12月中旬に、約7年ぶりに「粋庵(すいあん)」にお邪魔してきました。
粋庵

一昨年に店内をリニューアルして全室個室になっていましたが、一昨年といえば、まだ新型コロナウイルス騒ぎの前で、そういった意味では時流を先取りした改装だったわけです。

今回は妻と二人の忘年会。急に決めたので訪問日の2日前に予約。週末は席が空いていなかったため、お邪魔したのは平日でした。

直前だったため、個室ではなく目の前に厨房が見えるプライベートカウンターに案内されました。カウンター席も作る様子が見えるので個人的にはうれしいです。
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そしてカウンター席にも2席ごとにアクリル板が置かれ、マスク置きがありました。感染対策はばっちりですね。

今回は「香箱かに付きコース(税抜6,500円)」を事前予約。このコースは、香箱漁の期間限定なので現在は終了しています。
 
今シーズンのズワイガニ漁は、石川県に限らず獲れる量が少なかったこと。そして「Go To トラベル」などのキャンペーンの影響から高値が続いていました。特にメスの香箱かにへの影響が大きかった気がします。

さて、そんな香箱かにのコースなので、楽しみに出かけました。

まずは生ビールで乾杯。こちらのお店は樽生ビールで、私は「キリンブラウマイスター(税抜650円)」。
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妻は「琥珀ヱビス(税抜650円)」でした。きめが細かい泡。注ぎ方も訓練されていますね。

ではコースの内容を紹介していきます。
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先付けは「雲丹豆腐」。生姜風味の餡がかけられ、その上にキャビアが乗せられていました。

お造りは、天然真鯛昆布締め、イカ、カジキマグロ、甘エビという内容。
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さすが、この手のお店の刺身は美味しいです。特に小松弥助のイカを思い出させてくれる短冊状に切られてまとめられたイカが甘くておいしかったです。昆布締めもいい塩梅でした。
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焼物は「鰤の味噌幽庵焼き」。ちょうどカマの部分だったので脂の乗りも最高!それでいてほんのり上品な感じで仕上がった味噌の味がブリの旨みを引き立てていました。
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温物は「粋庵」おなじみの「卓上出来たて豆腐」。出来立ての豆腐を食べることができます。食感はプリンのようで、大豆のうま味甘みをダイレクトに感じることができる逸品です。
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揚物は「帆立真丈の東寺揚げ」。カニ出汁餡が上品。

そして酢物として出されるのは「香箱カニ土佐酢ジュレ掛け」。
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少し小さめの香箱ですが、丁寧に剥いて食べやすい状態なのがうれしいです。土佐酢のジュレが程よい酸味。口の中で溶けてカニの身とのアンサンブルを奏でてくれます。

香箱の甲羅の下には金時草と菊花の浸しが敷かれていました。

そしてご飯ものは「佐の川園産の朝採れ舞茸炊込み御飯茶漬け」。
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小さめの焼きおにぎりに和食のお店ならではの上品なお出汁がかけられ、ご飯の量もそれほど多くないのでちょうどいい感じでした。

ちなみに「佐の川園産の舞茸」は我が家でも木場潟の道の駅などで時々買い求めています。
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香の物も付いています。
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デザートの水菓子は「胡麻のブラマンジェ」でした。

では最後に飲んだお酒について紹介します。

粋庵では日本酒は冷酒から熱燗はもちろん、お燗の温度まで細かく指定できます。

生ビールのあとは普段飲んだことがないお酒を飲もうということで、まずは秋田県由利本荘市の地酒で「雪の茅舎(ぼうしゃ)」の純米吟醸を冷酒でお願いしました。
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1合で税抜750円。口当たりがいい飲みやすい純米吟醸で美味しかったです。
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あと妻はぬる燗で福島県二本松の「大七 純米生もと(税抜750円)」を。

他にも何か頼んでいました。
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私は「角ハイボール(税抜500円)」と芋焼酎「三岳」をお湯割りで頼んでいます。

最後に再び冷酒に戻って能登の「池月 純米(税抜750円)」です。

美味しい料理ばかりだったので少々飲みすぎました。(^^;

以上飲み食いして、一人1万円ほど。コースの内容・バランス・量含めて納得の料金でした。

今回の「香箱かに付きコース」は、私の好みにぴったりでツボにはまりました。今年の冬にも出来たらお邪魔したいと思いました。皆さんも是非どうぞ!ご馳走様でした。

粋庵(すいあん)
石川県小松市沖町ナ23
TEL 0761-24-5960
月~土17:00~23:00(L.O.22:30)
日曜休


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