「手打ちそば処 おきな」は、同じ白山市のそば店「唐変木」の「とうへんぼくな仲間」というグループのお店の一つなのです。
おきな

「唐変木」については、私のブログでも過去に紹介したことがあり、同じグループの中では「手打蕎麦じょんがら」というそば店についても書いたことがあります。

「とうへんぼくな仲間」は同じグループといっても、経営は各々個人がやられています。そのため、ポイントサービスの共通化などのあくまでも緩やかな連携のようで、そばの産地とか、そばそのものの打ち方、提供の仕方などには共通点は少ないですね。

「手打ちそば処 おきな」のご主人は、元々は金沢でサラリーマンをしていたようですが、鳥越の田舎に惚れて移住して、そこで「唐変木」のそばとの出会いがあり、手ほどきを受けたという変わった経歴の持ち主なのです。

7月のとある日曜日に、妻が仕事で不在だったため、母を連れだってお昼に食べに来ました。

小松から、中の峠のトンネルを超えて旧鳥越に入ってすぐ、道の駅「一向一揆の里」の手前の白山市出合町にお店はあります。少し細い道を入っていったところで、お店の前に駐車場が2台分、少し離れた民家の前に数台分車が停めるスペースがあります。
おきな (2)

お店は民家をほぼそのまま利用していて、座敷に座卓が並べられています。囲炉裏もあります。

どうもご主人の趣味が能楽のようで、能の謡が流れていて、室内には能グッズが色々置かれています。
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これは、お店の名前にもなっている能楽の演目のひとつ「翁」の九谷焼の置物です。

そばの種類は一種類。おろしやとろろなどを組み合わせてメニューは構成されています。
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最初にそば茶とそば団子が出されました。
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私が頼んだのは、こちらの「そばらんち(1,200円)」。本来は平日のみのようですが、知らずにオーダーしたら作ってくれました。ありがとうございます。

このセットはお得です。とろろとおろしの両方を楽しめ、サラダ、酢の物、半熟卵にご飯・漬物まで付いています。
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とろろとおろしのそばはぶっかけで、そば自体は十割そばです。白山麓の伏流水を使用して打っていて、田舎そばですが、蕎麦殻を細かく挽き込んあって、きれいなそば。のど越しもよく、つゆとの相性も良かったですよ。
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ご飯に半熟卵をかけ、一緒に運ばれてきた天然にがりをかけて食べます。
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母のほうは、暖かい「おきなそば(1,300円)」を頼んでいました。とろろとなめこが入っていますが、麺共々量は少なく、値段的には少し割高に感じたようです。「そばらんち」はお得感たっぷりだったので余計そう感じたのかもしれません。
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最後にはお決まりのそば湯ですね。私のにはセットの中に最初から入っていました。
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ご夫妻とももうご高齢なので、いつまでお店をやっていくのかわかりませんが、美味しいそばの提供を出来る限り続けていただきたいと思います。ご馳走様でした。

手打ちそば処 おきな
石川県白山市出合町ホ56
TEL 076-254-2775
11:00~15:00(蕎麦がなくなり次第閉店)
月・火・水曜休


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