小松市の観光資源として大きなものに安宅関があります。
ご存じ歌舞伎の「勧進帳」の舞台となったことで全国的に知られていて。歌舞伎では大名跡である十二代目の市川團十郎さんも小松によく来られて子供歌舞伎の指導などを熱心にされていました。
今年5月に十三代目の市川團十郎白猿を襲名することになっていた海老蔵さん。残念ながらコロナ禍のなか延期になってしまいましたが、彼も2016年に安宅関で「勧進帳」の弁慶役を見事に演じています。私も観に行きました。
さて、小松市では、これまでこの最大の資源を活かしていたかといえばそうではないところがありました。
5年ほど前に私のブログでも「北陸新幹線金沢延伸後の小松市の未来を考える(食と観光を中心に)」というシリーズで書いたことがあって、その7回目に安宅関と勧進帳について取り上げたことがありますが、やっと重い腰?をあげて安宅関周辺の整備にお金を投入するようになりました。
一昨年は安宅ビューテラスをリニューアル。そして今年は併設する「勧進帳ものがたり館」が令和2年7月26日に全面リニューアルされました。また今後3カ年で関所跡の安宅公園の再整備と、屋外デッキや広場、休憩施設などを作る計画だそうです。
私もオープン翌週に見に行ってきました。
前は直接「勧進帳ものがたり館」に入りましたが、いまは「安宅テラス」から「『安宅の関』こまつ勧進帳の里」に館名が変わったこちらから入り、入り口右側の窓口で検温。入場料を支払ってからカフェの中を通って入ります。
入ってすぐ、北前船の寄港地だった安宅町で実際にお祭りに使用された「曳船(ひきふね)」が展示されています。そしてその奥に本館?がありました。
コロナ禍で住所記名が必要でした。
展示の特徴はいまのIT技術を取り入れた体験型展示となっているところですかね。
こちらの写真の右側には歌舞伎の世界を歴史上の資料や現物で見せていた展示があるのですが写真NG。一部、展示okなところがあったのでそちらを入れて、左側にあるのはデジタル着せ替え。AR技術により、自分が歌舞伎の衣装を着た様子を見られたり、歌舞伎の隈取もバーチャルで体験できるものです。
これはこれで面白いのですが、一度やったらやらないと思うのと、この手の技術は日進月歩ですぐに陳腐化するのが心配ですね。
そしてお隣のメイン展示?安宅勧進帳シアターでは「勧進帳」の映像を8分間のダイジェスト版で見ることができます。
なんと!弁慶役が十二代目の市川團十郎さん、富樫役が現海老蔵さんという親子共演の「勧進帳」。
元NHKアナの葛西さんのわかりやすい解説と相まって見ごたえのあるコンテンツでした。
そして見終わった後、併設の「ATAKA CAFE」でお茶することに。
ちょうど梅雨が明けたときで天気が一気に回復。青空のもと日本海を眺めながら一服することにしました。
「ATAKA CAFE」については過去2度ほど紹介していますが、前回はこちらに書いています。
今回は食事はせずにドリンクとスイーツのみです。
私は冷たい加賀紅茶(税込500円)。
すっきりとした飲み口でおいしい!
妻はアイスコーヒー(税込500円)です。
あと能登のマルガージェラートの「マンダリンジンジャーミント(税込400円)」も頼みました。
マンダリンの甘さをジンジャーとミントがすっきりと締めてくれます。夏のフレーバーですね。
その後しばらく外を眺めながら気分をリフレッシュでしました。ごちそうさまでした。
勧進帳ものがたり館
石川県小松市安宅町タ140-4
TEL 0761-21-6734
9:00~17:00
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため当面の間は16時まで
水曜休、年末年始
※祝日の場合は翌日休
大人300円、高校生以下150円
小松市在住の65歳以上は無料
ATAKA CAFE(安宅カフェ)
小松市安宅町タ140-4
安宅ビューテラス内
TEL 070-1461-7561
11:00~21:00(L.O.20:30)
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