毎年行っているお墓参りを兼ねての旅行。

今年は熱海で宿泊して、翌日、レンタカーで向かうことに。

日本有数のリゾート地である熱海。私は初めてです。妻は東京で育っているので何度か来たことがあるようですが、石川県に住む者にとっては熱海という場所は意外に時間的に遠いため、なかなかなじみがない温泉地ではないでしょうか?

さて、熱海は東京から新幹線で40分弱という地の利を生かした一大観光地です。
熱海 (18)

駅ビルも新しくなっていました。

戦後の高度成長期の時代からバブル期にかけては、観光地として大いに賑わっていましたが、バブルがはじけて一転落ち込んでしまった時期がありました。景気がいいときは。山代温泉のホテル百万石が熱海にも巨大な旅館を経営していましたが、いまは「うたかたの夢のあと」です。

しかし近年、熱海の人気が「奇跡のV字回復を果たした」としてメディアにも取り上げられていいます。

この日も平日にもかかわらず観光客が多かったです。しかし、観光客の年代はちょっと高めでした。

今回、そんな熱海を半日という短い時間ですが、周遊バスでかけ足で観光してきましたので紹介したいと思います。

利用したのは地元のバス会社の周遊バス「遊~遊~バス」。その熱海発見クーポン2というのを利用しました。
熱海 (2)

私の利用したクーポンは、MOA美術館とアカオハーブ&ローズガーデンの入場料金込みで、普通に払うよりも800円お得になっているセットでした。

駅前でランチを済ませて、さっそくMOA美術館に向かいます。バスでは7分ほどのところにあるのですが、熱海の街は勾配がきつい土地に作られていて、急な坂を登って行きます。とても歩いていく気はおこりませんね。
MOA美術館 (3)

MOA美術館は、世界救世教の教祖である岡田茂吉氏が創立者した美術館で、彼のコレクションを主に展示してる施設です。

MOAはモアではなくエムオーエーを読みます。

熱海の勾配のきつい土地を利用した凄い建築物で圧倒されます。
MOA美術館 (4)

バス乗り場からの入り口から館内に入ると、まず長いエスカレーターを4~5回登ってロビー階まで移動します。そこが2階になっていて、上下フロアが展示室になっています。
MOA美術館 (8)

昨年ロビーエリアと展示スペースがリニューアルされていて、設計は世界的に活躍している現代美術作家の杉本博司氏と建築家の榊田倫之氏によって主宰される「新素材研究所」が手がけています。

ちなみに杉本博司氏の展示会は私は何度か見に行っています。
MOA美術館 (23)

メインロビーや屋外の階段から、初島や伊豆大島、房総半島から三浦半島、伊豆半島までを眺望できます。1大パノラマです。
MOA美術館 (15)

今回、美術館ではリニューアル記念の特別展「信長とクアトロ・ラガッツィ 桃山の夢と幻 + 杉本博司と天正少年使節が見たヨーロッパ」というのが開催されていたので、それを見ました(すでに終了しています)。

MOA美術館は、館所蔵の品は基本的に写真撮影ok!

SNSでの拡散も奨励されていたので、少し作品についてもアップしますね。

MOA美術館の所蔵作品で一番有名なのが尾形光琳の「紅白梅図」ですが、この国宝は梅の咲く時期にしか公開されないので残念ながらみることが出来ませんでした。
MOA美術館 (29)

これは国宝の色絵藤花文茶壺。野々村仁清作です。野々村仁清作の手がけた作品は、同じく国宝の色絵雉香炉が石川県立美術館にもあります
MOA美術館 (12)

館内には能楽堂まであります。
MOA美術館 (19)

こちらは秀吉の黄金の茶室を復元したものです。秀忠の直筆の掛け軸がかけられていました。
MOA美術館 (21)

時間の関係で今回はじっくり見ることが出来ませんでしたが、収蔵品は確かに豪華でした。

MOA美術館
静岡県熱海市桃山町26-2
TEL 0557-84-2511(代表)
9:30~16:30 (最終入館は16:00まで)
料金は大人1,600円
木曜休館(祝休日の場合は開館)


ここは海近くまで急こう配に山というか丘が迫っている熱海でも高台に位置していて、それが逆に見晴らしのいい景色を生み出している観光施設です。

ホテルニューアカオなどを経営するアカオグループが運営しています。

20万坪の広い場所にバラをはじめとする色々な草花が植えられていて、四季折々きれいな花を楽しめるガーデンになっているのです。

1月から菜の花やあたみ桜が咲き、4月にはチューリップ、5月から6月は園の名前を冠している約600種4,000株のバラが咲いて一番の見ごろになるそうですよ。

私が行った11月初旬は、園内も少し寂しい感じで、バラも一部の品種のみ咲いていました。

バスでガーデンの一番上まで上がって、下りながら順番にガーデンを見てまわりますが、急こう配に作られているため、足の悪い人にはちょっと大変かもしれません。
アカオハーブ&ローズガーデン (4)

日本庭園「天翔」にある大きな盆栽です。(笑い)
アカオハーブ&ローズガーデン (37)

アニバーサリーガーデンにはバラが何種類か咲いていました。
アカオハーブ&ローズガーデン (25)

このあたりは見晴らしがよく、初島もきれいに見ることが出来ます。
アカオハーブ&ローズガーデン (39)

なぜかブランコなんかがあったりします。
アカオハーブ&ローズガーデン (46)

イングリッシュローズガーデンやハーブガーデンもありました。

私が行った日もいい天気でしたが、天気がいい日はおすすめです。雨だと景色も素晴らしさ半減でそれなりの距離を歩くこともあり考えたほうがいいかもしれません。

アカオハーブ&ローズガーデン
静岡県熱海市上多賀1027-8
TEL 0557-82-1221
9:00~17:00 入園は16:00まで
12月・1月の毎週火曜休(※12/29~1/3は営業)
入園料1,000円

最後に、今回お昼は時間の関係で見ることが出来なかった、熱海観光のベタなところ「お宮の松」と像について。

宿泊した旅館で夕食を済ませた後、ぶらり歩いて見に出かけました。
貫一お宮 (2)

明治の文豪、尾崎紅葉が書いた小説「金色夜叉」に出てくる名場面の像と、金色夜叉の句碑、そしてお宮の松と呼ばれる松の木があります。
お宮の松

像はライトアップされていますが、松のほうはストロボを使用してもこんな感じにしか写りませんでした。

その足で、となりの「サンビーチ」に移動。こちらもライトアップされています。

世界的な照明デザイナーの石井幹子氏が手がけています。
熱海 (10)

月夜の海岸のイメージのようです。月の光をイメージした淡いブルーライトで砂浜が照らされ、幻想的な雰囲気です。

ただ、肉眼ではブルーの色が薄いので、これほどきれいに青色が見られるわけではありません。
熱海 (12)

ヤシの木はグリーンやイエローも入った3色で彩られていました。

熱海の海岸は夜でも賑わっているのかと思いましたが、11月の平日だとあまり観光客は出歩いていないようです。

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