あさぴーのおいしい独り言

石川を中心に西日本のグルメネタを気ままに書きます。(ご注意)あくまでも主観で書いていますので何かありましても責任は負いかねます。参考にされる場合はご留意を。また内容は訪問当時に知り得た情報(ネット含む)をもとに書いています。なお、コメントは承認後にアップしており、不適切な内容はアップをしませんので、あしからずご了承願います。

タグ:岩牡蠣

今日は輪島でディナーを食べたお店の紹介です。

ラトリエ・ドゥ・ノト(L'Atelier de NOTO)」という人気のフランス料理のお店。ミシュランガイド北陸2021 特別版で星一つを獲得されています。
ラトリエ・ドゥ・ノト

オープンした時から知ってはいたのですが、小松から輪島は遠く、なかなか行くことが出来ませんでした。
ラトリエ・ドゥ・ノト (41)

こちらの写真はお店を出るときに写した写真ですが、オーナーシェフの池端さんは、大阪本町のフレンチの名店「カランドリエ」出身。

「カランドリエ」は、私が大阪で3年間住んでいたマンションから歩いて1~2分ほどのところにありました。
ラトリエ・ドゥ・ノト (5)

「カランドリエ」のあと、単身フランスブルゴーニュに渡り、4年半フランス星付きレストランでも修業され、当初は大阪でお店を出す予定が、その時期帰省したときに輪島の良さに気づいて、急遽輪島にお店を出すようにしたとのこと。能登の食材を活かした「輪島フレンチ」と呼んで差し支えない名店です。
ラトリエ・ドゥ・ノト (6)

輪島の朝市通りからほど近い街中にある、前は輪島塗の塗師屋の工房だった古民家を改装しています。蔵の扉などもそのまま残された店内ですが、我々はこちらの大きなスペースの部屋に案内されました。

ライティング含めて落ち着いた空間です。

写真はアップしませんが素敵な中庭がありました。
ラトリエ・ドゥ・ノト (39)

そして壁には輪島出身の漫画家、永井豪氏のサインがありました。

今回、我々がお願いしたのはディナーで真ん中の価格、税抜きで12,600円のコースです。
ラトリエ・ドゥ・ノト (7)

こちらがこの日のメニューです。使われている主な食材名しか書かれていません。

出てきた料理の特徴を簡単に説明すると、「和」のテイストを相当大胆に取り入れていて、いわゆるフレンチのイメージで考えると少し驚きを覚えるような料理の数々でした。

特に、単一の食材をソースで美味しく食べさせてくれるのではなく、地元の食材のトレーサビリティを隅々まで把握して、どのように組み合わせたり味付けをした方がいいのかまで追求していて、そのためメニューには料理名が書かれているのではなく、食材が書かれているだけなのです。出される料理を見て味わって、「へぇ~!」の連続でした。

では出されたものを紹介しますが、説明された内容を全部覚えきれなかったので、食材含めて間違っているところもあるかもしれません。そのときはご容赦を。
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まずはシャンパンで乾杯。

そして出されたのがこちら。
ラトリエ・ドゥ・ノト (12)

メニューには「とうもろこし 甘エビ バイ貝」と書かれていましたが、バター系のソースと和風のジュレのソースを組み合わせた、濃厚な味わいの中に絶妙の和のテイストでした。

なお、お店では上田農園の野菜が数多く使われていました。こちらのコーンもそうです。
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パンは輪島のベーカリー「ラポール デュ パン」の特製のバゲット。細長い形状です。パンはお代わりもok!違う種類のを出してくれます。

バターは無塩ですが、脇には舳倉島のあら塩が添えられていました。

お次は「トマト サバ パプリカ」と書かれた一品で、「しめ鯖のガスパチョ」です。
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ガスパチョなので冷製で、しめ鯖のほのかな燻製香にトマトの酸味が活きたスープでした。器の淵にはトマトの残りを乾燥させたものをちりばめてあります。これは食べません。
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「サザエ ナス 春菊」と書かれた一品は、なんだったか忘れましたが大きなナスを使用した料理。バジルソースです。サザエの肝かな?あと春菊のほろ苦さが加わり、美味しくいただくことが出来ました。他にはコリっとした食感の赤西貝も入っていました。
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「アワビ 豆」は、枝豆とアワビの肝のダブルソース。
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「岩牡蠣」は大きな粒で濃厚。カットしてみました。ジュレソースが岩牡蠣を包み込むような感じでした。
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そしてメインの魚は「スズキ 金蔵米」と名付けられていたこちら。
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小さめにカットされたスズキにアラのブイヤベースソースがかけられています。淡白な身のスズキに深い味わいを与えていました。

右上には、輪島の金蔵米蔵金「能登ひかり」と、ほうれん草と岩もずくと赤いか、そしてころ柿で有名な志賀町の柿を使ったリゾットが添えられていました。意外な食材の組み合わせで驚かされます。
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そして口直しの「青紫蘇 柚子」のシャーベット。

メインの肉は、お店で飼育している能登のジャジー牛の雄の「のと玄牛」を使っています。マッシュポテトの下にはすき焼き風の肉が隠れていました。
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雄のジャージー牛は牛乳を生み出さないため通常は殺処分されることが多いようですが、こちらのお店では引き取って飼育、このようにおいしく調理されて出されるわけです。
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「デザート(デセール)」は、メロンスープの上にヨーグルトアイス。こちらも凝っていました。
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「プティフール」としてショコラとフィナンシェが出されます。

ドリンクは私はル
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イボスティー。
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妻はコーヒーです。

最後にシャンパンのあとのワイン。
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白はロワールと、牡蠣が出されたのでシャブリなど。
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赤は、シェフがブルゴーニュで働いておられたので、ブルゴーニュ他でした。

すべて食べ終えての感想ですが、地元の素晴らしい素材を使っていますが、単に素材の旨さを出すだけではなく、食材としての組み合わせの妙を楽しませてくれる素敵な料理ばかりでした。

またガスパチョやバシルソースなど、フレンチにとどまらない味を楽しめたこともよかったと思います。

2人でワインを7杯飲んで税込み42,000円少し。納得のディナーでした。

能登の魅力を最大限に出す工夫と、池端シェフの感性溢れるアイデアが器の中に凝縮されていました。さすがです。また伺いたくなる一軒になりました。ご馳走様でした。

ラトリエ・ドゥ・ノト(L'Atelier de NOTO)
石川県輪島市河井町4-142
TEL 0768-23-4488
11:30~13:00(L.O.)
18:00~20:00(L.O.)
月曜・火曜休



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この5月に3年ぶりに開催された小松市最大の祭礼「お旅まつり」。
お旅まつり (12)

小学生の女の子が曳山の上で演じる「曳山子供歌舞伎」が見どころです。

私も天気が回復した土曜日の夕方、会場で観て来ました。
お旅まつり (13)

3年ぶりに観る「曳山子供歌舞伎」は、艶やかで、こまつ曳山交流館みよっさ前での曳山曳揃えもライトに映えていました。

そんな夜に、菱ぶりに小松のお店で夕飯を食べることに。

伺ったのは「旬菜 駒長」。
旬菜 駒長 (15)

前は、土居原町の犬丸屋本店の前にありましたが、建物が相当古かったのでたぶん取り壊しになったのでしょう?

そこで元々そば屋さんをやっていたご実家の場所に戻り、リニューアルされた上でオープン。「旬のおいしい魚や野菜等を使用した料理と地酒の店」として再出発されています。
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この写真は17年前に行ったときに写したものです。当時紹介したブログの内容は、お店が閉店になったので残念ながら削除してしまっています。

ちなみに土居原町のときのお店は、確か20時からの遅めの時間からの営業開始だったので、結局一度も行かずに終わっています。

さて、伺ったのは「お旅まつり」の日だったので、念のために事前に飽きを確認してから向かいました。

アーケードのある三日市商店街の一角にあって、入口が奥まったところにあるからか外観は少し目立たない感じです。
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お隣には外からも見えるそばを打つ部屋がありました。

オープン時間の18時に店内に入ると、我々が一番乗り。
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店内はシンプルな内装で、カウンター席とテーブル席が2つ。ご主人お一人で切り盛りされていました。
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お品書きです。
旬菜 駒長 (4)

皐月の限定メニュー。
旬菜 駒長 (5)

そして食事メニューです。

まずは生ビールで乾杯。

そして、まずお願いしたのは「お刺身三種盛り合わせ(1,100円)」。
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左からアジ・備長鮪・石鯛でした。アジは脂が乗っていました。

岩牡蠣(770円)は1個しかなく、2人でシェアして食べました。
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ちゃんと半分に切って出してくれました。ポン酢ともみじおろしで食べると、ミルキーな味で美味しい。これから夏の岩牡蠣のシーズンが楽しみです。
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反対に季節が終わりごろだったタケノコ。「焼き筍(700円)」です。いい塩梅に焼けていて美味しかったです。
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こちらは「加賀蓮根ハス蒸し(700円)」。ワサビがたっぷり乗せられていました。

鯛と海老を台にしておろした小坂蓮根をのせ蒸しあげたもの。私の好きな一品です。蓮根たっぷりで餡も美味しかったです。

〆には「手打ち盛りそば(700円)」。
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福井県丸岡在来種のそば粉使用で二八のそば。一日限定8食です。

丸岡在来種のそば独特の色合いで、細切りでのど越しのいいそば。こちらも美味しかったです。
旬菜 駒長 (10)

アルコールのほうは、私はハイボール。妻は小松の手塚の純米酒。淡麗辛口。確かに淡麗でした。

お一人で切り盛りされいるのですが、お客さんは2組入ってこられたので我々はこの辺りでお暇することにしました。

以上を飲み食いして締めて7,600円ほど。料理はおいしかったし、そしてリーズナブルに楽しめました。ご馳走様でした。

旬菜 駒長
石川県小松市三日市町58番地
TEL 0761-58-0376
18:00~26:00
木曜休



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