今年発刊された「ミシュランガイド北陸2021特別版」。
小松市では2つ星に2軒選ばれています。
千木野町の「日本料理 つづら」と今日紹介する安宅町にある「料亭 まつ家」です。
両方のお店には過去行っていますが、どちらもブログでは紹介したことがありません。
今回、本当に久しぶりに行ってきたので書きたいと思います。
伺ったのは10月の中旬。夏を思わせる気候から一気に冬に変わったような日曜日のお昼でした。
「料亭 まつ家」へは、10数年以上前に接待とかで何度かお邪魔しています。
昔のことなので、記憶があまりないのですが、2階のお部屋から見る日本海・安宅の海がきれいだった記憶があります。
安宅と言えば、能「安宅」や歌舞伎「勧進帳」で知られ、北前船の寄港地として日本遺産に認定されている町。
「料亭 まつ家」は、そんな北前船で栄えた昔の栄華をしのばせてくれるるような純数奇屋造りの立派な建物です。
室礼のほうもさすがです。
我々は2人で、小さな個室に案内されました。
梯川の河口にあって、この日の窓からは日本海に打ち付ける荒波を見ることが出来ました。
さて、こちらでは、夜は懐石料理のコースですが、ランチタイムは気軽に楽しめる松花堂弁当からのメニューがあります。
しかし、土日祝日は松花堂弁当はやっていないというで、小懐石からとなっていました。
そこで我々は6,000円(税・サ別)の小懐石でお願いすることに。
一番お安いコースなのですが、結論から書けば、びっくりするほどの内容で満足度めちゃ高かったです。さすがミシュラン2つ星。
この日は昼間から飲むつもりだったので、車を置いてきました。
そこで、まずは生ビールです。
最初に出されたのは「シャインマスカットと柿とザクロの白和え」。
季節を感じさせてくれる一品です。
続いてのお造りは赤いか・甘えび・鬼えび・地あら。
このあらが美味しかった!プリッとした食感と歯ごたえ、もちろん甘みに旨みもとてもよかったです。
鬼えびは普段あまり食べる機会が少ない海老で、ねっとりとした食感と相まって美味しい。能登で獲れたと仰っていたかな?
茶碗蒸しは、こちらも旬の食材「松露(ショウロ)」と「とんぶり」が具として使われています。
きのこの「松露」、最近食べてないですが、若い白い松露ではなく、色のついた麦松露を使っていて滋味。
また「とんぶり」は、別名「畑のキャビア」と呼ばれている草の実で、プチっとした食感を楽しめます。
そして「焼八寸」。
魚は子持鮎と焼かますでした。
真昼間から酒が進みます。汗
そして「かに甲羅揚」。小松のご当地グルメとして今一押しの料理。
その名の通り「香箱ガニ」の身をほぐして色々な具と玉子などを詰めて揚げたものです。
料亭や割烹店だけではなく、小松市内の飲食店では比較的身近に出される料理で、我が家でも年に数回は食べる機会があります。
料亭で揚げたてを食べると、また格別ですね。
締めのご飯は、こちらの土鍋で炊き上げた「舞茸と生姜ご飯」。
舞茸からのうま味が染みて、生姜の爽やかな辛みも相まってとてもおいしいご飯。
普段飲むと炭水化物は控えるのですが、美味しくて全部平らげてしまいました。
なめこのお味噌汁と香の物が付いています。
デザートは「洋梨とんぶりブドウのゼリー寄せ」。
コーヒーはサービスで出してくれました。
最後に生ビール以外に飲んだお酒について。
ドリンクメニューはこちらですが、金額は書いてありません。
日本酒はグラスでオーダーします。
ワイングラスで出されました。
日本酒の味によって、ワイングラスが変えて出される気配りが嬉しいです。4種類ほど頼んだでしょうか。
あと、私はハイボールを一杯飲んでいます。
お酒をいろいろ飲んだので、2人で締めて2万円を少し超えるぐらいかかりましたが、この内容でこの料金は素晴らしいと思いました。
もちろん、味やサービスについてもミシュラン2つ星獲得が納得できるものでした。
出来れば夜にお邪魔して、ちゃんとした懐石コースを楽しみたいものです。ご馳走様でした
料亭 まつ家
石川県小松市安宅町ワ-30
12:00~14:30
17:30~22:00 (入店は19:00まで)
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