片町にあるディープな屋台横丁「中央味食街」のお隣にある金沢でも人気の鮨店「乙女寿司」。
Sushi 直 (7)

そんな人気店のすぐそばに約2年と少し前オープンした「Sushi 直」という一軒の鮨店を今日は紹介します。

さて、石川県と言えば、能登半島沖には暖流と寒流がぶつかりあう「潮目」と呼ばれる好漁場があります。

金沢といえば、そんな好漁場で獲れる新鮮な魚介をネタにして、全国でもトップクラスの人気を誇る鮨店がひしめくエリアです。

有名な鮨店も多く、全国各地から食通が訪れますね。

そんな競争が激しく、またすぐそばに金沢でも人気の「乙女寿司」があるのに、地元のネタだけではなくミナミマグロがウリに勝負する鮨店ということで興味がありお邪魔してきました。

「Sushi 直」のご主人は静岡県出身。静岡の名店で修業をスタート、そのあとシンガポールのいくつかのミシュラン星付きのお店で働いておられてから帰国。一年ほどの準備期間を経て2020年1月にこちらに店を構えています。

奥様が金沢の方ということで金沢でお店を!というわけですが、近年そのような方が奥様の故郷である金沢で飲食店を開業するケースが増えているような気がしますね。
Sushi 直 (9)

お店は、なぜか暖簾や看板などが一切なくわかりづらいですが、チェコ料理のお店「DUB(ドゥブ)」のお隣です。

中へは靴を脱いで入ります。
Sushi 直 (10)

入ったら、コの字のカウンター席のみの小さなお店でした。

前は小料理屋さんか何かかと思ってお聞きしたら居酒屋だったそうです。こんな狭い所で居酒屋?と思いましたが、すぐ閉店になったようです。汗

ご主人がお一人で切り盛りされていました。

お昼も営業されているようですが、夜は基本おまかせコースで11,000円と15,000円。我々は11,000円のコースをお願いしました。
Sushi 直 (11)

まずはビールで乾杯。ビールは瓶ビールのみ。
Sushi 直 (13)

最初に出されたのは能登の岩もずく。シャキッとした歯ごたえです。
Sushi 直 (14)

いまが旬のホタルイカ。
Sushi 直 (17)

初ガツオ。静岡出身の方だけありますね。上にはネギ生姜が乗せられています。
Sushi 直 (18)

ガリが出されて握りに移ります。
Sushi 直 (19)

最初に出されたのは「ヒラメ」。基本味付けされて出されるので、醤油は付けずにそのまま口の中へ。

シャリは新米と古米をブレンド。酢飯としての味わいは普通かな?サイズ的にも普通で、私にとってはちょうどいい大きさでした。
Sushi 直 (20)

これは「ハタ」、こちらで「ナメラ」。
Sushi 直 (21)

「ハギ」は肝乗せ。鮮度がいいのでしょう食感がよかったです。
Sushi 直 (22)

ここでフグの白子焼きが出てきました。そら豆も走りの時期でした。

あら塩が添えられていますが、白子自体に塩気がありそのままでも十分美味しくいただくことが出来ました。
Sushi 直 (25)

再度握りに移ります。こちらは「あら」。
Sushi 直 (26)

そして「ほうぼう」。白身系のネタが続きます。ミナミマグロへの序曲?
Sushi 直 (27)

「アジ」は小ぶりでしたが、乗せられているのはネギ生姜。鮮度よく美味しい。
Sushi 直 (28)

ここでやっと真打の「ミナミマグロ」。まずはヅケ。黒光りしています。そこそこ漬けてあるのか比較的濃厚でした。ほんのり柚子の風味がシャリにつけられています。
Sushi 直 (29)

中トロはいい塩梅の脂でした。

ちなみに「ミナミマグロ」は静岡県清水市の業者からの一本買い。ご主人が静岡での修業時代からのお付き合いのようで。ネット情報では色々な部位が紹介されていましたが、我々にはこの2貫のみでした。
Sushi 直 (31)

お口直しに「コハダ」です。
Sushi 直 (33)

そしておもむろに漆塗りの大きな器が出てきて、中にはたっぷりのウニ。産地がどこか聞きませんですが、ロシアからの輸入がピンチの折りに貴重な量かもしれません。
Sushi 直 (34)

で、こちらの金箔貼りの宝石箱?箔一製だそうですが、イクラと共に入れられて出されました。
Sushi 直 (35)

ウニとイクラの宝石箱や~!♪と叫びたくなるような演出です。
Sushi 直 (36)

ラス前は玉子が2種類。海老のすり身と山芋。シャリはありません。
Sushi 直 (37)

締めはかんぴょう巻きが出されました。

コースは以上で終わりです。

最後にビールの後に頼んだ日本酒について。
Sushi 直 (16)

こちらは「手取川」の純米酒辛口。最初の日本酒としてはすっきり飲みやすいです。
Sushi 直 (24)

能登の「白菊」は、特別純米無濾過生原酒です。味も度数もしっかりありました。
Sushi 直 (30)

福井の「黒龍」の「さかほまれ あどそ」。「あどそ」とは福井大野市の酒米の産地、阿難祖地区のことで、この純米大吟醸酒は福井県限定だそうです。ふくよかな味でした。

以上を飲み食いして2人で27,000円ほど。まぁ、県外から金沢鮨を食べに来た観光客はどのように思うかは別として、石川県に住む私にとっては面白く、また美味しく楽しむことが出来たので良かったです。

今回は妻のおごりでしたが、翌日は春の嵐が吹き荒れました……。ご馳走様でした。

Sushi 直
石川県金沢市片町2-4-6
TEL 090-1394-2537
月~土 11:30~22:00
日曜休



気に入っていただけたらブログランキング(下のボタン)をクリック願います。
人気ブログランキング