たかが「うどん」!されど「うどん」!
香川県に行くと「うどん県香川」は奥が深い!と感じます。
私が住む地元小松市はうどんで町おこしをしていますし、私自身もうどんが好物なので、うどんに関しては県外に行っても気にかけています。
シンプルに小麦・塩・水の3つの素材だけで作られる「うどん」。素人目には味はどこも変わらないのでは?と思ってしまいがちです。
もちろん、一部のお店だけは他と味が違う!と感じることもありますが、まぁ、他のお店はそれほど驚くほどの味の違いを感じません。
しかし、香川県のうどんは、行く店々にうどんの顔、個性があると感じます。
「うどん」とは、少し科学的に書くと小麦粉の2種類のタンパク質「グルテニン」と「グリアジン」が、水分子と結合し「グルテン」になり、弾性と粘りのある「コシ」を持つようになるのですが、この「うどん」を打つ時の個性が香川のお店ごとにこだわりがあるのだと思います。
今日紹介します、高松市の市街地から少し車で行ったところにある「手打麺や 大島」は、これまで香川で食べた「うどん」の中では一番細い部類に入るお店です。
元々は「馬渕手打製麺所」でしたが、お店のご主人が年齢から引退するということで、この場所からも比較的近いところにある「大島うどん」の弟さんが、店を閉めるのはもったいないということで跡を継がれています。
そして2015年10月から店名を「手打麺や 大島」に変えています。
人気のうどん店で、お昼時は順番待ち覚悟のお店なのです。
こちらの写真は食べ終わったあと写した写真ですが。私がお店に着いた12時過ぎは10数名の順番待ちが出来ていました。
セルフ店です。

有名人のサインなども掲げられています。
こちらで天ぷらなど惣菜類を取ると同時にうどんをオーダーして料金を支払ってから、ダシと薬味を別な場所に移動してかけて席に着きます。
私はちくわの天ぷらを一つと、入口に掲げられていた「しっぽく始めました(冬季限定)」の文字に魅かれて、そちらをお願いしました。1玉で440円です。
「しっぽく」といえば長崎の「卓袱」を思い出しますが、ここ香川では冬の間家庭で食べる郷土料理として知られています。
大根・にんじん・里芋・鶏肉・しめじ・油揚げ・こんにゃくなど盛りだくさんの種類が入っています。このあたりはお店や各家々で違うようです。
ダシは、イリコとカツオのバランスがいいタイプでした。
かけうどんは別な場所でダシを掛けますが、しっぽくうどんは一緒にかけて出されます。煮込み汁として他の調味料を加えているのかもしれません。でも美味しいです。
うどんは、讃岐うどんとしては細めの麺でした。しなやかなコシのうどんで、ほど良い弾力で好きなタイプです。

一緒に行った人は、かけうどんと、コロッケ(50円だと言っていましたが安いですね!?)、おにぎり1個を食べていました。
本当はシンプルなかけうどんを最初食べるのが筋かもしれませんが、「しっぽく」の誘惑に負けてしまいました。^^; ご馳走様でした。
手打麺や 大島
香川県高松市太田下町3013-1
TEL 050-5596-1708
10:00~15:00
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