6月初旬にミシュランガイドの富山・石川版が発刊された。石川県では、2つ星が9店、一つ星が21店選ばれている。
残念ながら石川県では3つ星は該当なしだった。うわさでは、「つる幸」と「めくみ」が獲得するのではないか?とささやかれてはいたのだが……?
私は、あまりミシュランや、お店の格付けそのものに興味がある方ではなく、今回もミシュランガイド富山・石川(金沢)版を、いまだ買うどころか、手に取って見たこともない。^^;
所詮、書く人の主観であるべき内容を、組織的に格付けするということ自体が、どこか腑に落ちないからだ。
私のブログも、あくまでも主観で勝手気ままに書いているものなので、参考にしていただければ幸いだし、参考にならないと思う人もいるのでそれはそれ、と思っている。
と、かっこよく書きだしたが、このあたりで本題。今日紹介するのは、そんなミシュランガイド富山・石川(金沢)版でめでたく星ひとつ獲得したお店「レストラン エンヌ」である。
前は、同じ場所、同じスタッフで「アニバーサリーレストランベージュ」というお店だったのだが、シェフの西山昭二氏が独立されて、ほぼそのままの形で店名を「Restaurant N(レストラン エンヌ)」と変え、昨年11月にオープンしたのだ。
お店は去年の11月オープンということで、本当であれば、今回のミシュランガイド富山・石川(金沢)版には対象外となるはずだが、同じ内装、同じスタッフで、そのまま引き継いだからか無事掲載されている。
私は「アニバーサリーレストランベージュ」のときにもお邪魔したことがあり、そのときのことははこちらに書いている。
さて、6月のとある土曜日のランチにお邪魔したが、こちらのお店は昼夜ともコース料理は前日までの完全予約制となっている。(夜は20:30以降はアラカルトもokなようだ)
ランチは週末の金・土・日のみ。3,500円と6,500円の2種類が設定されている。2年前のベージュのときは1,600円のメニューAと、2,300円のメニューBの設定だったので、値段は上がったようだ。
今回我々は3,500円のコースでお願いした。そして、お昼だが白ワインを一杯ずつ頼んでしまった。^^;
まず最初に出されたのは、金沢港のアオリイカにカリフラワームースがかけられたもの。私は肉が苦手だということを伝えてあったので変えてくれた。
本来であれば、こちらの妻が食べた「豚肉のパテとオリーブ」が出される予定だった。
そして次に出されたのが「メジマグロと夏野菜のガスパチョ仕立て」。メジマグロはこちらも地元金沢港で水揚げされてもの。これからの夏用のメニュー向きに少し酸味のきいたソースが美味しい。
メインは私のほうは「カサゴの甲殻類泡ソースとかぼちゃのピューレ、加賀野菜のグリル添え」。ほんのり甘みと甲殻類の旨味がマッチしていて、こちらも美味しい。
ヤングコーンはひげまで美味しく食べられる。あと、食材も地物にこだわっていた。
バゲットも美味しかったが、ベージュのときは「Boulangerie YAMANEKO(やまねこ)」のものを使っていたが、いまもそうなのかな?
デセールは「ショコラのテリーヌと自家製アイス、マスカルポーネ」。ショコラは高級なのを使っている感じがする逸品で甘さとビターな感じがほどよい。
飲み物はコーヒーか紅茶がチョイス出来る。
紅茶のほうは2年前はポットに入れられて出されたが、今回はカップで。
以上でコースは終わりである。
最後、お勘定を済ませて店を出るとき、シェフを含め全員で見送りに出てくれた。サーブも丁寧だったし、気配りもきいていた。
そうそう!スタッフの方にミシュラン星取得後の影響をお聞きしたが、少しはあったということだった。ちなみに、我々の後ろに座っていた客も、会話からミシュランを見て来たようだった。
金沢の場合、鮨店や和食系のお店は、ミシュランガイドを見てわざわざ県外から来る客も相当増えていると思うが、フレンチの場合はあえて東京や大阪から、ここを目的に訪れる人は少ないだろう?ミシュランガイドで星を獲得しても増えるのは地元のお客さん中心なのかもしれない。
「アニバーサリーレストランベージュ」ときからはランチの値段が上がったのが残念だが、さすがミシュランで星を獲得しただけあって、全体的なバランスがいいお店だと感じた。ご馳走様でした。
Restaurant N(レストラン エンヌ)
石川県金沢市本町2-1-2
TEL 050-5590-2287(予約専用)
076-213-8118(問合せ専用)
コース料理は前日までの完全予約制
ランチ12:00~L.O.13:30(金・土・日のみ)
ディナー18:00~L.O.22:30(コース L.O.20:00)