能登半島には穴水、中島など、牡蠣の産地として有名なところがあります。いわゆる「能登かき」のブランドとして知られていますね。
さて、私とは昔から色々なところでお付き合いがある、加賀市出身の北出さんという方がいます。
彼は住宅建築など手掛ける工務店の社長から、釣りのルアーの世界的な会社に転身して、シンガポールを拠点に世界中を飛び回り、その後日本法人の社長を務めていたという、少しユニークな経歴を持つ人間です。
今度は、能登で牡蠣の養殖の会社にご縁ができたということで、昨年家族揃って七尾に転居してきました。
今回、彼に久しぶり…たぶん10数年ぶり?に会うことが出来、元気な姿を見てうれしかったです。
彼の仕事場は、七尾湾の西湾でも最南端に位置していて最も多くの小河川が海に流れ込むところにある、瀬上水産という七尾市の奥原地区で能登牡蠣をやっている会社で、今回そこが「オイスターガレージ389」というオイスターバー形式のレストランをオープンさせたのです。
冒頭書きました穴水や中島と並び、奥原地区でも美味しい牡蠣が養殖されています。
こちらの牡蠣は、ミクロン単位の濾過フィルターや紫外線UVランプを通過させた水により作られる「滅菌海水」で処理されていて、成分検査で生食用として認められ安心・安全。
その中でも大きなサイズで芳醇な牡蠣は「奥原プレミアム」と呼ばれ、その牡蠣を堪能できるレストランが「オイスターガレージ389」なのです。
場所は和倉温泉街から南へ3kmほど。西湾が見えてきたら、この電柱の小さな目印のところを左折するとお店があります。
外観はまさにガレージそのもの。
しかし店内はきれいにリニューアルされています。
お店は現在は予約のみの営業で、ご覧のようにカウンター10席のみで非対面レイアウト。隣との席の間隔は十分とってあって、間にはアクリル板が設置されていました。
コロナ禍でオープンしているので、あえてこのような形式にしたようです。
メニューです。能登かきを使った色々な料理を楽しむことができます。
お店の一押しは「奥原プレミアム シンプルスチーム」。
牡蠣といえば直火で焼くイメージですが、本当に美味しい食べ方は蒸し焼きなのです。
これはカニもそうなのですが、直火だと水分が飛んでしまって、せっかくの旨みが失われてしまうからです。
Lサイズの「奥原プレミアム(税別3個900円)」がステンレスの鍋に入れられて出されました。4個あるのは追い牡蠣をしているためです。追い牡蠣は1個250円、2個450円、3個700円でした。
蒸し上がりフタを開けると、湯気が立ち上ります。同時に磯の香りが鼻に抜けて早く食べたいという衝動が沸き起こります。
さすが「プレミアム」と名がつけられているだけに粒が大きく、私がいつもスーパーなどで買うものとはモノが違います。
牡蠣の旨みがそのまま楽しめ、ぷりんとした牡蠣の食感と塩梅も最高!マジでおいしかったです。
私は運転なので飲めませんでしたが、妻はソービニヨンの白ワインを飲んでいました。うらやましい。
お次は「奥原プレミアム しゃぶしゃぶ」。Lサイズ5個で1,650円(税別)。こちらも追い牡蠣しています。
出汁を取るために小さめの昆布が一枚入れられている鍋に、まず野菜を入れて野菜のうま味を出し、そのあと牡蠣を30秒ほどつけてポン酢で食べます。
先ほどの「シンプルスチーム」とはまた違った美味しさで、こちらも最高の牡蠣の食べ方ですね。
あと「味噌かきのコンフィ」を頼んでいます。
「メインに迫る究極のサイド」という触れ込みの逸品。2個で650円(税別)。
牡蠣を味噌仕立てにしバケットに乗せてトーストしてあります。牡蠣は味噌仕立ても合います。
こちらは「かきグラタン Tom's Style」。850円(税別)です。
オイスターガレージオリジナルのグラタンで、超濃厚なチーズの風味がクセになる味。上には牡蠣が乗せられ、ベシャメルソースの中には里芋が隠れています。
熱々のチーズと牡蠣の相性が思いのほかよかったです。車で来たのを後悔するほど、ワインが欲しくなる一品でした。
「奥原 スーペリアル カキフライ」など、ほかのメニューについても食べてみたかったのですが、この日は、この後もグルメツアーを継続する予定だったのでこの辺りでやめました。残念!
以上を飲み食いして5,400円ほど。お値段的にも満足です。北出さん、ありがとうございました。
次回は泊りで来たくなる一軒です。皆さんも是非どうぞ!ご馳走様でした。
オイスターガレージ389
石川県七尾市奥原町下389
TEL 0767-62-1616
11:00~14:00
17:00~21:00(L.O.20:30)
日曜夜、月曜休
※当面予約の方のみ
コメント