今年3月、石川でも1・2を争う人気の鮨職人が、惜しまれつつこの世を去りました。

全国にも名が知れた、野々市にお店がある「太平寿し」の高谷さんです。本当に残念です。

しかし、石川のちには亡き高谷さんの教えをしっかりと引き継いでいるお店が何軒もあります。

八や、あいじ河原町 一(はじめ)など、そうそうたる顔ぶれのお店ばかりです。

今日紹介します「八郎すし」も、その内のひとつ。一番若い3代目が太平寿しで修業を積んでいらっしゃいます。

場所は浅野川にかかる梅の橋のたもと。鮨屋として3代続いている金沢でも老舗の一軒です。

近くにひがし茶屋街や主計町という観光客が多く訪れる場所がありますが、徒歩3分ほど離れたこの場所は観光客もあまり足を延ばさないので、静けさが残っているろころです。

太平寿しもそうでしたが、外観はモダンで今風の造りではありませんでしたが、こちらの「八郎すし」も昭和の趣を感じさせてくれるお店です。

日曜日のランチに事前予約を入れて伺いました。

12時少し前にお店に到着。先客は居ませんでした。
八郎すし (3)

まずは2代目が我々を迎えてくれます。

いま、金沢の有名鮨店はバブルと言っても過言ではない状況で、新しいお店が次々とオープンしています。

人気店は週末や休みの日はなかなか予約が取れず、観光客が客層の中心なところも珍しくはありません。

こちらの「八郎すし」は北陸新幹線が金沢まで延伸してきた後、一時、観光客もだいぶ増えたそうですが、いまは落ち着いて地元のお客さんが中心だと話されていました。

さて、この日は最初から食べる物を決めてありました。「ゆばそば御膳(3,000円)」です。

鮨屋でゆばそばを出すのはとても珍しいですね。この点をお聞きしたら、地元の常連さんに鮨ばかりではなく他の料理も楽しんでほしかったからと、2代目は話してくれました。
八郎すし (5)

めちゃ暑い日だったので、まずはきりっと冷えたビールでのどの渇きをいらします。
八郎すし (6)

一緒に出してくれたつまみは能登のイイダコ煮。
八郎すし (7)

最初に出されたお吸い物はあさり。

そして握りです。太平寿しのように何らかの仕事がされていて、醤油につけずに食べます。

握りのほうは3代目担当です。
八郎すし (8)

まずはひらめから。

わさびがいい風味でシャリも適度な大きさ。ランチなのでネタはそれほど大ぶりではありませんがいい味出していました。
八郎すし (9)

赤イカは能登のあら塩でさっぱりと。ねっとりとした食感で甘みもありました。
八郎すし (10)

とり貝です。
八郎すし (11)

アイナメは塩と醤油で食べさせてくれます。
八郎すし (12)

ヅケは、しっかり浸かっている感じでした。
八郎すし (13)

玉子。シャリが挟まれています。
八郎すし (14)

そしてゆばそばが出されました。

加賀湯葉に茶巾寿司のようにそばを包んで、揚げて蒸してある手間がかかっているゆばそばなのです。
八郎すし (15)

そばは茶そば。茶そばを食べるのは久しぶりです。

ダシは少し甘めでしたが、もみじおろしのピリッとした風味が味を締めてくれていました。
八郎すし (16)

最後に、かんぴょうを手巻きで出してくれました。こちらはわさびを多めに使って、かんぴょうの甘さとわさびのピリッとした辛みのマリアージュ。よかったです。
八郎すし (17)

最後にはデザートも付いています。ハート形?のさくらんぼに、抹茶のういろう。

瓶ビール1本とおつまみ一種類とゆばそば御膳で締めて2名で7,300円ほどでした。
八郎すし (18)

お店から出ると、3代目がお店に前に出られて見送ってくれました。

さて、地元のお客様を大事にされるお店の考え方が、料理や鮨に生かされている感じのする安心できるお店だったと思います。ご馳走様でした。

八郎すし
石川県金沢市並木町2-16
TEL 076-231-1939
12:00~14:00
17:30~22:00
木曜休


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