名古屋と言えば「名古屋めし」というご当地グルメが注目を集めてから久しいです。
「あんかけスパゲッティ」「台湾ラーメン・まぜそば」「手羽先」「名古屋カレーうどん」「味噌カツ」「ひつまぶし」「喫茶店もモーニングサービス」「味噌煮込みうどん」「きしめん」「どて煮・どて焼き」などなどご当地グルメの種類の多さは全国的に見ても多いです。
愛知県岡崎発祥の八丁味噌を使った味噌味のものなど、味覚的には多少他の地方とは違うものが存在していますね。
さて、そんな「名古屋めし」を楽しめる居酒屋が小松に2021年12月オープンしています。
それは栄町の「酒場JINZA」。
オーナーであるご主人は小松生まれ。名古屋の飲食店に10年以上勤められて、故郷の小松に戻り「酒場JINZA」をオープンさせています。
お店は昔、「鮨 志の助」があったところで、そのあと「鉄板酒房まいどおおきに」という鉄板焼きのお店がありました。
カウンターなど一部を除いて店内は大幅にリニューアルされていました。
一度飛び込みで入ったことがあったのですが、満席でダメなことがあり、この日は事前に電話で空いているか確認したうえでお店に行きました。
カウンター席が8席と、6人が入れる個室が2つ(つなげて使用可)。この日の週末の金曜日は結果的に満席に近かったようです。
お品書きです。
メニューの種類はそれほど多くはありません。
それにストレートな名古屋めしメニューではなく、一ひねり加えたメニューが多かったです。
ご主人にお聞きすると、調理はほぼ一人で切り盛りされているようで、定番メニューはオープン以来変えていないと話されていました。そして、この下の写真のようなおすすめメニューを仕入に応じて設定されているようです。
マウンター越しに見ていると、ご主人の手際の良さに関心させられました。そして下ごしらえや冷凍などを活用して素早くこなされていました。
では、頼んだものを紹介していきます。
まずは生ビールで乾杯した後、頼んだのは「干し海老と塩昆布のポテトサラダ(550円)」。
これがビールに合う塩梅でした。
久しぶりに食べた気がする「塩炒り銀杏(500円)」。
こちらは「カニ身入りだしまき(980円)」。
私は食べていませんが、妻が頼んだ「酢もつ(480円)」。
ちなみに、ご主人は名古屋では7年ほどもつ料理のお店で働いていましたようで、メニューにはもつ系のものが何種類か設定されていました。
こちらは「肝入りイカの炙り(780円)」です、あとで紹介する日本酒がすすみました。
こちらは「酒粕クリームソースのシーフードグラタン(980円)」です。バゲットが添えられています。
小松市下粟津の西出酒造の酒粕を使用していました。西出酒造のオーナーでもある杜氏は、農口尚彦氏のもとで修業を積んだ杜氏でご主人の高校の先輩だそうです。
こちらも酒のアテにはよかったです。
最後に頼んだこちらは「生ハムときのことチーズのTAIYAKI(550円)」。
小さなたい焼き形のもので、餡は生ハムときのことチーズという洋風な内容で、色々な酒に合いそうでした。
では生ビールのあとに頼んだお酒について。
日本酒に関しては石川の日本酒は他のお店でも飲めるので、名古屋に住んでいたことで東海地方の地酒の品揃えを充実させているとのことでした。
まずこちらのおすすめされた2種類を飲み比べ。ははは。東海地方の酒ではないですね。
福島県の曙酒造が造っている純米酒の「天明 くだもの ミルキーグレープフルーツ(1合1,000円)」は、まろやかな口当たりでグレープフルーツと付いていますが、バナナ?や洋梨のような風味とほどよいな酸味でさらりとした飲み口でした。
新潟県の麒麟山酒造の純米吟醸「麒麟山 ユキノシタ(1合1,000円)」は純米吟醸で飲みやすく香り高い酒。旨味もいい感じでした。
最後に小松市下粟津の西出酒造「春心(1合900円)」純米の生酛つくりも頼んでいます。

これらは私は少しずつ飲んで、あとハイビールも1杯飲んでいます。
以上を飲み食いして2人で1万円以下。昨今の物価高にも関わらずリーズナブルに楽しめる居酒屋。
最初に「名古屋めし」と書きましたが、我々は「名古屋めし」を頼んでいませんね。汗。ご馳走様でした。
酒場JINZA
石川県小松市栄町4
TEL 0761-66-1803
17:30~23:00(L.O.22:30)