北陸には江戸から明治にかけて北前船で栄えた港町がいくつもあります。

富山県の岩瀬や伏木、私の住む石川県では、金石(かないわ)や橋立、そして福井県では、河野や今日紹介する三国などです。

物流の主流が汽船や鉄道に変わるにしたがって、港町も衰退していきましたが、いまでもその面影を残す街並みが多く残っていて、観光地として再生しているところもあります。
 
今日紹介する福井県の三国は、北前船や九頭竜川の河口に位置している地理的利点から、昔から海上交通の要所でした。

えちぜん鉄道の三国駅からもほど近いそんな港町である三国湊町は、北前船の寄港地として繁栄をし、陸と海の交通の要所として賑わっていました。

残念ながら日本の主要な港以外は衰退していますが、三国湊町には、いまも当時の面影が残る街並みと歴史的建造物が数多く残っています。
三国港

こちらは旧森田銀行本店。三国湊で北前船の廻船業であった森田家によって設立された銀行で、1920年(大正9年)に完成した、福井県内に現存する最古の鉄筋コンクリート造りの建物です。
三国港 (5)

内部は無料で公開されていて、女性のかたが説明までしてくれます。
三国港 (10)

この時代の建築物は、残っているものは贅を尽くした造りになっているものが多いですね。
三国港 (3)

町内には春に開催される曳山のお祭り「三国祭」で使う山車(やま)を格納する倉庫がいたるところにありました。

三国湊町家館は、三国湊の散策拠点となっている三国の物知りガイドがおもてなしをしてくれます。
三国港 (9)

隣には旧岸名家。
三国港 (7)
三国港 (8)

3月にオープンした三國湊の海運と文学がテーマのミニ資料館「マチノクラ」など、観光施設も色々ありました。

観光自体は、まぁ、2時間ほどあれば主要なところは見てまわれるほどですね。

さて、グルメブログとして最後はグルメネタの紹介です。
カルナ

紹介するのは人気のジェラート店「カルナ」です。

お盆の最後の日でしたが、暑かったこともあって、こちらのお店の前には人だかりがありました。

自家製のミルクと卵、小麦粉を使用して、女性達の全国組織「田舎のヒロインわくわくネットワーク」のメンバーがつくる野菜や果物などのジェラートを楽しむことが出来ます。
 
ジェラートの種類もたくさんあって、選ぶのに苦労しますよ!

おすすめは、ベーシックな「ミルク」と「三國の海の塩」。
カルナ (3)

こちらの「三國の海の塩」は、雄島から海水を汲んで塩を作っているそうです。

これはシングルサイズで350円。おまけも一種類付けてくれました。おまけはブルーベリーです。
カルナ (4)

私は、地元三国町の嵩(たけ)の林さんのトマトで作られたジェラートにしてみました。トマトのアイスがどんなものか興味がありました。

一口食べると、トマトのほんのりとした酸味とジェラートの甘みが一緒に来るような感覚でした。おまけはミルクです。

ミルクはおけら牧場のジャージー牛のビリーブ&チップスター牛乳で作られています。

ただ、個人的には「三國の海の塩」が、甘味と塩気が絶妙なハーモニーを奏でていて好きな味でした。ご馳走様でした。

カルナ(CARNA)
TEL 0776-81-3225
福井県坂井市三国町南本町3-4-34
11:00~18:00
水曜休(夏季無休)


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