日本で唯一の河川敷に敷かれた滑走路があることで知られる富山きときと空港。
小松には小松空港があり、私は遠距離移動の時は小松空港を利用します。富山空港はお隣の県なので、当然ながら小松からの航路はありません。
そのため、これまでは富山きときと空港に行ったことがありませんでした。
今回、富山きときと空港の飲食店に行くことを目的に、初めて富山きときと空港に足を踏み入れることに。
ちなみに「きときと」は富山弁で「新鮮」という意味です。
さて、日本全体で新型コロナウイルスの宣言や警報が解除されていましたが、まだまだ飛行機を利用する人はコロナ禍前には戻っておらず、便数は減便されている状態のところが多いです。
富山きときと空港も、ちょうど便がない時間帯だったこともあり、空港内は閑散としていました。
今回ランチを食べに行ったのが1階の到着口の隣にお店がある「とやま鮨 空港店たねや」。
インスタ映えする鮨が食べられることで知られています。
当日の10:30頃お店に電話して予約をすると大丈夫ということで向かいました。
店内には越中和紙・高岡銅器・漆器パネルなどの伝統工芸が飾られていました。
お品書きです。お手ごろな値段のメニューがありますが、こちらのお店では「たねや握り10貫(3,850円)」以上のを頼んだ方が満足度が高いと思います。
こちらの写真付きのを見ても、他のお店では食べることが出来ないような握りが並んでいます。
日替わりのメニューです。ネタとしては。その日、天然の生け簀と言われる富山湾で水揚げされたものが多いようですね。
我々は、「特上握り10貫(4,950円)」と「たねや握り10貫」の2種類を頼み、シェアして食べることにしました。
特徴のある「昆布ガリ」を食べながら出されるのを待ちます。
「特上握り10貫」の一皿目がこちらの3貫。
左から「本まぐろのトロ」「のどぐろ炙り」は塩麴で。そして「めだい炙り」。
のっけから大トロです。のどぐろも脂が乗っていました。
こちらの握りはすべてが何らかの仕事がされていて、醤油をつけずに食べることが出来ます。
2皿目が「新湊安吉名物の蟹みそ」と、超低温処理がされていて安心な旬の「生ほたるいか」、そして「新湊安吉の白海老」は海苔ではなくとろろ昆布の軍艦巻きで、さらには昆布の水塩で食べさせてくれます。
「生ほたるいか」は富山ならでは!白海老も口の中で溶けました。白海老は殻をむくのが大変そうです。
3皿目の「甘えび」は海老の出汁醤油と昆布締めの2種盛り。「赤いか」は酢橘と天然塩で。右端は何だったでしょうか?
「赤いか」は金沢の小松弥助の3枚おろしの上、さらにたたき、超ねっとりとした食感に仕上げてありました。言われなければ「赤いか」だとは気づかないでしょう。もっとも、イカは食感の好みがあると思うので賛否両論あるかもしれませんが。
最後の一皿は「新湊安吉の紅ずわい蟹」の蟹こぼし。
ネタのボリュームがすごいですね。一口ではとても食べきれません。
「たねや握り10貫」の最初はこちらの4貫。
「のどぐろ」がなく、「めじまぐろ」と「ふくらぎ」だったかな?
お次は「新湊安吉の白海老」、真ん中は「ながらも」という藻草の軍艦、「煮あなご」。
3皿目は「甘えび」と「赤いか」は「特上握り10貫」と同じで、最後も同じ「新湊安吉の紅ずわい蟹」でした。
シャリもネタもボリュームがあり、10貫でお腹は満腹。
すまし汁まで昆布ととろろというほどの富山尽くしでした。
土曜日でしたが、この日は夜は予約で一杯ということでした。
富山からの最終便は18:30発だったので、こちらで食べて東京まで帰るお客さんでしょうか?それとも、この内容だったら空港の無料の駐車場に止めて食べにくる地元のお客さんでしょうか?
何れにせよ、話のタネに行ってみる価値がある鮨店でした。ご馳走様でした。
とやま鮨 空港店たねや
富山県富山市秋ヶ島30
富山きときと空港ターミナルビル1F
TEL 050-5571-6674
ランチ11:00~15:00(最終入店14:20)
ディナー17:00~20:00(最終入店19:20)