世の中では「終活」という言葉がよく聞かれるようになりました。
「終活」とは「より良い最期を迎えるための準備を行う活動のこと」なのですが、いま、能美市のギャラリー「ふくさとGallery」で「CORE BOTTLE展」という、ある意味ユニークな骨つぼの作品展が開催されています。
今日、妻と一緒に見て来ました。
この作品展は小松市在住の建築家木田智滋さんと「ふくさとGallery」を運営する福里さんが中心となって企画されたもの。

木田さんは私も懇意にしていただいている方ですが、この「CORE BOTTLE展」を開くことになったきっかけは、こちらの小松市納骨堂を彼が設計したことから。
遺骨が個性のない骨壷に納められることを疑問に感じた木田さんが福里さんに声をかけて実現しました。
そんなきっかけで始まった「CORE BOTTLE展」は、木田さんと他6名の作家さんが色々なコンセプトに基づいて作り上げた作品を見学することが出来ます。無料です。
出展しているのは、木田智滋(建築)、山下一三(陶芸)、苧野憲夫(陶芸)、池上直人(ガラス)、寺田一行(版画)、辺本良治(ステンドグラス)、南淳史(造形)の7名です。(順不同・敬称略)
「ふくさとGallery」へは私は初めて行きましたが、素敵な建物。

ギャラリーは奥の方にある昔の蔵を改装しています。
1階は白にペイントされ、2階は黒。両フロアは狭いですが、作品を間近に見ることが出来て素敵な空間でした。
こちらは木田さんの作品。建築家らしく「心が休まる家に戻る」ということをコンセプトにして、素材を木や石、磁器で表現してありました。
こちらは、加賀市片山津町の九谷焼作家の山下一三さんの作品。
我が家でも山下一三さんの器を使っていますが、個性的な造形と色使いが好きです。
彼の作品は「人は最後は土に返る」ことを形に表すなど、こちらも味がある作品に仕上がっていました。

2階に上がると、突然、鹿の造形作品が目に飛び込んできます。
この部分がお骨を入れるスペース。
作品自体もユニークでびっくりしますね。
紹介できなかった、他の作家さんの作品も素敵でした。是非皆さんも行って見てきてください!
CORE BOTTLE展
石川県能美市福島町タ1
ふくさとGallery
TEL 0761-55-2550
2023.8.23(水)~29(火)