石川県のブランド野菜として加賀野菜が知られていますが、他にも「加賀丸いも」という伝統野菜があります。
加賀丸いもとは能美市や小松市で栽培されている特産のブランド山芋のことです。
平成28年9月に石川県内初、全国で17番目に「日本地理的表示(GI)保護制度」に登録されて注目され始めました。
その名の通り丸い形をしていて、すりおろすと超粘りのある山芋なので、初めて見た方はびっくりします。
そんな丸いもをメインのメニューとして食べさせてくれるお店が金沢にあると知り、妻と二人で出かけてきました。
「加賀丸芋麦とろ 陽菜(ひな)」という名前で、場所は金沢市伏見新町にあるサンピア泉ヶ丘という住宅とショッピングセンターが合体した施設の2階にあります。
サンピア泉ヶ丘の2階の駐車場へ上っていくと奥の方にお店はありました。
お店の開店時間の15分ほど前で、ご主人がお店の前で準備か何かされてました。
すると、「早めに終わらせますので少し待ってください」と言われ、オープン前の時間でしたが店内に入れてくれました。
店内はそれほど広くはありません。
お品書きです。
お店の名前に「加賀丸芋麦とろ」と書かれている通り、加賀丸いもを使ったとろろがウリで、そのメニューばかり並んでいました。
私はこちらに出ていた「蕎麦とろろ定食(990円)」を頼むことにしました。
出されたのがこちら。
福井の永平寺そばととろろのコラボの定食です。温泉玉子と小皿・デザートが付いています。
わさびは天然のわさびを自分ですりおろして使います。それにしても太いわさびですね。
蕎麦ととろろは相性がいいのですが、蕎麦にも丸いもが練り込まれているのかと思うくらい、のど越しのいい蕎麦でした。
もちろん、蕎麦そのものも美味しく、プラス、少し味が付いているとろろをかけると、そばつゆなどいらないぐらいでした。
妻が頼んだのはこちらに出ていた「加賀丸いも麦とろ定食(880円)」。
こちらのお店の一番人気のメニューです。
こちらには具だくさんのめった汁、サラダ、小皿、漬物が付いています。
ご飯は古代米入りの麦めしでした。
妻は美味しかったと言っていました。
人気のお店で我々は予約をしていきましたが、12時前には満席になり、予約なしのお客様は丁寧に満席の旨お伝えされていました。また、大体の空きそうな時間を伝えてご希望に応じて電話でお知らせするような対応をされているみたいでした。
そして、帰るときにお勘定を済ませようとしたら、ご主人から「〇〇さま、ありがとうございます。」と名前を付けてありがとうございます。」と言われました。
高級店では時々そのようなことを言われることがありますが、久しぶりだったので少し驚きうれしく思いました。
また、店内にいるときに気が付いたのですが、お客様がいらっしゃったときには、接客担当のご主人はもちろん、厨房に立つ奥様?も大きな声で「いらっしゃいませ!」と言っていました。
そんなことで、お客様をおもてなししようとする姿勢が明確にわかりました。「ホスピタリティ」を感じさせてくれる素晴らしいお店でした。ご馳走様でした。
加賀丸芋麦とろ 陽菜(ひな)
石川県金沢市伏見新町255
サンピア泉ヶ丘2F
TEL 076-280-3334
火~土 11:30~16:30(L.O.16:00)
夜 18:00~24:00