店内はきれいです。

基本お任せで、5,000円、7,000円、9,000円の3つコースが設定されていて、内容の違いは、つまみとしての料理品数と、握りの数が違っています。

今回、我々は7,000円のコースでお願いしました。
鮓処 人 (6)

お店はお一人で切り盛りされているので、生ビールは置いてなく、瓶ビールで乾杯です。「付き出し」として枝豆も出されます。
お店で使用する器類は、ご主人が九谷焼の世界にいた時に作ったもの。なかなかの腕前ですね。
鮓処 人 (38)

ご覧の棚にも作品が飾られていました。
鮓処 人 (8)

この後、「お凌ぎ」としてイクラとウニのミニ丼が出されます。

刺身はキジハタと何だったかな?^^;
山わさびに削り節としょう油で薬味を作って、それで食べさせてくれます。

生ビールの後は日本酒です。それほど多くの銘柄を置いているわけではありませんが、地物の酒を中心に数種類を置いていました。
鮓処 人 (10)

我々はおなじみの「神泉」生酒をまず頼みます。
鮓処 人 (16)

この「茶碗蒸し」は、はまぐりで取ったダシが特徴で、シンプルに、はまぐりの旨みを楽しむことが出来ます。

余分な具材は一切入っていません。ご覧のように大粒のはまぐりが2個入っていました。
「岩もずく」です。しっかりとした食感のある「岩もずく」でした。
味付け「数の子」には、その場で削り節を削ってかけてくれます。
穴子はツメを少し塗って蒸し焼きにされていています。
これは「梅貝」の煮物。コリッとした梅貝の食感を残しながら味がしみていました。

そして握りに移ります。

ご主人は、冒頭書きましたが片町の「鮨処 こいづみ」におられたので、シャリも赤酢を使っていて、ネタにも何らかの仕事がしてある江戸前風の鮨を楽しむことが出来ます。

ただし、鮨の世界に入ってまだ間がないことから、握るのを見ていてもまだぎこちない感じがしますが、丁寧に握ってくれているのが伝わってきました。

「鮨処 こいづみ」では、岩塩なども用いていましたが、こちらのお店ではあら塩などお塩はあまり使わないそうです。

握り自体は少し小ぶりで、シャリは若干固めでした。赤酢なので甘さ控えめのさっぱりとした味で食べさせてくれます。
まず出されたのは、キジハタ。関西ではアコウ。高級魚です。
〆サバは塩梅よく〆られていました。
イワシ。
甘えびはねっとりと。
イカの印籠詰め。甘辛く、そして柔らかく仕上がっていました。
ノドグロは皮目を軽く炙って出されます。美味しかったです。
コハダは少し強めの〆具合でした。
中トロ。
煮はまぐりは柔らかく握られているので手渡しでした。
穴子も、柔らかく口の中で溶けます。
最後はかんぴょう巻。栃木産のかんぴょうで甘辛く仕上げられています。
甘えびの頭を使った味噌汁も出されます。

最後にお店を出るときにお土産で、ご主人作の九谷焼の箸置きを頂きました。ありがとうございます。
日本酒は神泉のほか、3種類ほどお願いしたでしょうか?以上を飲み食いして締めて一人1万円弱。コスパはよかったと思います。
まだ鮨の世界に入ってから日が浅いご主人ですが、鮨と向き合う姿勢は素晴らしいと思いました。ご馳走様でした。

鮓処 人
石川県小松市飴屋町20
TEL 0761-46-6515
18:00~26:00(L.O.25:00)
日曜、1・3水曜休


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前にも書きましたが、県外出身で、かつ県外のお店で修業していた人が、石川県に転居してお店を出すケースが増えています。特に鮨屋でそれが顕著です。
小桜

今日紹介します「すし屋 小桜」もそのうちの一軒で、ご主人は千葉出身で銀座7丁目などで修業されていました。どこで働いたかはシークレットでした。

新幹線が開通する前からプライベートでも時々遊びに来ていたそうで、気に入った街だったから、金沢でお店を出すことにしたということです。

そんな話を聞くとうれしいですね。

場所は金沢駅前のヴィサージュの通りを挟んで建っている「茜どき」という居酒屋が入っているビルの隣のビルの1F。もとは幸楽寿司という鮨店だったところで、その後、もう一軒の鮨店を経て、昨年3月に開業されています。

店内の内装にもご主人の思いが随所にちりばめられています。白い塗り壁にも、あえて波の模様を付けていたり、一枚板の白木のカウンターの付け台も幅広く取られていたりします。

これは、ご主人が東京での修業時代からコツコツ集めてこられた、焼き物の大皿を置くためにあえてそうしたそうで、これから金箔貼りの九谷焼大皿も揃えていきたいと仰っていました。

そうそう!金沢に移り住むときの引っ越し荷物の大半が、集めた器など食器類だったそうです。凄いですね!?

お店はカウンター6席と4人掛けのテーブル席が一つの小さなお店ですが、空間もゆったりと感じられて落ち着いて食べることが出来ました。
小桜 (3)

目の前の壁には「粋」の文字が掲げられていますが、こちらの文字はご主人が好きな言葉ということでした。

さて、話は変わりますが、鮨を握るいわゆる鮨職人の方にも、寡黙な方とよく話をされる方の二通りあります。

志の助さんは寡黙なほうで、太平寿しのご主人はよく話をされるほうだと思いますが、「すし屋 小桜」のご主人は後者のほうです。

飲み食いしている間も色々話かけてくれます。楽しく話をしながら美味しい鮨を楽しむことが出来ました。

「すし屋 小桜」では、基本、おまかせのみ。ランチは夜よりもリーズナブル(5,000円)に楽しむことが出来ますし、夜は飲む人も飲まない人も両方楽しむことが出来る構成になっています。
小桜 (2)

夜は「親方のおまかせ」のみで一人12,000円。

特徴は、つまみ系のものと握りが交互(多少ランダム)に出されることです。太平寿しはネタごとにつまみ系と握りが一緒に出されますが、「すし屋 小桜」のような出し方をするところは、こちらではあまりないかもしれません。

では、出されたものを紹介していきましょう!
小桜 (5)

まず出されたのは茶豆。
小桜 (4)

生ビールを飲みながら次のつまみを待ちます。
小桜 (9)

そして出されたのは生ワカメ。
小桜 (14)

刺身は、赤イカ、アラ、そして大間のマグロです。
小桜 (13)

広島の藻塩と煎りごま、もしくは特製ウニソースで食べます。
小桜 (17)

特製ウニソースが残ったら、シャリを入れてくれました。これまた美味しい!

大間のマグロは、ちょっと時期が早いようでしたが、いい具合に熟成されていました。
小桜 (16)

こちらはサバの炙り(タタキ)。脂が乗っていていい感じです。

この後、握りが出されます。
小桜 (18)

最初は赤イカ。

握りはすべて江戸前の仕事がされているので、醤油を付けて食べる握りではありません。塗られている煮切りは土佐醤油をベースにしているようです。
小桜 (20)

こちらは、ご主人の故郷千葉銚子の入梅イワシ。入梅時期に銚子で獲れるイワシは1年のうちで最も脂が乗っているそうですが、最後の旬のイワシだそうで、その通りの最高の脂の乗りでした。
小桜 (21)

甘えびです。プリンとした食感です。
小桜 (24)

つまみに戻ります。煮ダコはホロホロと口の中でとろけるような柔らかさで美味しかったです。

ここで何と!ネギマが出されます。ネギマといってもネギとマグロが交互に串に刺さっているネギマです。
小桜 (26)

普通ネギマといえば焼き鳥のネギと鶏肉が交互に刺さっているものですよね。

しかし、本来の語源はマグロとネギの組合せが本当なのです。ご存知でしたか?

ところで、江戸時代のマグロは「マグロなんてネコも嫌って食べずに、またいで通る」と言われ、「ネコまたぎ」とも比喩されるほど「下魚(げざかな)」の位置付けでしかなかったのですよ。今の時代では考えられないですね!?

この後は握りに戻ります。
小桜 (27)

アジは脂が乗っています。
小桜 (28)

中トロのようなマグロです。
小桜 (30)

コハダの締め具合もちょうどいい感じでした。

ここでまたつまみに移ります。
小桜 (31)

銀だらの西京漬け。
小桜 (33)

またまた握りで「ウニ」。今回は手渡しです。なぜか!?柔らかく握っていて崩れやすいからです。
小桜 (34)

江戸前の代表ネタ「アナゴ」。とろりと煮てあります。
小桜 (35)

玉子。デザート代わりですね。
小桜 (38)

そのあとで、手巻きが出されました。うなぎです。
小桜 (36)

あおさの味噌汁と、
小桜 (39)

デザートも付いています。

お酒のほうですが、生ビールの後は日本酒で、最初は珠洲の宗玄 特別純米 純酔無垢」という山田錦100%のすっきりとしたのど越しの純米酒。
小桜 (15)

そのあと富山の「幻の瀧 純米吟醸」。切れ味があって、かつしっかりとした味わいの酒でした。

福井の「梵 ときしらず」5年熟成の芳醇辛口です。
小桜 (29)

最後は秋田の地酒で「雪の茅舎 秘伝山廃 純米吟醸」。齋弥酒造店、由利正宗を代表する酒です。これはメニューにも載せられていない日本酒でした。

つまみと握りが、味覚の変化を促すように出される独特の形でしたが、我々酒好きにとってはちょうどいいバランスでした。

ご主人のお話も飽きさせずに楽しめる時間をつくり出してくれたような気がします。また行きたいお店の一軒です。ご馳走様でした。

すし屋 小桜
石川県金沢市昭和町15-21
TEL 076-213-8558
11:30~14:00
18:00~22:00(要予約)
水曜休


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私のブログで富山の鮨のお店を紹介するのは初めてかもしれません。
鮨 つか田 (2)

お店の住所は総曲輪ですが、富山のいわゆる歓楽街「桜木町」にあります。

ご主人は、勝どきから銀座に移転した「鮨さゝ木」で修業されていたそうで、銀座に移転する際に退職され、出身の富山に戻って、こちらのお店を2015年12月に始められたそうです。

さて、この日ちょうど妻が富山で仕事があって、私は車で送迎を。

その合間に一人でランチを食べることになっていたために、事前に調べてこちらの「鮨 つか田」に予約を入れてありました。

午前中は、前に紹介した「富岩運河環水公園」や「富山県美術館」を見学した後、富山城の地下駐車場に車を停めて歩いてお店に向かいました。
鮨 つか田 (4)

お店は雑居ビルの2階にあります。入口は鮨屋らしくないドアです。

中に入りとカウンター席が7つだけの小さなお店で、内装も白が基調のシンプルなものでした。

了解を頂き写真を写します。
鮨 つか田 (6)

お聞きすると昼も夜もお一人でお店を切り盛りされているとのこと。一見、歌舞伎役者の市川海老蔵さんのような風貌で、職人さんのように話しかけづらい雰囲気でしたが、一通り食べてからお話しすると、色々お話をしてくれました。

私も石川県に住んでいて、北陸は魚介が新鮮で豊富だと思っていますが、江戸前鮨を東京と同じように提供しようとすると難しいところもあると話されていました。

特に、貝類と光物がいいのが手に入らない、全体的に北陸は網で獲るので魚体がキズがあったりする、富山の魚は味的にはあっさりしているのが多い、などです。

さて、お品書きはシンプルに「ばらちらし(税別1,000円)」と「にぎり(税別3,000円)」の2種類のみ。お一人で切り盛りされているのでそのほうがいいと思いますし、鮨屋は基本そうなのです。

ただ、もちろんお刺身は希望に応じて出していただけるようです。私はもちろん、にぎりをお願いしました。
鮨 つか田 (7)

東京のお店で修業されていたとのことで、ガリは甘酸っぱいタイプでした。そして江戸前の仕事がされているので基本醤油を付けなくてもいい鮨です。握りの所作はとても丁寧です。いとおしく握ってくれます。
鮨 つか田 (8)

まず出されたのはヒラメの昆布締め。ほんのりと昆布の旨みが乗っていて、ヒラメ自体の甘みと相乗効果を出しています。

シャリは小さめで酢の塩梅も、あっさりしていると話された地物のネタに合わせてか、それほど強めではありませんでした。
鮨 つか田 (9)

鯖も上品な〆具合で酸味と鯖の脂が仲良く口の中でハーモニーを奏でています。
鮨 つか田 (10)

3貫目は赤いかです。こちらはあら塩を軽くのせてあります。赤いかの甘みを引き立てるための塩です。
鮨 つか田 (11)

マグロは漬けで。こちらも浅めに漬けてあります。
鮨 つか田 (12)

梅貝。小さめです。石川ではあら塩で食べさせてくれるところが多いですが、こちらでは煮切り醤油で食べます。
鮨 つか田 (13)

アジはショウガを少し乗せて。
鮨 つか田 (14)

こちらは青柳、通称バカ貝と呼ばれている貝です。北陸の鮨ネタでは出されるのは珍しいですね。私も北陸で食べるのは初めてです。

一般的には天ぷらのかき揚げで使われる貝柱が、この貝のものですね。

生の鮨で食べると、食感も口の中でグニュとした感じで、何となくホヤのような味わいがしました。
鮨 つか田 (15)

コハダです。これは少し酸味が効いていました。
鮨 つか田 (16)

巻物は鉄火巻。中トロに近く脂が乗っていました。
鮨 つか田 (18)

最後に、玉子と、
鮨 つか田 (17)

お味噌汁が出されます。お味噌汁はあら汁です。しかし、ご主人がわさびをすって丸めて味噌汁に入れてくれます。そのわさびを溶かして飲んでくださいと言われてその通りしましたが、何となく後口がさっぱりとしてこれはこれで美味しく頂けました。

以上、8貫、巻物、玉子、お味噌汁の内容でした。

この内容で3,000円は安いと思いますし、しっかりとした仕事がされている一貫一貫を富山で味わえるのはうれしい限りです。また行きたくなる鮨店の一つだと思います。ご馳走様でした。

鮨 つか田
富山県富山市総曲輪1-8-1
 チェリーポートビル2F
TEL 090-3590-5193
11:30~21:00(L.O.)
不定休


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