先日、敦賀の街を歩いて散策したときのことを紹介しましたが、今日は新潟県糸魚川編です。
これまで車や電車で糸魚川を通過することはありましたが、一度も観光をしたことがありません。
今年、北陸新幹線が敦賀まで延伸し、新幹線一本で小松から糸魚川まで行けるようになったので、3日間乗り放題のチケットで行ってみることに。
現在の時刻表では、朝の時間帯、小松から糸魚川まで直通の新幹線はなく、一番早いので10:44小松発。それより前は金沢での乗り換えが必要でした。ただ、直通だと所要時間は1時間ちょい。確かに便利な世の中になりましたね。
ちなみに新潟県にある糸魚川駅ですが、こちらはJR西日本の管轄になっています。
12時少し前に糸魚川に到着して、まずは腹ごしらえ。食べたお店については明後日紹介しますが、今日は巡ったところについての紹介になります。
まずは歩いて海まで移動。日本海展望台です。
少し薄曇りだったので能登半島や佐渡島は見えませんでした。天気がいいとくっきり見えるそうです。
そして、向かったのが「加賀の井酒造」。名前に「加賀」の文字が付いていて前から興味があった酒蔵です。
命名したのは小松市の町の基礎を作った加賀藩三代当主、前田利常公だそうで、当時この場所に加賀藩の参勤交代の本陣がありました。
施設を案内して下さった方にお聞きしたのですが、当時、金沢城に年始のご挨拶に伺ったときには那谷寺にまで参拝に行っていたとのこと。小松とのご縁があってうれしかったです。
ご存じの方も多いと思いますが、8年前の12月22日に発生した糸魚川市大規模火災により、「加賀の井酒造」は全焼してしまいました。

唯一残ったのが。こちらの蔵というか倉庫でした。一気に火がまわり成す術がなかったそうです。
醸造施設などは、その後再建されて近代的な醸造所に生まれ変わっていて現在の石高は約500石ほどの小さな酒蔵。銘も「加賀の井」を使用していますが、残念ながら石川県では買えるところがないそうです。
近代的な施設に生まれ変わっているため、土足での見学ができず、外から様子を見ることができるように見学の窓が何か所かありました。
一通りの説明をお聞きした後、楽しみな試飲。隣接する倉庫の仮設の試飲ができるコーナーが設けられていました。
今回いただいたのが、こちらの4種類。

買い求めたのが、こちらの純米大吟醸で、残りの3本は食中酒として飲みやすい感じのもので、一番おいしいと思ったのがこの買い求めた純米大吟醸でした。
この後、一旦駅まで戻り、駅中にある「ジオステーション ジオパル」を見ることに。
入り口近くに、このような写真パネルがありました。
石川県津幡町出身の大相撲力士、九州場所を勝ち越しした大の里と欧勝海は糸魚川の中学高校へ相撲留学しています。
さて、糸魚川といえば有名なのが糸魚川静岡構造線。いわゆる「フォッサマグナ」とは少し違うようです。そして良質のヒスイがとれること。
このことからユネスコ世界ジオパークとしても登録済みで、この施設でも、それらの関係の展示を見ることができました。
あと、鉄道ファンにうれしい実物展示や、
ジオラマ鉄道模型展示コーナーなどがありました。
そして最後の観光先としてタクシーで向かったのが、「玉翠園・谷村美術館」です。
ここは建築家 村野藤吾・木彫芸術家 澤田政廣・造園家 中根金作という3人の巨匠の技を一堂に見ることができる施設で、特に谷村美術館は、村野藤吾氏の最晩年の作品として知れていて、超ユニークな造形美を楽しむことができました。
入口でチケットを買って中に入ると、目に飛び込むのが素晴らしい庭園です。
造園家 中根金作氏の渾身の作品。
館内からも眺めることができるので、座ってゆっくり見るのもよしです。
谷村美術館には木彫芸術家 澤田政廣の仏像が多数展示されていて、まったく直線のない展示室の優雅な雰囲気と相まって幻想な空気感が漂っていました。
しかし館内の撮影は残念ながらNGでした。
こちらはステディ模型です。
ちなみに村野藤吾氏の作品は石川県では「北國銀行 武蔵ヶ辻支店」や十間町の「中島商店」があります。
糸魚川については、このほかにも観光するところはありますが、この日は時間の関係で以上で終わり。まぁ、一日あれば十分見てまわれるでしょうね。
玉翠園・谷村美術館
新潟県糸魚川市京ケ峰2-1-13
9:00~16:30(16:00受付終了)
火曜(祝日の場合は翌平日)。12月29日~1月3日休館





















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