いや~、今年は寒くて参りますねぇ~!?
雪の降る日が多くて。外出するのも億劫になります。
さて、昨年は金沢の街を散策する機会があまりありませんでした。といいますか散策どころか、金沢の街中に行くのもの8月に行って以来、5か月ぶりとなりました。
この日は夕方から先日紹介しました「村中美恵さんオフィシエ叙任祝賀会」に参加するため、久しぶりに金沢まで電車で午前中のうちに向かいました。
ところが、雪は降っていなかったのですが「雪のため」という理由でJRが運休と遅延。当初予定より1時間近く遅れて到着しました。やれやれ。
そして夕方までの時間、金沢をアート見学を主体に見てまわることに。
まずはランチを主計町で食べ、その足でひがし茶屋街へ。
この寒い中、大勢の観光客が来ていました。相変わらず人気です。
そして兼六園を通って、金沢21世紀美術館まで歩きます。雪道で歩きにくかったですが、雪の兼六園もオツなものです。
雪吊りも風情がありますね。
金沢21世紀美術館では、有料の展示は見ずに向かったのは地下の市民ギャラリー。
ここで開催されていた、この日が最終日の「金沢ブランド100」を見たかったのです。
この「金沢ブランド100」は、「金沢を輝かせる100のブランドをデザイナー8人の視点で解釈し、作品と文章で紐解きます。」という趣旨で、金沢美術工芸大学を卒業してデザインの第一線で活躍している方々が、デザイナー独自の視点で表現している作品を展示しているのです。
さまざまな切り口で見せてくれる展示は見ごたえがありました。
こちらは、ご存じ俵屋のあめの暖簾です。
タブレットで文字を書いて投影するという参加型になっていました。
こちらは「圓八のあんころ餅」の竹皮の包装を使った天狗が持つ大扇だそうです。圓八の創業の由来に天狗が絡んでいることが発想になっています。
こちらは芝寿しの「おはぎのマリちゃん」をモチーフにした陶器人形です。
あと笹寿しのクッションもありました。
こちらもご存じ、加賀棒茶をモチーフにした「缶棒茶」。
これはアートというより、現実に近い提案ですね。パッケージには九谷焼の文様が描かれています。
こちらのテーマは金沢カレーのスタンプラリーだそうです。ターバン、インデアン、チャンピオン、アルバの4種類でした。
このユニークなのは「治部煮」がテーマです。
他にも色々楽しい作品ばかりでした。
金沢ブランド、もっともっと全国に知られるとうれしいです。
お次は、その足で向かった「しいのき迎賓館」で開催されていた「金沢湯涌創作の森 レジデント作家2人展」について。
いつも金沢21世紀美術館に来ると、とりあえず「しいのき迎賓館」に立ち寄ることにしています。
今回「金沢湯涌創作の森 レジデント作家2人展」をやっていることもまったく知らずに行ったのですが、ふらっと立ち寄ると、15時から作家さんのギャラリートークがあるというので、そのうちのお一人、大阪出身の木版画の作家、宮本承司さんのギャラリートークを最後まで聞くことにしたのです。
なぜ聞こうと思ったか、それは彼の作品が寿司をモチーフにした作品だったか名です。
寿司が好きな私にとってはネタ的にも美味しいのです。^^;
実際、この日のランチも寿司を食べてきたばかり!これも何かの縁でしょう!?(笑い)
展示会場に飾られていた作品のほとんどは、木版画シリーズ「木版おすし」で、写実的と言うより木版画の特徴を生かして、江戸の浮世絵でも使われている「ぼかし刷り」などの技法を駆使して、ある意味なまめかしいお寿司を描いています。
なかなか面白いです。
残念ながら版画自体の写真撮影が不可だったのですが、彼の写真を写すときにバックに一部写っていますが、興味のある方は、こちらのページをご覧ください。
彼は昨年12月からこの1月中旬まで、金沢湯涌創作の森で滞在して制作するプログラムに参加していました。
そこで制作した「鰺(あじ)」という作品では、ネタ部分に金沢の銀箔をあしらうなど新しい試みにもチャレンジしています。
あと、この日が最終日だったので、終了後に実際に会場で刷られた木版画の寿司をもらうことが出来ました。
こんな感じです。まぁ、簡単に刷ったものでしょうから、実際の作品に比べるわけにはいきませんが……。
最後に再度お伝えしますが、「金沢ブランド100」「金沢湯涌創作の森 レジデント作家2人展」とも28日で会期は終了しています。
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