今から35年ほど前のことになりますが、一時まちづくりにかかわったことがります。
当時、というより、すでに50年以上前から地方都市の中心エリアや中山間地の人口減少が顕著になってきていて、その時に、それらの課題の解決策を模索するために色々なワークショップを開催したことを思い出します。
今でこそワークショップという単語は知られていますが、当時の小松では目新しいことでした。
さて、能美市でも多くの中山間地があって、全国どこの地域でも苦心しているように人口減少など色々な問題を抱えているようです。
そして全国的には、いわゆる町おこしなど企画して少しでも改善しようと試みていますが、古民家の再生や名産品を活用したグルメなどが中心になっているようです。
そんな中、能美市鍋谷町に過疎地域の古民家を改修したカフェ・雑貨販売・オフィス・シェアキッチン・有機農業・ブックトレードやこども食堂など行う複合施設として5月1日正式にオープンした「302番地」というところにお邪魔してきました。
行ったのはオープンの翌日。冷たい雨が降る日で我々がいた時間はお客さんは我々だけでした。
3日の地元新聞の朝刊に関連する記事が掲載されていてご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、「302番地」を核として人口170名程の鍋谷町の活性化を図っていこうという試みです。
昔の民家の典型的な作りで、居間には囲炉裏、奥には仏間。
そして手作り感満載です。

カフェメニューです。

ウリは九谷五彩をモチーフにしたゼリーと能美市産の国造柚子を使用した「クタニソーダ(500円)」で私はせっかくなのでそちらを頼んでみました。
「クタニソーダ(500円)」はプロジェクトとしてソーダを注ぐグラスのデザインを市内の小中高の児童学生から募集して、最優秀の作品を「九谷和グラス」で知られる清峰堂がソーダグラスとして制作しているのです。

出されたのは小学校の最優秀作品のグラスでした。

中のドリンクは九谷五彩をモチーフにしたゼリーと能美市の国造柚子を使用して作られていて、まさにご当地ソーダになっているのです。

妻はカフェラテ(650円)を頼んでいます。
「302番地」を核としての取り組みはなかなかチャレンジグだと思います。成功をお祈りしております。ご馳走様でした。
302番地
石川県能美市鍋谷町ト302
木・金・土 10:00~17:00
日~水曜休
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