前回から開始した山陰の大人の夏休みシリーズの2回目。

今回は鳥取編です。鳥取県は都道府県の中で一番人口が少ない県ですが、現在の首相の石破茂氏は鳥取県出身。

これまで、イメージとしては鳥取砂丘のみしかないといったレベルの知識しかありませんでした。

そんな鳥取へは、仕事で米子と境港へ行ったことがありますが、東部と中部エリアは過去行ったことがありません。

そこで今回、鳥取県では倉吉市と鳥取市をメインに観光しています。

まずは倉吉市からの紹介です。倉吉市は鳥取県中部にあり、鳥取県内の市で唯一海に面していません。

友人の金沢市の建築家、吉村寿博さんの故郷ということもあり、一度は行ってみたかった場所でした。
鳥取県立美術館 (6)

まず紹介するのは、今年3月30日に開館したばかりの「鳥取県立美術館」。

これまで鳥取県には全国で唯一独立した県立美術館がありませんでしたが今回待望の新県立美術館です。前述の吉村寿博さんも「鳥取県美術館整備基本計画策定アドバイザリー委員会 」メンバーとして関与していました。

設計は槇総合計画事務所・竹中工務店設計共同企業体。開館にあたり、アンディー・ウォーホルの「ブリロの箱」5点を約3億円で購入したことが昨年ニュースになっていました。

しかし槇総合計画事務所の槇文彦さんは昨年6月にお亡くなりになっているので、これが関与した最後の作品ということになります。
鳥取県立美術館

敷地は広くて開放的ですが、外観はそれほど目を引くような形状ではなく箱型。シンプルといえばシンプルです。
鳥取県立美術館 (10)

中に入ると3階までの吹き抜けで開放的。
鳥取県立美術館 (12)

1階のロビーの「ひろま」と呼ばれるエリアも吹き抜けでしたが、たくさんのバルーンが浮かんでいました。
鳥取県立美術館 (28)

2階がコレクションギャラリーとなっていて、その一角には鳥取県立美術館の目玉収録作品であるアンディー・ウォーホルの「ブリロの箱」が展示されていました。
鳥取県立美術館 (30)

5点で計2億9145万円だそうです。
鳥取県立美術館 (18)

ここは3階にある展望テラス。倉吉市の街並みを望むことができました。
鳥取県立美術館 (19)

行った日は夏休み前の展示入れ替え時期で企画展はやっていなくてコレクション展のみ観てきました。

鳥取県立美術館
鳥取県倉吉市駄経寺町2丁目3−12
TEL 0858-24-5442
9:00~17:00(入館は16:30まで)
月曜、年末年始休館
※月曜日が祝日の場合は翌平日を休館日

お次は、「鳥取県立美術館」のお隣にある「倉吉パークスクエア」。
倉吉パークスクエア (16)

この中には倉吉未来中心(文化ホール)、鳥取二十世紀梨記念館(なしっこ館)、倉吉交流プラザ(図書館など)、飲食・物販施設と温水プール等のアミューズメント施設などがあります。

設計はシーザーペリ。日本でも著名建築をいくつも設計を手掛けていて、私が行ったところでもヒルトン福岡シーホークあべのハルカス(基本設計)、国立国際美術館、大阪歴史博物館などの著名建築を手掛けています。

彼の実績としてはヒルトン福岡シーホークのアトリウムに似ていると思いました。
倉吉パークスクエア (20)

この日は館内の「鳥取二十世紀梨記念館(なしっこ館)」に入ることに。

鳥取と言えば梨が有名です。秋の味覚ですが個人的にはそれほど食べるわけではありません。妻が好きなフルーツです。
倉吉パークスクエア (6)

館内には梨の巨木がど真ん中にあったり梨に関する色々な情報が詰まっていました。
倉吉パークスクエア (9)

そして、見学のお目当てはこちらのスペースで3種類の梨が食べられること。
倉吉パークスクエア (11)

日によって出てくる梨の種類は変わるようですが、この日はこちらの3種。
倉吉パークスクエア (12)

王林が一番好みでした。
倉吉パークスクエア (13)


倉吉パークスクエア
鳥取県倉吉市駄経寺町198-2
TEL 0858-23-5390

最後は「倉吉白壁土蔵群」、
倉吉白壁土蔵群 (10)

白い漆喰壁と赤い石州瓦が特徴のエリアで、市の名前のもととなったのかと思って調べたら「暮らしよし」という言葉が転じたものと伝えられているようでした。
倉吉白壁土蔵群 (19)

ここは国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。ご覧のように、用水沿い白い漆喰壁の倉などが並んでいてきれいでした。
倉吉白壁土蔵群 (21)

それらを活用した物販や飲食店がありましたが、倉敷と違ってエリアは狭く、平日だったこともあってご年配の団体客がほとんど。
倉吉白壁土蔵群 (4)

この日は平日だったこともありますが、この展望施設のエレベーターが止まっていたりしていて、将来に向けての課題はあると思いました。

倉吉白壁土蔵群(倉吉市打吹玉川 重要伝統的建造物群保存地区)
鳥取県倉吉市魚町
TEL 0858-22-1200