あさぴーのおいしい独り言

石川を中心に西日本のグルメネタを気ままに書きます。(ご注意)あくまでも主観で書いていますので何かありましても責任は負いかねます。参考にされる場合はご留意を。また内容は訪問当時に知り得た情報(ネット含む)をもとに書いています。なお、コメントは承認後にアップしており、不適切な内容はアップをしませんので、あしからずご了承願います。

カテゴリ:甲信越 > 新潟

糸魚川の旅の最後のネタで、今回行ったときに買い求めたパンを紹介します。

糸魚川は新潟の上越地方に位置していて、豪雪地帯のため歩道には雪よけのための雁木が設置されているところがあります。
糸魚川 (6)

買い求めたのはそんな商店街の中にある「リーベル・イノヤ」。昔から何かの商店だったのでしょうか、古い建物にありました。
リーベル・イノヤ

8年前の大火の時は幸いにもこちらまで火はまわらなかったようですね。
リーベル・イノヤ (4)

調べてみると、昔はドイツパン&ドイツ菓子のお店だったようですが、いまは違いました。

売られていたのでは、ドイツパンと違って柔らかいパンが中心です。
リーベル・イノヤ (5)

お店の看板商品はこちらの「牛乳パン(218円)」。
リーベル・イノヤ (7)

長野県民のソウルフードとして「ケンミンショー」などでも取り上げられていましたが、長野だけではなく甲信越地域の広いエリアで昔から親しまれてきたパンなのです。

パッケージデザインは違いますが、大手パン会社が売り出した記憶があります。

現在、糸魚川市内では、こちらだけが製造しているようで、60年以上も変わらない味とレトロなパッケージで地元の人にも支持されているようです。
リーベル・イノヤ (8)

「牛乳パン」をカットするとこんな感じです。中には自家製バタークリームが挟まれていました。

ほんのりミルキーな感じで味のほうも柔らかです。

あと、こちらの「トマトピザ(248円)」も買っています。
リーベル・イノヤ (9)

半分にカットするとこんな感じです。
リーベル・イノヤ (10)

中にはフレッシュトマトとチーズがサンドされていました。

「牛乳パン」は、石川県でいえば昔からある「頭脳パン」のような位置づけで、今後も多くの人の口に入ることでしょう。ご馳走様でした。

リーベル・イノヤ
新潟県糸魚川市本町6-8
TEL 025-552-0260
8:30~19:00
日曜休


糸魚川で観光などを済ませて駅まで向かう途中、早めの夕食を済ませることに。

事前に調べて通り道にあった「いっさく糸魚川奴奈川店」をチョイスしました。
一作 糸魚川奴奈川店

こちらは糸魚川の日本シャガルグローバルフーズ株式会社が運営する個室レストランチェーンで、新潟県内で6店舗を展開しています。

大きな建物で駐車場も広かったですが、まだ16時前だったので空いていますね。

糸魚川が本社の会社なので、こちらが本店の位置づけでしょうか。
一作 糸魚川奴奈川店 (14)

入ってすぐのこちらで受付をすると、個室に案内されました。
一作 糸魚川奴奈川店 (2)

店内は個室が並んでいて各部屋には表札が掲げられています。これは上越で多い苗字を部屋の名前として付けているそうです。
一作 糸魚川奴奈川店 (15)

メニューです。
一作 糸魚川奴奈川店 (4)

先ほどの書きましたが、和食・洋食・中華の計800種類以上の豊富なメニューが揃っていて、とてもすべてを紹介できません。
一作 糸魚川奴奈川店 (3)

我々はせっかく新潟県に来たので、新潟のご当地グルメを頼むことにしました。

注文はタブレットから行います。
一作 糸魚川奴奈川店 (9)

まずは私は生ビール(649円)。妻は珍しく瓶ビール(605円)にしていました。
一作 糸魚川奴奈川店 (6)

最初はサラダ。「削りチーズのシーザーサラダ(869円)」です。
一作 糸魚川奴奈川店 (8)

新潟の栃尾地区の名物の油揚げで「ねぎ味噌焼き(869円)」。
一作 糸魚川奴奈川店 (10)
濃厚な味噌に負けないお揚げさんでした。

一作 糸魚川奴奈川店 (11)

こちらは「上越する天(814円)」。上越地方で昔からの家庭料理で、一夜干しの塩するめを天ぷらにしたものです。ハイ!おつまみに最適でした。
一作 糸魚川奴奈川店 (7)

ずわいがにのシーズンが始まりましたが、この辺りは紅ずわいがにが有名で、その酢の物(814円)です。

前日とこの日と相当歩いて疲れていたので、食べるものそれほどを欲さなかったよう?オーダーはこれでストップです。
一作 糸魚川奴奈川店 (9)

あとは、アルコールを私は「角ハイボール(539円)」。
一作 糸魚川奴奈川店 (13)

妻は新潟県村上市の「〆張鶴 月(495円)」を一杯ずつ頼んでいます。

以上を飲み食いして締めて5,600円強。安かったです。ご馳走様でした。

いっさく糸魚川奴奈川店
新潟県糸魚川市南寺町1-9-30
TEL 025-556-6611
日〜木11:00〜21:30(L.O.21:00)
金・土11:00〜22:30(L.O.22:00)
無休(臨時休業有)

糸魚川でランチを食べた後、「加賀の井酒造」を見学。

そのあとで、本町通り商店街の「加賀の井酒造」の前にある「糸魚川市駅北広場 キターレ」の中にあるカフェ「絲と糸」でお茶をすることにしました。

先日紹介した糸魚川散策編でも書きましたが、この辺りは8年前の12月22日に発生した糸魚川市大規模火災により、ほぼ消失しているのです。
絲と糸 (2)

その復興のシンボルの一つとして整備されたのが「キターレ」。この敷地の地下には防火水槽が設置されていて、前回の大火で水不足が発生した反省からの備えです。

中に入ると、まずホールがあります。仕事や打ち合わせで利用されている方がいらっしゃいました。
絲と糸 (4)

奥に進むと、糸魚川市駅北大火で使われた消防資機材や被災した人の写真アルバム等の生活品の展示があります。
絲と糸 (5)

記憶を風化させないためのものでしょう。
絲と糸 (9)

​そして、一番奥のエリアがシェアキッチンとなっていて、3つの厨房と共用のカウンターや客席がありました。
絲と糸 (21)

こちらのカレンダーを見ると、いくつかのお店が日によって営業をしていて、この日営業していたのが「絲と糸」。

「絲と糸」については、NHKの「鶴瓶の家族に乾杯」で10月初めに紹介されていたので知っていました。

まずカウンターのところでオーダーをして料金を支払ってから席に座ります。
絲と糸 (13)

公共の施設なのでゆとりを持った空間で、こちらはカウンター席。我々はテーブル席に座りました。
絲と糸 (11)

メニューです。
絲と糸 (15)

我々が頼んだのはこちらの「プリンアフォガード(650円)」と「カフェラテ(600円)」。

そして、「自家製レモネード(550円)」です。
絲と糸 (17)

「カフェラテ」と「自家製レモネード」はHOTとICEを選べましたが、この日は11月としては暖かい日で、2つともICEにしています。
絲と糸 (16)

「プリンアフォガード」は、自家製レトロプリンにミルクジェラートを乗せたスイーツで、お店一番人気だそうです。
絲と糸 (19)

お店のインスタには「糸魚川の養鶏場・渡辺鶏園さんの元気卵を贅沢に使った固めレトロな自家製プリン」と書かれていて、エスプレッソをジェラートの上からかけて食べると甘みと苦味が混ざり合いおいしかった。
絲と糸 (18)

「自家製レモネード」は甘かったです。

この日もだいぶ歩くので、ちょうどいい時間に心と体が休憩できました。ご馳走様でした。

絲と糸
新潟県糸魚川市大町2-2-19キターレ内
10:00~17:00
土曜日は21:00(L.O.20:30)
木曜・金曜休

一時ブームになったのが新興ご当地グルメ。

地域の活性化の起爆剤に!と色々な市や町が取り組みました。その中には有名になり成功しているところもあれば、そうでないところなど色々です。

小松市の場合、新しくご当地グルメを作ろうと、昔から名物と言われたものから、新しく作ろうとしたものまで色々出ています。ただ残念ながらそれほど成功しているとは言えないかもしれません。

さて、今回糸魚川に行くにあたり、糸魚川のご当地グルメを食べようと事前に調べました。

そうしたら、今日紹介する「糸魚川ブラック焼きそば」が引っかかってきました。

「糸魚川ブラック焼きそば」はこの地の「糸魚川うまいもん会」が「糸魚川名物になるものを!」という強い思いで創作した新B級ご当地グルメです。

名前の通り、新潟県産のイカと麺にイカ墨をからめて作る真っ黒な焼きそばで、現在15店舗ほどが提供しているようで、「糸魚川ブラック焼きそば」を名乗るためにはイカ墨と新潟県産のイカを使うこと以外はなく、店ごとのオリジナルだそうです。
糸魚川駅 (3)

今回は、えちごトキめき鉄道の日本海側に面した出口から数十メートルのところにある「あおい食堂」で食べました。
月徳飯店

実は最初、一番人気だったこちらの写真の「月徳飯店」で食べようと思って向かったら何と!お休み。

立派なHPやインスタページがあるのですが、肝心なお休みの告知が出来ていません。時々こういうことがあるのですが、遠くから行く人のことを考えて是非休業日の告知をやってほしいと思います。
あおい食堂 (13)

そんなことで、急きょネットで再検索。近くだった「あおい食堂」に入ったということです。
あおい食堂 (12)

お店は見た目も食堂そのもの。
あおい食堂 (9)

1階はテーブル席で我々が到着したときは満席で、2階の座敷に案内されました。
あおい食堂

メニューです。食堂らしく色々な料理がありました。
あおい食堂 (3)

一品料理とドリンクです。
あおい食堂 (2)

注文するのは決まっていたので、もちろん「糸魚川ブラック焼きそば(900円)」。2階のお客さんはほとんど、そちらを頼んでいた感じがしました。

出されたのがこちら。
あおい食堂 (5)

「糸魚川ブラック焼きそば」は、見た目がインパクトあります。イカスミを使った料理と言えば「イカスミパスタ」や「パエリア」などが知られていますが、共に私の大好物。

ブログではこの1か月ほどだけでも、片山津温泉かぼちゃ村の「村カフェ アレコレ」、東京恵比寿「バルデビス(BARDEBIS)」、白山市「カプリチョーザ イオンモール白山店」と3度も取り上げています。
BLACKUFO

話は脱線しますが、ちょうど日清食品が発売した「BLACK UFO」をこの後食べています。
UFO2

焦がしニンニクがきいていてこちらもなかなかおいしかったです。ただ、イカの身は入っていません。炭水化物ばかりです。笑
あおい食堂 (7)

さて、「あおい食堂」の「糸魚川ブラック焼きそば」は濃そうに見えますが、具たっぷりで意外とあっさりの塩味。もちろんイカスミのコクが加わり最後までスルスル食べきることが出来ました。
あおい食堂 (8)

真っ黒な面と目玉焼きの黄身のコントラストが鮮やか。味のほうも美味しかったです。
あおい食堂 (6)

みそ汁ではなく、わかめの中華スープが付いていました。一応、使用しているのが中華麺なので、こちらでは中華料理的な位置づけなのでしょう。

この「糸魚川ブラック焼きそば」を食べて思ったのですが、小松塩焼きそばや小松うどん、歴史や味もおいしいことは間違いないのですが、必要なのはインパクトかな!?と。写真は文章だけではおいしさや面白さはなかなか伝わらないので、見た目の違いを何らか考える必要があるということでした。ご馳走様でした。

あおい食堂
新潟県糸魚川市大町1-1-28
TEL 025-552-0573
10:00~15:00
17:00~21:00(L.O.20:30)
日・祝休


先日、敦賀の街を歩いて散策したときのことを紹介しましたが、今日は新潟県糸魚川編です。

これまで車や電車で糸魚川を通過することはありましたが、一度も観光をしたことがありません。

今年、北陸新幹線が敦賀まで延伸し、新幹線一本で小松から糸魚川まで行けるようになったので、3日間乗り放題のチケットで行ってみることに。

現在の時刻表では、朝の時間帯、小松から糸魚川まで直通の新幹線はなく、一番早いので10:44小松発。それより前は金沢での乗り換えが必要でした。ただ、直通だと所要時間は1時間ちょい。確かに便利な世の中になりましたね。
糸魚川駅 (5)

ちなみに新潟県にある糸魚川駅ですが、こちらはJR西日本の管轄になっています。

12時少し前に糸魚川に到着して、まずは腹ごしらえ。食べたお店については明後日紹介しますが、今日は巡ったところについての紹介になります。
糸魚川

まずは歩いて海まで移動。日本海展望台です。
糸魚川 (2)

少し薄曇りだったので能登半島や佐渡島は見えませんでした。天気がいいとくっきり見えるそうです。

そして、向かったのが「加賀の井酒造」。名前に「加賀」の文字が付いていて前から興味があった酒蔵です。
加賀の井酒造

命名したのは小松市の町の基礎を作った加賀藩三代当主、前田利常公だそうで、当時この場所に加賀藩の参勤交代の本陣がありました。
加賀の井酒造 (2)

施設を案内して下さった方にお聞きしたのですが、当時、金沢城に年始のご挨拶に伺ったときには那谷寺にまで参拝に行っていたとのこと。小松とのご縁があってうれしかったです。
絲と糸 (7)

ご存じの方も多いと思いますが、8年前の12月22日に発生した糸魚川市大規模火災により、「加賀の井酒造」は全焼してしまいました。
加賀の井酒造 (5)

唯一残ったのが。こちらの蔵というか倉庫でした。一気に火がまわり成す術がなかったそうです。

醸造施設などは、その後再建されて近代的な醸造所に生まれ変わっていて現在の石高は約500石ほどの小さな酒蔵。銘も「加賀の井」を使用していますが、残念ながら石川県では買えるところがないそうです。
加賀の井酒造 (8)

近代的な施設に生まれ変わっているため、土足での見学ができず、外から様子を見ることができるように見学の窓が何か所かありました。

一通りの説明をお聞きした後、楽しみな試飲。隣接する倉庫の仮設の試飲ができるコーナーが設けられていました。
加賀の井酒造 (9)

今回いただいたのが、こちらの4種類。
加賀の井酒造 (12)

買い求めたのが、こちらの純米大吟醸で、残りの3本は食中酒として飲みやすい感じのもので、一番おいしいと思ったのがこの買い求めた純米大吟醸でした。
糸魚川駅 (8)

この後、一旦駅まで戻り、駅中にある「ジオステーション ジオパル」を見ることに。

入り口近くに、このような写真パネルがありました。
糸魚川駅 (17)

石川県津幡町出身の大相撲力士、九州場所を勝ち越しした大の里と欧勝海は糸魚川の中学高校へ相撲留学しています。

さて、糸魚川といえば有名なのが糸魚川静岡構造線。いわゆる「フォッサマグナ」とは少し違うようです。そして良質のヒスイがとれること。

このことからユネスコ世界ジオパークとしても登録済みで、この施設でも、それらの関係の展示を見ることができました。
糸魚川駅 (9)

あと、鉄道ファンにうれしい実物展示や、
糸魚川駅 (13)

ジオラマ鉄道模型展示コーナーなどがありました。

そして最後の観光先としてタクシーで向かったのが、「玉翠園・谷村美術館」です。
玉翠園・谷村美術館 (3)

ここは建築家 村野藤吾・木彫芸術家 澤田政廣・造園家 中根金作という3人の巨匠の技を一堂に見ることができる施設で、特に谷村美術館は、村野藤吾氏の最晩年の作品として知れていて、超ユニークな造形美を楽しむことができました。
玉翠園・谷村美術館 (6)

入口でチケットを買って中に入ると、目に飛び込むのが素晴らしい庭園です。

造園家 中根金作氏の渾身の作品。
玉翠園・谷村美術館 (38)

館内からも眺めることができるので、座ってゆっくり見るのもよしです。
玉翠園・谷村美術館 (10)

谷村美術館には木彫芸術家 澤田政廣の仏像が多数展示されていて、まったく直線のない展示室の優雅な雰囲気と相まって幻想な空気感が漂っていました。
玉翠園・谷村美術館 (15)
玉翠園・谷村美術館 (32)
玉翠園・谷村美術館 (26)

しかし館内の撮影は残念ながらNGでした。
玉翠園・谷村美術館 (40)

こちらはステディ模型です。

ちなみに村野藤吾氏の作品は石川県では「北國銀行 武蔵ヶ辻支店」や十間町の「中島商店」があります。

糸魚川については、このほかにも観光するところはありますが、この日は時間の関係で以上で終わり。まぁ、一日あれば十分見てまわれるでしょうね。

玉翠園・谷村美術館
新潟県糸魚川市京ケ峰2-1-13
9:00~16:30(16:00受付終了)
火曜(祝日の場合は翌平日)。12月29日~1月3日休館

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