今年もあと数時間で終わります。
今日は、今年1年の飲食に関して私なりに感じたことについて書きたいと思います。
さて、2022年11月29日に野々市の鮨の名店「太平寿し」が閉店しました。
私は何度かお邪魔していた鮨店で、先代のころから名店として全国にその名を知られていましたし、
閉店のニュースを聞いて非常に残念に思ったのは私だけではないと思います。
そして、2021年にオープンしたイオンモール白山。その1階に鳴り物入りでオープンした「グランシェフズキッチン」。
ここは、七尾市出身の辻口シェフがプロデュースした、国内の一流シェフたちが監修したレストランが並ぶ新業態のレストラン街です。
しかしながら、フレンチの鉄人としても知られている坂井宏行シェフ監修の「ILE DE RE (イル・ド・レ) 」は2022年10月4日に閉店。
山形県鶴岡市にある人気のイタリア料理店「アル・ケッチァーノ」のオーナーシェフである奥田政行氏が監修した「イル・ケェッチャーノ」は10月25日に閉店。
和食では「賛否両論」の笠原将弘氏が監修した「らはさか」は6月30日閉店などと、そうそうたる面々が監修したお店が並んでいましたが、オープンから約1年半経過した現在、3店とも閉店になってしまいました。
私は、どの程度、お三方が関わっておられたかは知る由もないのですが、いくら著名な料理人がメニューの開発やレシピを伝授していたとしても、作るのは現場に居る人なわけです。結局、現場で実際に料理する人の腕とセンスにかかっていると言っても過言ではありません
飲食の業界では、監修やプロデュースという単語が飛び交っています。少し前、奇抜で長い名前のベーカリーが一時流行りましたが、高級食パンブームが一服した現在、閉店になっているところが多いですし、高級食パンでは石川県の「新出製パン所」も先月自己破産を申請しています。
また、スーパーで売られているレトルト食品などにも、監修という文字が躍っています。
もちろん、監修やプロデュースと言っても、お店をオープンするまでサポートする形態や、オープン後の運営やメニューに関してのアドバイスなど、色々なやり方があるわけですが、当然、そのサポートの内容にとって、いわゆるロイヤルティやコンサルフィーが違ってくるわけです。
また、フランチャイジーとしてサポートを受ける場合は、ロイヤルティとして支払い金額が高くなってくるとは思いますが、ノウハウなどない場合は短期間で事業を立ち上げることが可能でメリットがあると思いますし、しっかりとしたフランチャイザーのもとでは事業継続の観点からも安心できるのではないかと思います。
さて、冒頭の「太平寿し」の閉店の話題に戻りますが、「太平寿し」のように名前が知られているお店の場合、そのまま続けていくことも経営的には出来ると思うのですが、そこは先代の築いた評価を維持していくことにも骨が折れるわけで、閉店はそんな中での苦渋の選択ではなかったかと思います。
鮨・寿司店の場合、回転ずしチェーンなどでフランチャイズ展開しているところが多々ありますが、高級店になるほど鮨職人の腕がカギになってくることもあるでしょうしね。
素人の私が書いている内容なので、間違っていることなどあるかもしれません。昨今の飲食店閉店の事例を色々見てきたので感じたことを書きました。
では、今年も「あさぴーのおいしい独り言」をお読みくださりありがとうございました。
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