加賀市動橋町に2025年2月26日にオープンした「ラ ヴォルペ エ ルヴァ(狐と葡萄)」。
今回、昨日紹介した能美市にある「イタリア料理 イル ボッツォロ(iL Bozzolo)」の石間さんにご紹介頂いています。
近くには加賀棒茶の丸八製茶場があります。ただ、それほどいいと思える立地ではなく、さらには建物自体が飲食店のような雰囲気ではないので気が付きにくいかもしれません。
前は建築会社の事務所だったのでスレートの外壁です。
店名の「ラ ヴォルペ エ ルヴァ(狐と葡萄)」は、イソップ寓話の一つから名前をとっています。
中に入ると、左側にレストランエリア。

2階にもスペースがあるようです。
この時点ではランチは2名以上での予約制で4,500円のコースのみの設定でした。そしてディナーは逆にアラカルト中心になっているようです(予約が必要かどうかは確認していません)。
お店は2月26日にオープン。ご夫婦2人で切り盛りされていてご主人がシェフ。前は金沢鞍月で「クチーナ・イタリアーナ パルティーレ(cucina italiana Partire)」というイタリアトスカーナ地方の料理のお店を12年ほどやられていたほか、そのあとでフレンチや和食のお店でも腕を磨いているようです。
「クチーナ・イタリアーナ パルティーレ」へは6年前に一度お邪魔していて、こちらのほうで紹介しています。※現在はビストロ「OLD LIT(オールド リット)」
奥さまがサーブ担当で、前は金沢せせらぎ通りのカフェ「CAFE DUMBO(ダンボ)」で週一ですが働いていたと話されていました。
白い扉を開けて店内に入ると北欧モダンのインテリア。どうも奥さまが北欧の家具や食器が好きなようで、色々集めていたようです。
フリッツ・ハンセンやハンス・J・ウェグナーのチェア、ルイス・ポールセンの照明など使われていました。ちなみに我が家でもYチェアとルイス・ポールセンのPH5を先日買いました。笑

そして一番奥には薪ストーブがあって暖かい火が店内を温めていました。

我々がお邪魔したのがオープン約1週間後の平日のランチ。この日のメニューはこちら。
ランチで4,500円は少し高いなぁ、と食べるまでは思っていましたが、結論を先に書けば納得の内容でした。
まずはアミューズのような位置付けの温製の「穴子のフリットとポルチーニ茸」。ソースにもポルチーニ茸のうま味が濃縮されていました。
そして前菜が3皿も出てきます。
最初は和のテイストが入った「イワシのマリネ」。土佐酢のジュレがかけられていました。和食の経験が生きていますね。
前菜の2皿目が「ガルシア豚のサルティンボッカ」。
サルティンボッカはイタリアローマ地方の郷土料理で、ガルシア豚をハーブや生ハムを巻いてオリーブオイルで調理してあり、一番下にはそら豆とエンドウ豆がたっぷり敷かれていました。
ここでSTAUB鍋に入れられたフォカッチャが出されます。オリーブオイルたっぷりの自家製フォカッチャでした。温かい状態で食べられるのがうれしいですね。
そして前菜の3皿目がこちら。大和豚のハム・桜エビのフリッタータ・サーモン・テリーヌなどたくさん盛られていてワインが欲しくなりました。
ちなみに大和豚のハムやテリーヌは自家製だそうです。
ここでやっとプリモ・ピアットのパスタの出番。
私は「毛ガニのスパゲッティ」にしていますが、こちらは+800円。フィンランドのイッタラの皿に盛らています。
+800円ですが毛ガニ半バイ使用しているサイズ感に合わせるため麺の量が少し多めになっていました。
妻は「カラスミのスパゲッティ」。アーリオ・オーリオではなくレモンバター風味。具にはイカがたっぷり入ったパスタでした。
実は金沢の「クチーナ・イタリアーナ パルティーレ」で私はこちらを食べています。
なお、パスタの麺はイタリアのナポリのパスタブランド「ヴォイエッロ」を使用していて、他のスパゲッティより少し細めな感じですが、ソースの辛みがいいように思えます。
セコンド・ピアットのメインは二人とも魚です。
私は「オニカサゴのカッチュッコ」にしていますが、カサゴ以外にもムール貝やイカゲソなどもたっぷり入っていてました。
カッチュッコという料理は聞きなれなかったので調べてみたら、トスカーナ地方リヴォルノという港町で親しまれている魚介の煮込み料理のことでした。
イタリアの魚介煮込料理だとアクアパッツァが有名ですが、トマトで煮込んでいる南フランス料理のブイヤベースのような料理で、魚介のうま味がスープに出ていてとてもおいしかったです。相変わらずカサゴは食べにくかったですが。笑
妻は「スズキのロースト」。クリームソースでレモン風味がさわやかな味だったそうです。
パスタとメイン、私はトマトで妻はクリーム系でダブってしまいましたね。
ちなみにメイン料理が盛られた皿はロイヤルコペンハーゲンのものです。あと、カトラリーはイタリアのサンボネのものが使われていました。
いや~、料理のボリュームが多くおなかがいっぱいになりましたが、別腹に入る最後のデザートは「かぼちゃプリン」と「ベリーのタルト」と2人違うものを出してくれています。ケーキも自家製です。
ドリンクは私はエスプレッソ。妻はコーヒーです。
これだけの種類が出されるのでランチで2時間弱かかりました。でも、目で楽しみ舌で楽しむことができたのでいい時間を過ごすことができたと思います。おすすめのお店です。ご馳走様でした。
これだけの種類が出されるのでランチで2時間弱かかりました。でも、目で楽しみ舌で楽しむことができたのでいい時間を過ごすことができたと思います。おすすめのお店です。ご馳走様でした。
ラ ヴォルペ エ ルヴァ(狐と葡萄)
石川県加賀市動橋町タ41-1
TEL 0761-76-5722
11:30~
今のところ不定休
コメント
コメント一覧 (2)
コメントありがとうございます。
インテリアも料理もよかったです。
是非行ってみて下さい。