秋は芸術の秋でもあります。
ひと昔前までは、ほとんどの美術館や観劇・コンサートでは動画はもちろん、写真撮影も禁止でした。
一方、昨今SNSが当たり前となって、いい悪いは別にして話題が一気に拡散。すぐにブームを引き起こすようにもなりました。
そんなこともあって、単にかたくなに禁止ではなく、条件付きながら写真撮影やネットにアップすることも可能な展覧会やイベントを見かけます。
今回、9月末に大阪に行って観てきたアートな話題を2つ紹介したいと思います。両方とも写真撮影が可能でした。
まずは、シルク・ドゥ・ソレイユの創設30周年を記念して制作された「キュリオス」。
私はシルク・ドゥ・ソレイユを観るのは今回が初めてでした。
「キュリオス」は日本では2月からの東京公演に引き続き7月末から 11月4日(日) まで全141公演が行われています。
大阪公演は、中之島のビッグトップ特設会場に巨大テントが作られ1回の公演で多くの人が一度に見ることが出来ました。
テントの内部、開演までの待ち時間を過ごすのが、こちら。記念グッズや飲食ブースが並んでいます。
運営も手慣れたもので、トイレの数もたっぷり。上級のテーマパークの運営にも引けを取らない感じでした。
料金はS席(といってもほとんどがS席)で平日12,500円、土日祝日13,500円と、ちょっとお高め。我々はそのS席でも後ろのほうでした。^^;
もっとも、離れていた方が公演全体を俯瞰して観ることが出来たので、そんなに不満があるわけではありません。
途中30分の休憩をはさんで前半1時間、後半1時間の2時間、退屈する時間帯はほとんどありませんでした。
公演の内容はここでは書きません。キュリオスのウェブページを見てください。
料金は決して高くはないというのが私の感想です。
世界観としては、日本人にはなじみが薄いところもありましたが、音楽は生演奏。衣装や舞台装置は精巧に作られていて、昔でいうサーカスを独自に進化させた技・演技は超一流です。
ちなみに写真撮影がokなのはエンディングのところのみ。
その時に写した写真をアップしました。
お次は同じ中之島にある「東洋陶磁美術館」。
大阪に3年間住んでいたのですが、他の主要な美術館や博物館には行ったのですが、ここだけは一度も行ったことがありませんでした。
今回、前述の「キュリオス」を観にいく前に行ってみました。
名前の通り東洋の陶磁器の特化した美術館で、コレクションはその分野では世界有数なようです。
個人的には東洋の陶磁器の領域にそれほど興味がある方ではなかったので、これまで行かなかったも言えます。
今回、なぜ行こうと思ったか!?それは国宝の「油滴天目」というお茶碗を見たいと思ったからです。
昨年初めに、テレビ東京で放送された「開運!なんでも鑑定団」で、鑑定人である中島誠之助氏が世界で4つ目の曜変天目茶碗が発見されたと言ったことが話題になったのを覚えているでしょうか?
私もそれで天目茶碗なるものを知りました。
この美術館では写真撮影は一部展示を除いてok。昔の作品は著作権法上も権利が消失していることもあるのかもしれません。しかし、フラッシュ、追加照明、一脚・三脚、自撮り棒は使用できません。
かつSNSでの拡散をしてほしいということまで張られていました。
SNSで「拡散」してもらい、来場者増につなげたいということなのでしょうね?
ということで、私も写真をアップします。
「東洋陶磁美術館」では今、特別展「高麗青磁-ヒスイのきらめき」というのをやっています。11月25日(日)までです。
あわせて平常展として「安宅コレクション中国陶磁など」ということで、安宅コレクションの逸品の数々を見ることが出来ます。
前述の国宝の油滴天目茶碗についても、この平常展の展示物です。
あと、こちらも国宝の「飛青磁花生」です。2つの国宝とも写真では良さは伝わらないと思いますので、是非会場に足を運んで見てください。
また九谷焼についても古九谷の有名な大皿が飾られていました。石川県民にとって残念なことに「有田焼古九谷文様」の表記がされていますね。
東洋陶磁美術館
大阪市北区中之島1-1-26
TEL 06-6223-0055
平常展「安宅コレクション中国陶磁など」
特別展「高麗青磁-ヒスイのきらめき」
平成30年9月1日(土)~11月25日(日)
月曜休館(祝祭日の場合は翌火曜休館)
コメント
コメント一覧 (2)
こんにちは。
ブログも拝見しました。
写真撮影okは欧米では当たり前ですからね。
日本では、大阪はやはり太っ腹です。(笑い)
東洋陶磁美術館のコレクションは一人のコレクターが収集したもの。昔の人は凄いです。
こんにちわ。大阪の天目茶碗見てこられたということで大阪は写真が撮れることを知ってびっくり。
今時なのかもしれませんが、やがて10年前東京の油滴が大きくて輝きが強い油滴天目を見た時は撮影禁止。
是非、東京の天目茶碗も見に行ってください。油滴の数は少ないものの油滴が大きくて玉虫色の輝きがとてもきれいです。