金沢は江戸時代、加賀百万石の城下町で、武家と町民の文化が花開いた土地です。

そんな江戸時代の繁栄があったからこそ、いまの文化観光都市「金沢」が成り立っているとも言えます。

街中には江戸時代からあった施設が今でも色々残っていますが、多くは建て替えられたり取り壊されたりしています。

そんな歴史的な価値のある建物を残そうと、金沢市では「湯涌江戸村」という江戸時代の建物を集めて、展示を兼ねて保存している場所があります。

今日は、その「湯涌江戸村」の紹介です。
湯涌江戸村

「湯涌江戸村」へは、過去いつごろ行ったのか記憶も定かではありません。

大学を卒業してからすぐ県外に出ていたので、たぶん、大学時代か、その前でしょう?

ただし、元々は、いまは無き白雲楼ホテルの近くにあったので、私が行ったことがあるのは、そちらの旧金沢江戸村のほう。いまの場所にある江戸村には行ったことがありません。

旧金沢江戸村は1997年に閉鎖。その後、2003年から移転作業が始まり、徐々に主要な施設を移転して2010年9月に今の場所にオープンしています。

村内の歴史的建造物は国の重要文化財、または石川県・金沢市の有形文化財に指定されています。

今回はとても暑い日に行きました。夏は園内をまわるのが大変ですね!?^^;
湯涌江戸村 (3)

入口を入るとすぐ見えるのは、国の重要文化財の指定を受けている旧松下家住宅。金沢市泉新町にあったものを移築しています。
湯涌江戸村 (14)

近郷の農民相手に種物商を営むと共に茶店も兼ねた町家で、内部は立派ですね。

こちらも国の重要文化財に指定されている「旧鯖波本陣石倉家住宅」。立派な建物です。元々は福井県南条郡南越前町にあったものを移築しています。
湯涌江戸村 (4)

内部も広く、昔の問屋さんで、大名などの身分の高い侍が宿泊する場所である本陣としても利用されていた当時の繁栄が忍ばれますね。
湯涌江戸村 (6)

内部には当時使われていたであろう籠もありました。
湯涌江戸村 (11)

元文部大臣の永井道雄氏や政治家の永井柳太郎氏の生家だった旧永井家住宅もありました。
湯涌江戸村 (13)

永井柳太郎氏が幼少のころ使っていた木製のそりなども展示されていました。

あと、農家のエリアもあったりしましたが、こちらの紹介は割愛させていただきます。是非皆さんも行ってみてください。

しかし、真夏の時期はさすがに屋外を歩くのはしんどいです。園内には売店もないので、のどの渇きを癒す場所がないからです。

このあたりは、少し検討の余地があるのでは?と思いました。
湯涌温泉

あと、湯涌温泉の共同浴場「白鷺の湯」の近くにある「金沢湯涌夢二館」。
湯涌温泉 (3)

こちらでは「金沢湯涌夢二館コレクション展」をやっていました。
湯涌温泉 (4)

テーマは「夢のふるさと ―夢二の郷愁と異国情緒―」です。期間は9月24日の祝日まで開催されています。

湯涌温泉界隈も見どころが色々。たまには金沢の奥座敷にも訪れてゆっくりしたいですね。

湯涌江戸村
石川県金沢市湯涌荒屋町35-1
TEL 076-235-1267
9:00~17:30(入園は17:00まで)
火曜休園(休日の場合はその翌平日)
12月29日~1月3日は曜日に関係なく開園
入園料は一般大人300円


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