「弥助」という名前を聞いてすぐ思い浮かべるのが「小松弥助」。
東の「すきやばし次郎」、西の「小松弥助」と言われるほど、全国的に知られた鮨店です。その同じ「弥助(彌助)」という名前の鮨店が金沢にあります。
実は「弥助」という名前は鮨屋とは縁が深いのです。それは、歌舞伎の出し物で「義経千本桜」という演目があります。
その演目の三段目の後半に「すし屋」の場面があり、その鮨屋で働いている「弥助」という人物が登場します。
この「弥助」は平家の侍、平維盛(たいらのこれもり)の仮の姿というこということから、全国の寿司店で「弥助」の名が付いたところが多いのです。
もしかしたら「小松弥助」の名は、大将の森田さんが、歌舞伎「勧進帳」の舞台となった安宅関にちなんでつけたのかもしれません。
さて、前置きが長くなりましたが、今日はそんな「彌助(弥助)」という店名を持つ「本店 加賀 彌助」の紹介です。
こちらは1955年創業で、前述の「小松弥助」より前に出来ているのですよ!
私は前から知っていましたが、行くのは今回が初めて。
場所は金沢駅から3~4分歩いたところ。「小松弥助」にも近いですね。
お昼の営業は12時から、ちょっと早く着き過ぎてしまいました。
立派な建物です。
店内は広く2階は宴会場でしょうか?
カウンターも長く15人ほど座ることが出来ました。
大将と娘さんでしょうか?女性の鮨職人さんが握っていました。
ランチメニューはこんな感じです。
ランチのおまかせが「百万石の鮨 特選10貫セット(3,800円)」と同じ値段だったので、我々は「百万石の鮨 特選10貫セット」にすることに。
ランチセットによくありがちな、まとめて皿に盛って出されるのではなく、お店特製の煮切りを付けて一貫一貫出してくれます。握りはやはり、こうでなくっちゃ!
まずは生ビールを一杯だけ頼みます。
アテに2品「ホタルイカの沖漬け」と「もずく酢」を出していただきました。どちらも自家製です。
そして握りです。
まず出されたのは「ぶり」。この時期として珍しいですが12kgの地物でした。
こちらは「アオリイカ」。塩と、とろろ昆布の風味がほんのりと感じられいい塩梅でした。
「甘海老」です。
こちらは「連子鯛」。軽く酢漬けです。笹漬けでしょうか?何となく風味がまとわりついていて美味しかったです。
「万寿貝(白貝)」はツメが塗られています。
こちらは脂の乗った「戻りカツオ」。ヅケでした。
「だし漬けいくら」は、地元の低地網で捕れた鮭の卵で作られています。ちょうど9月から新物での提供再開。
普通よく出される出汁醤油で漬けられたいくらと違った、上品な味付けでさらっとしたもの。「彌助」特製いくらだそうです。確かに美味しいです。
最後は「玉子焼き」。甘海老をすり身にして混ぜふっくらに仕上がった、こちらもお店特製の玉子焼きです。海老の甘みが口の中に広がってスフレのような食感で美味しかったです。
この日は我々の入店後、関西からの9名の団体さんがカウンター席に入って賑わっていました。
江戸前風に一貫一貫一仕事してある握りで美味しくいただくことが出来るお店で、いま鮨の激戦地となっている金沢でも確固たる人気があるお店です。ご馳走様でした。
本店 加賀 彌助
石川県金沢市本町2-19-15
TEL 076-221-6357
12:00~24:00
コメント
コメント一覧 (4)
こんばんは。
再度コメントありがとうございます。
山桜さんへはオープン時から2度行ったことがあります。
でも4年以上行っていません。^^;
蕎麦屋は山桜の間違いですね。すみません。
こんばんは。
森本にも弥助という寿司店があるのですね⁉️
知りませんでした。
あと、矢崎のそば屋さん。山桜は知っていますが秋桜は知りませんでした。
とても気さくでおいしく、素晴らしいお店でした。
小松だと秀寿司が大好きだけど、子供生まれてから行けてないなぁ。
矢崎の秋桜って蕎麦屋わりと美味しいですよ。
もし行く機会があれば、小浜市のもりけんという蕎麦屋と浜照という割烹はチェックしといて下さい。
仕事で2年いた間の心の支えでした。