昨日施設編をお届けした熱海の旅館「ATAMI 海峯楼」。
今日は夕食編です。
3階にある少しお高い部屋の方々は部屋食だったり、施設編で紹介したウォーターバルコニーで取ることになっていますが、2階の2部屋はこちらのメインダイニングで取ることになります。
ちょうど食事時間帯に夕日が沈むときは相当きれいな景色を眺めながら食事することが出来ますが、我々がお願いした11月初旬18:30スタートの時刻では、すでに陽が沈んで辺りは真っ暗です。
「ATAMI 海峯楼」は4部屋しかない、いわゆる高級旅館のジャンルだと思いますが、結論から書けばお料理については満足できる内容でした。
伊豆半島の地物の新鮮な食材を使った会席料理を楽しめたことと、サービスも少人数だからこそのスムーズでホスピタリティを感じさせてくれるものでした。
では内容を紹介していきます。
まず前菜は、ご覧のようにまず3名分がきれいに盛られて出されます。料理は見た目も大事ですね。
上の左から。南京茶碗蒸し。銀餡がかけられています。かぼちゃの甘みがとてもしました。
そして、根三つ葉・松茸のお浸し、鮭の燻製、奈良漬、いくらおろしかけ。
下のほうは、柚子・柿・落花生・菊菜の白和え、鯖の小袖寿司には大葉とかんずり・エビのみの揚げはカレー味で・丸十カステラ・銀杏串・栗茶巾と、多くの種類の食材と味を楽しめる内容でした。
椀物は菊花仕立てでホタテの真丈と蕪の旨煮。ホタテの真丈と蕪は口の中でほどけてきました。出汁も上品でうま味が種に染みて美味しかったです。
こちらは戻り鰹のたたきとホワイトセロリ。ポン酢でいただきます。初鰹もいいですが、やっぱり味は戻り鰹ですね。
焼物は地物の金目鯛のそばがき焼き、その上に黄ニラと小松菜炒めが乗せられて、さらに揚げ蕎麦の実とべっこう餡がかけられています。わさびを乗せながら食べますが、そばがき焼きがいい仕事していました。
上品なブルーのお皿に盛られて出されましたが、渋い光沢があって料理が映えました。
強肴として、きのこ鍋。グツグツ煮立っています。
黒毛和牛がメイン食材ですが、私は肉が苦手と伝えてあったら甘鯛に変更してくれていました。あと使われているのは海老芋と下仁田葱。これらは久しぶりに食べました。
我が家でも使っている黒七味をかけて食べたら風味がより増して美味しかったです。。
妻と妻の母の黒毛和牛のきのこ鍋です。

食事は、サンマの釜炊きご飯。お米は魚沼産コシヒカリを使用。ミョウガとおろしポン酢が薬味です。
こちらが土鍋釜で炊きあげられた状態です。見ただけで美味しそうですね。サンマの身が乗せられていてスタッフの方がきちんと混ぜ合わせてご飯茶碗によそわれて出されます。
ミョウガとおろしポン酢と添えて食べると、お代わり何杯でもいけます。普段夜はご飯食べないのですが、こちらは3杯も胃袋に消えました。^^;
香の物と赤だしです。
デザートは水菓子として練乳アイス。洋梨・巨峰・シャインマスカットの3種類の味を楽しめました。

あと、甘味として林檎春巻きも出されます。
最後に飲んだお酒についても紹介します。
熱海の地ビールで、その名もズバリ「熱海ビール」。ほどよい苦みを感じるビールで味も濃かったです。

そのあとは、ワインの「マリアージュセット(税込4,320円)」を頼むことにしました。これは3種類のワインを楽しめるセットで、まずシャンパンで「ビルカールサルモン」。

白はカルフォルニア「タイラー シャルドネ」。フルーティでさっぱりとした後口のワインでした。

赤も同じく「カレラ ピノノワール」。薫り高き赤でやはりピノノアールです。
ワイングラスはリーデルでした。
以上で全てですが、さすがにこのクラスになると、料理人の質も問われることになります。最大4組9名と少人数なので慌てずじっくりと調理できることもいいのかもしれません。
何れにせよ、すべての料理で一品もがっかりすることがありませんでした。美味しく食べることが出来ました。ご馳走様でした。
明日は最終回の朝食編です。
ATAMI 海峯楼
静岡県熱海市春日町8-33
















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