温泉地には昔はどこも芸妓さんがたくさんいました。
片山津温泉では昭和40年代には400人近い芸妓たちがいたということですが、いまほど娯楽が多くない時代、遠来の温泉客はもとより地元の旦那衆も芸妓さんたちと優雅に宴を楽しんでいたのでしょう?いまは何名ぐらいいらっしゃるのでしょうかわかりませんが、いまでは遠い昔のことですね。
当然のことながら私はそんなことをした経験がないので何ですが、そんな時代の雰囲気を味わうことが出来る施設が片山津芸妓検番「花館」です。
大正9年に芸妓の練習の場として建てられた施設をリニューアルしていて、新しい内外装になっています。紅殻格子のファサードが素敵な感じです。
中に入ると、建物の1階の左側が源泉と柴山潟の湖底土を使った「晶子染め体験:ができる場所。右側が「茶房 富久紗」という喫茶店となっているのです。
ミニ提灯がぶら下げられていて、当時の検番の雰囲気が忍ばれますね。
店内は畳敷きに囲炉裏を囲む席、座卓の席、そしてカウンター席がありました。
この日は雨だったので、靴を脱ぐのも面倒だったため、唯一あったテーブル席に座りました。
お店は検番を取り仕切っていた女将さん?のような女性の方が切り盛りされていました。
ちなみに「茶房 富久紗」では、片山津温泉の特徴であるナトリウム、カルシウム、塩素成分を多く含んだ源泉で「源泉豆腐づくり」体験ができます。
私は食事をしてきた後で、かつ一人だったので「源泉豆腐づくり」は諦めてコーヒーを飲むことにしました。
お品書きです。
甘味処でもあるので和の甘味もありました。
出されたコーヒー(400円)はマシン抽出で普通のコーヒーです。
こちらの施説ではいま話題の「コト消費」が出来るので、観光客のかたも気軽に入って、華やいでいた時代をしのびながらいっぷくされてはいかがでしょうか!?ご馳走様でした。
茶房 富久紗(さぼう ふくさ)
石川県加賀市片山津温泉モ2-2
TEL 0761-75-4440
片山津芸妓検番花館1F
9:00~18:00(L.O.17:00)
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