小松市には歌舞伎18番の一つ「勧進帳」で有名な「安宅の関」があります。
安宅は漁港としても知られていて、江戸時代から北前船の寄港地としても栄えていました。
2018年に日本遺産として「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間(北前船寄港地・船主集落)」に認定されました。
その栄華が街中にもところどころ残っていて、昔ながらの大きな家が何軒か残っています。
今日紹介します料亭「長沖」は、回船問屋の離れだった大広間が移築されていることで日本遺産に認定されているのです。
そんな時代の名残を忍ばせてくれるような建物。玄関は立派。お水取りで有名な東大寺二月堂の松明があります。
一歩中に入ると、栄華の時代を思い出させてくれるような、これまた立派。
大小の和室が18室もあり、人数や用途に応じて使い分けられています。
廊下も立派で、なぜか猫が2匹居ました。
我々は二人だったので、こちらの部屋に案内されます。
二人としては広いスペースで、立派な庭を眺めながらゆったりとした気持ちで食事が出来ました。
一応、夜は5千円から料理の設定がありましたが、この日は1万円の料理でお願いしています。
まずは生ビールで乾杯。
最初に出されたのが「岩牡蠣」。レモンを絞って食べますがプリンプリン!
椀物はお吸い物で「鯛のしんじょう」。上品なお出汁です。
続いて出されたお造りには色々な種類の魚が。2人で行ってこんなに多くの種類が出てきたのでうれしいです。
焼き物は「キンキの焼き魚」。
そして「かに甲羅揚」が出されます。
いまでは小松市のご当地グルメとしても知られていますが、ここ長沖が発祥。
長沖の「かに甲羅揚」については、私のブログでは大昔こちらで紹介しています。
鍋物は「あわびのバター蒸し」。調理前はまだ生きていました。
と、ここでびっくり!停電になりました。30分ほどでしたが、日が長い時期だったので少し薄明かりがあり、そのまま飲食を続けます。
お店の方がしばらくしてからろうそくを持って来てくれ、そのろうそくの明かりの元でのディナータイム。キャンドルナイトでこれはこれで印象に残る日になりました。
酢の物は毛がにです。
そして、ちょうどあわびが蒸し上がるころに電気が復活。美味しくいただくことが出来ました。
締めのご飯はシンプルに白ご飯と味噌汁、そして漬物。上品なぬか漬けで美味しかったです。
デザートはメロンです。
生ビールのあとは、冷酒を2種類。
黒龍と菊姫です。
あとハイボールも飲んでいます。
以上を飲みくして、二人で3万円強。立派なお部屋で庭を眺めながらゆったりとした気分で美味しい酒と料理に舌鼓。気分よく楽しむことが出来ました。ご馳走様でした。
長沖
石川県小松市安宅町タ140
TEL 0761-22-3838
11:00~19:00
※19時以降は予約の場合のみ営業
不定休
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