石川県で漆塗りで有名な産地は輪島・山中・金沢の3か所です。
「塗りの輪島」「木地の山中」「蒔絵の金沢」と言われて、各生産地ごとに特徴があります。
今日は「木地の山中」と言われる加賀市山中にある漆器のお店が始めた新しい工房を紹介します。
それは、明治42年(1909年)創業の守田漆器が工場・倉庫をリノベーションして「工房静寛」という施設を始めたこと。昨年11月12日にオープンしています。
外観は確かに工場・倉庫だった感じがしました。
店内に入ると、工場・倉庫だったので天井が高くオープンな空間。ただ、その分、冬の時期は少し寒かったです。
守田漆器で作っているブランド「ぬりもの静寛」「山中ウスビキライト」「KOTO」の商品をはじめ、九谷焼や植物などが展示され販売さていました。
こちらは反対側から写した写真。右手に見える窓の内側は「木地挽き」や「漆塗り」など山中漆器が出来上がるまでの工程を間近で見ることのできる工房になっていました。
そして奥の方がカフェになっていて、我々はそちらの方でお茶をしてきました。
桜の一枚板を使用したカウンターが目立ちます。
テーブルやイスにはアンティークなものも使われていました。
「静寛」という名前のように静かに寛げる空間ですね。
メニューです。それほど種類が多くはありません。
私は「加賀の紅茶(500円)」、妻は「コーヒー(500円)を頼んでいます。
山中漆器の器が使われていて、木の温もりを感じるカップでした。
「加賀の紅茶」は打越製茶農業協同組合で作られた紅茶のブランド。私も時々飲んでいます。
「コーヒー」は、珠洲の二三味珈琲の豆でした。二三味珈琲は我が家でも愛飲しております。
そして食後のデザートとして、こちたの「漆器 de 2種のケーキ(720円)」を頼んで、妻とシェアして食べています。
ゴルゴンゾーラチーズのタルトとガトーショコラでした。生クリームにはナッツ類が添えられていました。
同じ山中の「山羊パン」のクッキーがカウンターにあったので、そちらも一つ家に買って帰りました。オートミールレーズンのクッキー(200円)ですね。
「山羊パン」といえば、お店の方は約4年前から産休&育児休暇に入ってから久しいですが、少しずつ活動されているようですね。お店のほうも復活を願っております。
漆器業界は食器類だけでは生き延びていくことが難しくなってから久しいですが、山中漆器のお店が始めた新しい試みにこれから注目です。ご馳走様でした。
工房静寛
石川県加賀市山中温泉上原町ワ531
TEL 0761-78-0589
10:00~17:00
10:00~17:00
水曜休
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