今日の紹介は小松市松任町の老舗の鮨店「割烹 鮨 米八」。
約2年ぶりにこの8月に復活したと聞いてランチに行ってきました。
あの「小松 弥助」の森田さんが、もう50年以上も前のことになりますが働いていたことで有名なお店です。
しかし、私は昨年末になって知ったのですが、3代目ご主人は2年ほど前のコロナ禍に50代半ばの若さで亡くなられていたのです。
時々お店の前を通って休業中だったので、コロナ禍の影響が長引いているのかと思っていました。
今回、亡きご主人の跡を引き継いで若女将から4代目へと転身しているのです。
こちらへはコロナ禍の時にテイクアウトで利用して以来の訪問になります。
お店で食べたのは7年前のときの忘年会以来ですね。
外観も店内も前のままでしたが、カウンターの後ろには前はネタケースが置かれていましたが取り払われていました。ただ、そのためつけ台と板場には距離感がある気がして、実際、女性である彼女は鮨を出してくれる時にだいぶ手を伸ばしていました。
つけ台は、輪島塗の檜の一枚板で、宝生流の能舞台も健在。カウンターで紅白揃いの握りを出してくれた先代のことを思い出しました。
さて、若女将だった彼女が跡を継ぐ決心をしてから、東京のすし職人専門学校へ通った後、金沢市の「みつ川」で1年半近く修業をして、この8月にお店を再オープン!女将兼すし職人として頑張っているのです。
ランチは2種類のコースがあり、握りランチの3,500円と上握りランチ5,500円。今回はベーシックな握りランチでお願いしました。
握りランチは、前付出・茶碗蒸し・握り8貫・みそ汁・デザートという構成。
前付出はシャインマスカットと柿の白和え。
茶碗蒸し。
そして握りは、「みつ川」と同じく醬油を付けずにそのまま食べさせるスタイルです。
まずは真鯛。
甘えび。
鯵。
アオリイカは、細く切り絡めてあり、以下のねっとりとした食感を楽しめます。ただ、「みつ川」のように大葉を挟んでいませんでした。
ヒラマサ。
ホタテ貝柱炙り。ツメを塗って炙られていて香ばしい風味がいい感じでした。
マグロは青森産、大間ではなく、下北半島の反対側で獲れたマグロを一本買いしているそうです。
マグロの身のキメの細かさが印象に残りました。おいしかったです。
デザートにはアイスクリームが付いています。
ランチタイムの値段としては小松の鮨店の中では高いほうかもしれませんが、材料はいいものを使用していました。
先代のご主人と結婚した当時は現在のようにすし職人になるとは思ってもみなかったと思います。新たな人生を送る彼女にエールを送りたいと思います。機会があれば夜にも行ってみたいと思います。ご馳走様でした。
割烹 鮨 米八
石川県小松市松任町58
TEL 0761-24-1717
11:30~14:00
17:00~21:00
月曜休
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