あさぴーのおいしい独り言

石川を中心に西日本のグルメネタを気ままに書きます。(ご注意)あくまでも主観で書いていますので何かありましても責任は負いかねます。参考にされる場合はご留意を。また内容は訪問当時に知り得た情報(ネット含む)をもとに書いています。なお、コメントは承認後にアップしており、不適切な内容はアップをしませんので、あしからずご了承願います。

カテゴリ:関西 > 京都

京都の冬は寒いです。

私も学生時代京都で4年間過ごしましたが、当時は雪もよく降ったし、夜は本当に底冷えした記憶があります。

初冬であれど、京都を歩いているとやはり体が冷えてきます。そんな時には小腹が空いた胃を満たしてくれるのと、暖かいものを食べて温まるという二重の効果を狙って、おやつの時間ではありましたがうどん屋さんに入ることにしました。

入ったのはちょうど通りかかった「ぎをん 常盤」です。
常盤 (9)

創業は大正11年ということで、京都ではそれほど老舗というわけではありませんが、うどん屋さんという範疇では十分に老舗と言えるでしょう?お店はそばや丼物もやっています。

地元や観光で訪れたお客様にも京都のはんなりとした味を楽しめる人気のお店です。

私はうどんが好きなので、こちらでは最初からうどんを食べることを決めて入ることにしました。
常盤 (10)

入ろうとした時に玄関先に置かれていた商品サンプルが目に飛び込んできました。「常盤名物ハイカラうどん」。
常盤 (2)

名物とあらば食べてみないといけません。さっそく店内に入りテーブル席に座ります。ランチの営業時間帯終盤だったので、それほど混んではいません。

そしてお品書きをさらっと見回してから、初志貫徹で「ハイカラうどん(700円)」を頼みます。
常盤 (5)

さて、京都のうどんは上品で澄んだ出汁が特徴です。こちらのお店では利尻産の昆布を1年以上寝かせ、かつお節は土佐の宗田節、枕崎のさば節、熊本牛深のうるめ節のブレンドしたものを使って出汁をとっていました。
常盤 (6)

いや、これがなかなか美味しいお出汁でした。
常盤 (7)

うどんは、平たい形状で名古屋のきしめんに似た形状の平打ちうどん。地元の方から「常盤のきしめん」と親しまれていたようです。

最後に「ハイカラうどん」についても触れておきます。

「ハイカラうどん」は関東で言うところの「たぬきうどん」ですね。素うどんに揚げ玉が入ったものです。

しかし京都では「たぬきうどん」といえば、あんかけうどんの上に刻んだ油揚げを乗せたものを指すので(実は金沢でも昔からあるお店ではそうなのです)、それを区別するために「ハイカラうどん」という名前で呼んだのだとか?

ここではこれ以上詳しいことは書きませんが、12年前に私のブログで紹介した小松の「中久亭」のところで詳しく書いていますので、興味のある方はそちらを読んでください。

「ぎをん 常盤」のハイカラうどんには、天かすの他にもほうれん草・ネギ・細く切ったかまぼこ・花がつおが入っていました。

何となくハイカラな感じがします(笑い)。美味しかったです。ご馳走様でした。

ぎをん 常盤
京都府京都市東山区新橋通大和大路東入2丁目橋本町412
TEL 050-5890-1402
ランチ12:00~15:00
月~木18:00~22:00
金・土18:00~23:00
日・祝休



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京都東山にある高台寺は京都でも人気の観光スポットで、特に紅葉の季節は人気があり多くの観光客が訪れます。

一方、京都といえばお茶の産地宇治があるところで、何となく京都=日本茶といったイメージがあると思いますが、実は2016年のコーヒー(1世帯当たり)消費量日本一は京都なのです。

このあたりは金沢もそうなのですが、お茶どころや茶の湯が盛んなところはお菓子やスイーツもよく食べ、それがコーヒーの消費拡大にもつながっているということも関係あるのだと思います。

さて、先日も紹介しました高台寺の特別展「八十山和代 竹取物語」を見に行った折りに、休憩に入ったお店を紹介したいと思います。
スロージェットコーヒー (26)

スロージェットコーヒー」の高台寺店です。
スロージェットコーヒー (25)

正式には「高台寺 御茶所」となっていて、境内というか駐車場の一角に新設されています。

高台寺は、その名の通り高台にあるお寺で、駐車場からは京都市内が一望できます。
スロージェットコーヒー (28)

こちらの「スロージェットコーヒー 高台寺」からも八坂の塔や沈む夕陽を眺めながらゆったりと美味しいコーヒーを飲むことが出来ます。なかなかいい場所です。
スロージェットコーヒー (11)

お店に入ると正面にカウンターがあって、まずは左のレジカウンターでオーダーをします。
スロージェットコーヒー (5)

コーヒーはオーダーが入ってから一杯一杯ドリップするので、客席で出来上がるのを待ちます。

呼び出しのブザーがなり取りに行きます。セルフサービスです。

ただ気になったのは、セルフなのでお客さんが飲み終わったあと自分で片づけるわけですが、その後、お店の人が特にテーブルを拭くでもなく、次のお客がそのままそのテーブルを使うわけです。

また、テーブルやイスもそのままの状態になっていて、きれいな形ではなく、見た目もイマイチな感じがしました。
スロージェットコーヒー (14)

店内は広いです。京都は観光地なので、これでも満席になって順番待ちが出来るのですね。夕方近くはさすがに空いていました。

「スロージェットコーヒー」について少し書きますと、東京は足立区千住東1丁目生まれの純日本の会社が運営しています。

店名の「スロー(SLOW)」とは「生豆から焙煎して一杯ずつ丁寧にドリップ」ということで、「ジェット(JET)」とは「深煎り豆をエスプレッソマシーンで高速抽出」という意味。お店のウリである2つのコーヒーの作り方を意味するワードを並べて店名にしているんですね。

私は「高台寺ブレンドコーヒー(430円)」を頼んでみました。
スロージェットコーヒー (20)

一言で表現すると、すっきりやさしい味のコーヒーでした。浅煎りに近いです。

そして一緒に頼んだのはこちらの「丹波黒豆、玉露抹茶のバターケーキ(600円)」。
スロージェットコーヒー (19)

バターケーキですが軽めのケーキで、それほど甘くなく添えられていた丹波黒豆を使ったあずきと生クリームも上品な甘さでした。「高台寺ブレンドコーヒー」にも合いましたね。

場所的には最高のところで、京都の歴史ある街並みを眺めながらゆったりとした気分に浸りながら楽しめるのはいいお店だと思いました。ご馳走様でした。

スロージェットコーヒー 高台寺
京都府京都市東山区高台寺下河原町526 高台寺
TEL 075-533-7480
9:00~17:30(L.O.)
※イベント時は 9:00~22:00(L.O.21:30)
無休


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金沢で予約がなかなか取れないことで知られている片町のねぎ焼きのお店「粉」さん。

私も直前に行きたいと思ってもなかなか空いていません。
高台寺に小松の竹の画家、八十山和代さんの特別展を見に行った後、小松に帰る前に京都で腹ごしらえをして帰ることにしました。「祇園ねぎ焼 かな 東店」へは前回お邪魔してから8年ぶりの訪問になります。

予約なしで5時ごろにお邪魔したら、席は空いていました。

「祇園ねぎ焼 かな 東店」はお昼12時から通しで営業されているので、夕方の早い時間だと空いているのではないかと勝手に思っています。

昔行った時と内部は変わっていないように感じました。

今回、私の右側には昼間からだいぶ酒を飲んでいるあ感じのご年配グループ(もしかしたら、このお店内での知り合いかもしれません)、

左には後からお店に入ってきた女性観光客3名連れ。昔はそれほど女性の飛び込みのお客さんは居なかったような気がします?

さて、私は「粉」さんに行くと、とりあえずビールと同じように、とりあえず「特製だし巻き」をオーダーします。
かな (6)

今回も同じようにお願いすると、恒例のギンギンに冷えたジョッキに生ビールを注いでくれます。
「特製だし巻き」のほうも手際よく出来上がります。
そして、お店の名前にも書かれている「ねぎ焼き(税別600円)」を頼まないわけにはいかないのです。
今回は、冬ということもあって牡蠣入り(税別1,000円)でお願いしました。
名前の通りネギがたっぷり入っています。もちろん、プリプリの牡蠣も。
2杯目のハイボールを頼んでつまみとして食べましたが、やはり美味しいです。
かな (13)

この日、おやつ時に小腹が空いたので、うどんを一杯、別なお店で食べたのでお腹もちょうどふくれてきました。そこでもう一杯ハイボールを飲んでおしまいにしました。

以上締めて3,500円ほど。お腹もふくれていい気分で家路につきました。ご馳走様でした。

祇園ねぎ焼 かな 東店
京都府京都市東山区東大路安井北門通月見町
075-561-4529
12:00~26:00
月曜・第3火曜休


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先日紹介しました「高台寺」で開催されていた特別展「八十山和代 竹取物語」。

その時に1時間強、駆け足で東山周辺をまわってきたので紹介したいと思います。

「高台寺」と、その素晴らしい紅葉については前回書きましたので、今日は「高台寺」の「圓徳院(えんとくいん)」と「掌美術館」について触れておきたいと思います。

両方とも「高台寺」からは「ねねの道」と呼ばれる道路を挟んで反対側にあります。
圓徳院

圓徳院は、豊臣秀吉の正室・ねね=北政所(高台院)が晩年の19年間本拠地としたことで知られています。
圓徳院 (9)

秀吉の念持仏と伝わっています三面大黒天が安置されているほか、小堀遠州が整えた旧円徳院庭園などを見ることが出来ます。旧円徳院庭園は国の名勝に指定されています。
圓徳院 (20)
圓徳院 (4)

また、石川県七尾市出身の有名な画家、長谷川等伯の筆による襖32面の墨画もあり、こちらは、その一部でレプリカです。本物は国の重要文化財となっています。
圓徳院 (12)
圓徳院 (13)

ちなみに描かれている松の風景は、故郷である今の七尾市の風景だと言われています。
掌美術館

圓徳院のほぼ隣に位置する掌美術館にも入ってきました。ワンフロアだけの小さな美術館で「高台寺」に保存されている品々を中心に展示されている美術館です。
掌美術館 (3)

行った日は秋の特別展「桃山の煌きらめき」というのをやっていましたが、いまは終了しています。

なお、高台寺・掌美術館・圓徳院の3ヵ所共通割引拝観券は大人900円となっているので、じっくり高台寺のことを理解するには、そのチケットを買い求めたほうがいいでしょう。

さて、お次は東山界隈に新しくできた施設2つ。

「漢字博物館(漢字ミュージアム)」と「フォーエバー現代美術館」について触れておきます。

今回時間がなかったので中に入ってみることが出来ませんでしたが、両方とも昨年・今年オープンした、京都でも新しい文化施設です。
漢字博物館

漢字博物館(漢字ミュージアム)」は、その名の通り、漢字をテーマにした美術館で「体験型の施設」なのだそうです。運営は「漢検」で有名な公益財団法人 日本漢字能力検定協会です。ご興味のある方は是非どうぞ。
漢字博物館 (2)

フォーエバー現代美術館」は、祇園甲部歌舞練場内にある大正2年に建てられた有形文化財の八坂倶楽部を現代美術館として運営しています。

ここは草間彌生コレクションで有名で、コレクションの内6割近くが草間彌生さんの作品が占めているようです。ご本人の協力も得ているそうです。
草間彌生 (3)

この日も、オープニング展として「フォーエバー現代美術館コレクション展 草間彌生 My Soul Forever展」が開催されていました。
草間彌生

美術館の入り口には、有名な黄色かぼちゃが置かれていました。さすがに目立ちます。

ここも機会があれば一度見に行きたいですね。

最後に、高台寺から歩いて5分ぐらいのところにある八坂の塔にも足を延ばしています。

八坂の塔 (10)
まぁ、このあたりは有名なエリアなので、今さら紹介するまでもないのですが、一年坂・二年坂を通って八坂の塔まで坂道階段道を歩くコースは、私も好きなコースです。

夕方に近い時間でしたが、和服を着て歩く観光客の女性も多くいました。
八坂の塔 (14)

この八坂の塔は、遠くからも目立ちますね。正式には法観寺という臨済宗建仁寺派の寺院で、このあたりのランドマーク的な塔となっています。

以上、超駆け足で短時間でしたが、久しぶりに京都の街を歩いて、やはり歴史の重みを感じる街の凄さを知りました。

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よく存じ上げている小松市在住の竹の画家、八十山さんの特別展が京都の紅葉で有名な高台寺で開かれていました。

12月10日まででしたので、残念ながら今は終了していますが、私も期間ギリギリになってやっと見に行くことが出来たのです。

京都の街を歩くのも久しぶりです。

出張に行くことはあっても、郊外ばかりで、宿泊場所が京都駅近辺だったとしても、せいぜいが京都駅あたりで飲み食いするのみでした。
高台寺 (8)

今回、「高台寺」で開催されていた特別展「八十山和代 竹取物語」を見てきましたので、その紹介とあわせて高台寺の晩秋というか初冬の紅葉について紹介をします。

さて、八十山さんのバイタリーテーにはいつも驚かされていますが、彼女のネットワークも凄いです。
高台寺 (9)

「高台寺」といえば、紅葉スポットに事欠かない京都の中でも1,2を争う紅葉の名所として有名です。また、豊臣秀吉の正室のねねが秀吉の冥福を祈るため建立したお寺(臨済宗建仁寺派)としても知られています。

今回、彼女はその歴史ある高台寺に襖絵を納めていて、それを記念しての特別展となっているのです。

高台寺には、私も大阪に住んでいた時に来ていて、こちらにその時のことは書いています

午後遅くに着きましたが、少し周辺を歩いて、夕方に高台寺の中に入ります。
高台寺 (19)

いいお天気で、ちょうど名前の通り高台にある高台寺に夕日が差し込んでいて、最終盤を迎えた紅葉がさらに赤く染まってとてもきれいでした。
高台寺 (21)

さて、八十山さんの絵は、仏殿の存在しない高台寺の中にあっては一番メインとなる方丈という建屋の中の一番いい位置の襖絵として飾られていました。
八十山和代美術館

残念ながら内部での写真撮影が不可だったので、代わりにご本人の了解を得て、彼女が作画した後に小松にある八十山さんの美術館内で撮影した襖絵の一部をご紹介しておきます。

力強いタッチで描かれていますが、実物は本当にもっと迫力があって素晴らしいですよ!
高台寺 (16)

方丈の前庭は有名な枯山水式「波心庭」。白砂、砂紋、二つの立砂の構成となっています。
高台寺 (32)

こちらは国の重要文化財となっている霊屋。豊臣秀吉の坐像と正室・北政所の片膝立の木像が安置されていました。内部は写真撮影禁止です。
高台寺 (36)

更に上のほうには、こちらも国の重要文化財であるお茶室、時雨亭と傘亭。
高台寺 (35)

侘び寂びを感じさせてくれますね。
高台寺 (40)

出口に戻る道には竹林も。八十山さんの絵のモチーフみたいです。
高台寺 (41)

帰り際、すっかり日が落ちて、高台寺から眺める京都市内も夜の帳が下りそうになっていました。


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