昨年12月に金沢片町に「とおりゃんせKANAZAWA FOODLABO」という屋台村が誕生しました。
ここは、いわゆる飲食店のインキュベーション(日本語では「卵が孵化する」という意味)施設となっていて、金沢の中心地の賑わいと交流をもたらすことを狙いに金沢青年会議所がプロデュースしています。
この場所はむかし、小橋菅原神社という神社があって天神様・お稲荷様・金比羅様の三神を一緒に祀る珍しい神社だったようです。
その跡地を活用して作られたのが「とおりゃんせKANAZAWA FOODLABO」なのです。
前々から気になっていましたが、今回やっと行くことが出来ました。
「とおりゃんせKANAZAWA FOODLABO」には「燻し屋らむ」「海老専門店 九代目 海老翔」「季節のおばんざい 中にし」「旬楽」「中国料理とシェリー酒 西華房」「magazzino38 fatto a mano(マガジーノ38 ファット・ア・マーノ)」「和ビストロ 久遠(くおん)」「Kanazawa ramen WAKA」の8店舗が入居しています。
1店1店は狭くカウンター中心の10人以下の客数で満席になるようなスペースで、賃料はわかりませんが相当安いのでしょうね?
しかし、入居できるのは2年間のみで、2年で退去する必要があります。その期間の中で自力でお店を持って独立の見極めを行うというためのインキュベーション施設なのですね。
あっ!ただし、冒頭場所について書きましたが、この場所が少々わかりづらいのが難点でした。
もう少しいい場所がなかったのでしょうか?邪推ながら、せっかくインキュベーションするんだったら、と思いました。
たとえば「かごっまふるさと屋台村」という屋台村は鹿児中央駅のすぐ近くにあって、私も何度か行っていますが、とても便利なところにあり、観光やビジネスで訪れた人がふらっと入れるようなのが屋台村だと思うのでね。
もちろん、試み自体はとても素晴らしいと思います。
ちなみに、「とおりゃんせKANAZAWA FOODLABO」はキャッシュレスです!現金の支払いは出来ません。クレジットか電子マネー類のみ支払い可能です。この点お客さんは注意が必要です。
さて、今回8店舗の中でどちらのお店に行こうか少し悩みました。
色々個性的なお店ばかりで、どちらへも行ってみたいと感じたからです。
というイタリアンのお店。
左側の棟の2階、一番手前側の端に位置しています。
オーナー?の男性の方と、奥さまでしょうか?女性の方とお二人で切り盛りされていました。
男性の方はカンパーニュグループで働いていらっしゃったようですが、今回の「とおりゃんせKANAZAWA FOODLABO」でのオープンに合わせて、もう一人のパートナーである飲食店向けのデリバリーをしている人と一緒にお店を始めたようです。
メニューはこちらの写真に写っている黒板メニューのみ。
メインが肉系主体で私が頼めるものがなかったので、それ以外のものからチョイスすることにしました。
まずはスプマンテ(700円~)で乾杯です。
ストゥッツィキーノ(Stuzzichino)、いわゆるアミューズとしてフォカッチャが出されました。
そしてアンティパストとして前菜の盛り合わせをお願いしています。一人前1,000円です。
内容はイワシのサオール・ピクルス・豚のテリーヌ・イタリア風オムレツ・エビのマリネ・しらすのペペロンチー・はまぐりのワイン蒸し?などで、盛り沢山でした。
どれも美味しかったです。この内容で2人分2,000円はお得感あります。
パンやシャルキュトリー、チーズまでも手づくりしているようで、このような前菜もデリバリーを同時にされているメリットが出ていますね!?
お次のプリモピアットとしてのパスタは「3種のトウガラシアラビアータ(850円)」を頼みます。
見た目めちゃ辛そうですが、トマトの酸味と甘みが上手に辛さを丸め込んでくれていました。
麺は手打ちの生麺のタリアテッレ。この麺が美味しかったです。
モチッとした食感でソースに負けない味を出していましたね。おすすめです。
ただパスタを作っているとき見ていて感じたのですが、まぁ、ある意味レンタルスペースなのでやむを得ない感じがしますが、ガスコンロが2口しかなく、また食器類の収納スペースも不足しているような気がしました。
パスタをゆでる寸胴鍋も小さめ。何種類もパスタのオーダーが来たら時間がかかりそうでした。
この日は、我々入れて7名のお客さんがカウンターで同時にいましたが、やはり少し時間がかかっていたら、ご主人が待っている間に、こちらのナッツと生ハムを出してくれました。ありがとうございます。
このあたりどうなのでしょう?インキュベーション施設なので特定のジャンルの仕様に合わせるわけにはいかないとは思うのですが、もう少し何とかならないかと素人ながらに感じました。
さて飲んだワインの方ですが、白は「Casale Daviddi Il Bosco Rosso Toscana(カサーレ ダヴィッディ イル・ボスコ ロッソ トスカーナ)」。
軽くもなく重くもない、酸味がありながらフルーツのような甘みも感じる白でした。
赤はイタリアマルケ州「Sartarelli Classico(サルタレッリ クラッシコ)」。
軽めでスッキリとした飲み口ですがフルーティさもあってよかったです。
妻のほうはもう一杯別の赤を頼んでいましたが、銘柄は何だったのでしょうか?
以上飲み食いして8千円弱だったでしょうか?昼間から飲んでいたので記憶が定かではありません。^^;
肝心のお店の方ですが、イニシャル&ランニングコストが低く抑えれれているので、コスパ的にも大満足です。もちろん味の方もです。入居しているお店すべてが頑張ってほしいです。ご馳走様でした。
マガジーノ38 ファット・ア・マーノ
magazzino38 fatto a mano
石川県金沢市片町2-23-6
とおりゃんせKANAZAWA FOODLABO 2F
TEL 050-3476-5581
18:00~24:00
日曜休
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