さて、今年の紅葉シーズンもそろそろ終わります。
先週末に南加賀の紅葉の見どころをかけ足でまわってきましたので書きたいと思います。
今年は東京からの客人をお連れしての見学でした。あいにくの雨模様となりましたが、逆にお天気のいい日だったらめちゃめちゃ混んでいたであろうことは容易に予想できるのですが、この日は駐車場も近くですぐに停めることが出来ました。
また、雨の日の紅葉も、色が艶やかに見えてよかったりして、意外におすすめかもしれません。
まずは朝一番で向かったのは、小松市でも一番の紅葉の名所「那谷寺」です。
フランスの旅行ガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」2015年度版に一つ星として、南加賀で初めて掲載されました。来年には開創1300年を迎える由緒あるお寺です。御柱も置かれていました。
私も毎年のように訪れるところですが、今回は紅葉を見に行く時期としては一番よかったです。
敷地にあるのはイロハモミジ、ヤマモミジ、ハウチワカエデ、ドウダンツツジなどで、広い敷地内に多くのビューポイントがあります。
白い奇岩遊仙境の岩肌に映えますね。芭蕉も句を詠んだ那谷寺の秋景色は有名で、鮮やかに色づいたカエデが、白い岩山を背景に見事なコントラストを見せていますね。
松尾芭蕉が奥の細道で詠んだ句「石山の 石より白し 秋の風」は、こんな状況を見ながら読まれてのではないかと思いますね。
本堂は慶長2年(1597年)に、気多大社拝殿を建てた山上善右衛門によって建立されています。重要文化財に指定されています。
紅葉した落ち葉が雨に濡れて、落ちても艶やかに見えました。
次に「荒俣峡」に向かう途中、小松市日用町にある「苔の里」に立ち寄ります。
ここは最近、日本よりも海外で注目されているところで、平成2年にオープンした日本唯一の苔のメッカ。
世界中でも、ここまで多くの苔の種類が揃って維持されているところは他にはあまりないようで、多くの外国からの訪問者が来るところになっています。
世界中でも、ここまで多くの苔の種類が揃って維持されているところは他にはあまりないようで、多くの外国からの訪問者が来るところになっています。
お天気がいいと、太陽の光が杉林に遮られ、苔むす庭園も静かで光と影のコントラストがきれいですが、雨が降った時も、雨に濡れて艶やかになった苔もまたオツなものでした。
また、モミジの落ち葉が苔の上に落ち、苔の緑とのコントラストも鮮やかです。
こちらへは秋篠宮家の長女眞子さまも訪問されていて、その時に詠んだ句が今年の歌会始のときに披露され、この地に石碑が出来ていました。
その後、「荒俣峡」へ移動。
雨で足場も悪かったので、橋の上からの見学のみにしました。
こちらは、紅葉も終わりに近かったですね。マイナスイオンがたっぷりです。
そして、この後、山中温泉に移動。
まずは「鶴仙渓」にかかる「あやとり橋」の上から眺めます。
「あやとり橋」は、いけばな草月流三代目家元・故勅使河原宏氏のデザインで、湾曲した徒歩専用の橋は上空から見るとS字型をした橋。コンセプトは「鶴仙渓を活ける」です。
そして「こおろぎ橋」。
こちらの紅葉はちょうど見頃で、駐車場からの道のモミジの赤がとてもきれいです。
「こおろぎ橋」には多くの観光客がいらっしゃいました。