昔から、と言っても戦後しばらくたってからだとは思いますが、加賀地方では、ハレの日の「およばれ」を寿司割烹店で行う風習がありました。
その町々で家の御用達のお店があったものです。

今日紹介する鶴来の「寿し西川屋」もそのような一軒だったのかもしれません。外観はそんな佇まいを感じさせてくれます。立派なお店ですね。
1階はカウンター席が中心で小上がり席が一つ。2階は座敷になっていました。
最初はうどん屋さんだったようですが、先代のときに寿司店として開業。
昔の女将が日本舞踊の西川流の名取りだったことから、屋号としての「西川屋」がそのまま店名になった様です。
こちらのお店、2004年公開の、秋吉久美子が主演の映画「透光の樹」のロケ地になっているのです。

この映画は最初、ショーケンこと萩原健一がダブル主演でしたが途中降板。その後、この時の出演料に絡む恐喝事件で逮捕されたという結果になっています。
鶴来が舞台ということで、当時私も観に行っていて記憶にも残っていました。
店内には、ポスターや映画のパンフレットなどがあって、私も拝見し、当時観た記憶がよみがえってきて懐かしかったです。
ランチメニューはこちら。
2種類あって、握りと巻き寿し、そして小鉢が2皿という構成。値段の違いは握りのネタの違いです。握りだけのセットはありませんでした。
我々は「上すしランチ(2,420円)」をお願いしました。
出されたのがこちら。
握り7貫とかっぱ・かんぴょう巻きでした。
握りは、いか・まぐろ(中とろ?)・鯛・甘えび・うなぎ・玉子・いくらという内容です。
小鉢はもずく酢とサラダ。
満足できるボリュームでした。
食材なども、魚以外は鶴来産のものを使っているなどこだわっていて、地元に根付いたお寿司屋さんでした。ご馳走様でした。
寿し西川屋
076-272-0268
石川県白山市鶴来日詰町カ-161-1
11:30~13:30
17:00~23:00
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