肉が苦手なことは何度も書いてきましたが昨年から肉料理についてもだんだんと食べられるようになってきました。

しかし、ジビエだけはなかなか食べる勇気がなくこれまで避けてきましたが、今回、記念日のとき妻がご馳走してくれるというので、そんなジビエ料理が出てくるイタリア料理店の「jibunchi(ジブンチ)」に初訪問してきました。
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こちらのことは昔から知ってはいたのですが、肉料理が苦手ということで避けてきたのですが、今回は意を決しての訪問ということです。

「jibunchi(ジブンチ)」は漢字では「自分知」と書くようで、片町からは歩いて十数分。繁華街からはちょっと離れていました。

お店自体通り過ぎてしまうほどの飾り気のない外観。それでいて金沢のイタリアンの中では人気はトップクラス。期待が高まります。
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こちらがメニューです、
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夜はコース料理のみで8,800円。前菜4種類とメイン、パスタ、リゾット。デザート、ドリンクが付いていました。

メインとデザートはチョイスできましたが他は決められた内容となっています。
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この日は記念日での訪問ということで、ワインもペアリングでお願いしています。ちなみに7種類の料理に合わせて7杯ということで、私は7杯でハーフボトルの量になるハーフペアリング(4,800円)で妻はワインボトル1本の量になるフルペアリング(8,800円)です。
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最初の1杯はスパークリング。シャンパン製法と同じ瓶内二次発酵の「フェルゲッティーナ フランチャコルタ ブリュット」。イタリアトスカーナのフレッシュでフルーティはスパークリングでした。
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これに合わせてのアミューズ的な一皿はブッラータ(モッツァレラ)チーズと旬のイチゴの組み合わせ。ビーツも添えられていました。

長土塀にある「magazzino38(マガジーノ38)」の、この日作られたフレッシュなブッラータを使用した一品で、フレッシュ感あふれるチーズに甘いイチゴ。そしてスパークリングの組み合わせは最高です。
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2皿目は、これまた旬の「ホタルイカのサラダ」。切り干し大根のサクサクの食感と珠洲の大浜大豆の甘み、そしてプリプリのホタルイカ。味付けは素材の味を生かすため最小限。素敵です。
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こちらに合わせて出されたのはイタリアヴェネト州の白で「ガルガネガ」。ミネラル感のあるフレッシュなすっきりとした飲み口の白でした。
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野々市のニオールのパンが出されました。お店オリジナルで作ってもらっているとのことで、味付けされていない小麦そのものを味わうパンです。
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3皿目は「能登牡蛎のオムレツ」。プリプリの大粒の能登牡蛎を少し塩みをきかせてソテー。プレーンなオムレツの上にのせてありました。
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こちらには能登の日本酒「谷泉」がペアリング。同じ風土で育まれた食材との相性が悪いわけはありません。

前菜として最後の4皿目は、シェフ自身猟銃免許を持ちご自身で仕留めたイノシシを使った料理。
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ラビオリに包んだイノシシ肉と白山市の「でっけぇなめこ」として有名な木滑なめこに能登115のシイタケをスープ仕立てにした一皿。
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イノシシ肉は臭みもなく、スープに素材のうま味が全部出ていて滋味でした。
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こちらには「ダミアン/ネカイ」。イタリアのオレンジワインで樹上で貴腐化するほど成熟したブドウを使用して作られている個性的な味のワインで、料理の個性にも負けない味でした。

以上で前菜は終了。この後がメイン料理。

こちらのお店は魚の選択肢はなく、牛・豚・鶏の3種類の中からのチョイスです。鶏以外は炭火焼きでした。

2人での1つのオーダーとなるので我々は牛でお願いしました。先ほどのメニューには書かれていないのですが、この日は能登牛があって+1,100円だったかな?で食べることができました。記念日ということでそれに変更しています。
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出されたのがこちら。サラダがたっぷり盛られています。

炭火で塩梅よく焼かれ味付けされた能登牛。おいしかったです。
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合わせているワインはイタリアトスカーナの赤で「カナイオーロ サンジョヴェーゼ」のキャンティ・クラシコ。フルボディで力強い味でした。

そしてパスタとリゾットに移ります。
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パスタは熊肉を使ったボロネーゼ。濃厚な味で癖のない熊肉は初体験でした。
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合わせるワインはフランス南ローヌ地方のヘリオセントリックの「セイム リヴァー トワイス」。辛口の赤でワイナリーの設立には日本人女性がかかわっているようです。
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リゾットは土鍋で炊きあげて目の前に出されました。使われている魚はタラです。
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いったん厨房に戻され混ぜられて再登場。いい塩梅でとてもおいしかったです。
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こちらにはなんと!にごり酒がペアリング。福島県郡山市の酒蔵「仁井田本家」の「しぜんしゅ 生もと はつゆき 生」

確かにリゾットが和風のテイストな感じがしてなかなか合いましたね。。なるほどというマッチングです。
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デザートは「ピスタチオいちごパンナコッタ」。記念日仕様で登場!いい年こいて恥ずかしかったです。
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ドリンクは2人ともエスプレッソでした。

今回、妻がごちそうしてくれたのでいくらかかったかはわかりませんが、内容的には満足度高かったです。

この日は平日にも関わらす満席。人気なのが分かりました。ご馳走様でした。

jibunchi(ジブンチ)
石川県金沢市中央通町11-49
TEL 080-8996-2830
18:00~24:00
日曜休