金沢では鮨のジャンルは激戦地と化しています。
その中でも最近は、一仕事された鮨を食べさせてくれるお店が本当に多くなりました。
今日紹介します、昨年5月にオープンした「鮨 ワイン 小料理 一誠」もそんな一軒です。
場所は安江町。古民家を改装したお店で、最近このあたりも人気の飲食店が多くなってきました。
この場所は「KOGEIまつきち」というクラフトギャラリーだったところです。私も2度ほどお店を覗いたことがありますが、残念ながら閉店されたのですね。
中に入ると、L字型カウンターのみの9席です。ご主人とアルバイトの女性2人で切り盛りされていました。
ご主人は色々なジャンルのお店で修業されています。銀座の某有名鮨店。金沢ではフレンチ店などで働き独立されています。
お店の特徴はタイトルにも書いていますが、「鮨 ワイン 小料理」のアンサンブル。もちろん、日本酒も楽しめるのですが、握りの前に出される小料理がなかなか一工夫されていて、洋のテイストを取り入れた品々が多かったです。
コースのみで6,800円とリーズナブルです。さきほど写真を数えたら料理と鮨で20品以上出されていました。凄いですね。
このリーズナブルなお値段の秘密は、食材のコストをうまく抑えていること。そして料理はその日の分を事前に下ごしらえしてあって、出す前に最後の一仕事をして出してくれるなど工夫を凝らして多品種少量のメニュー構成を実現しています。
あと、これがキーポイントだと思うのですが、小料理を多く出して、アルコールなどのドリンクがすすむということでしょう?
我々が頼んだ最初のドリンクは「馨和 KAGUA」。

Far Yeast社のクラフトビールです。330mlで1,100円と他とは少し高め。しかしフルーティーな飲み口で柚子と山椒のアロマが効いています・
そして、まず出されたのは、右は「ハマグリと新ジャガの冷製スープ」。左は「バフンウニと玉子豆腐で出汁のジュレ掛け」。
ワインに合いそうな品から始まりましたね。
こちらは菜の花をカンパチで巻いて、上にイクラを乗せています。
お次はミズタコとオクラのポン酢掛けです。食感が面白いです。
鯛の子とシシトウ・昆布はレンゲに入れられ一口で食べます。
この後、いったん握りに移ります。握りは小ぶりで赤酢を使用して、何らかの仕事がされている江戸前風の握りです。私の好きなタイプですね。
タイの軽い昆布締め、アラ、シマアジの3貫出されました。
う~ん、写真一枚撮り忘れ。^^;
この辺で、ビールの後で飲んだものについて紹介します。

フランスの白ワイン「Philippe & Sylvain Ravier(フィリップ・エ・シルヴァン・ラヴィエ)」。
すっきりフルーティな味で、さわやかな後口の白。

こちらは同じくフランスで「Aprogant Frog Domaines Paul Mas(ドメーヌ・ポール・マス)」。ソーヴィニヨン・ブランです。
最後に日本酒で奈良県桜井市の三輪大神神社の参道にある今西酒造「みむろ杉 特別純米 辛口 露葉風 無濾過生原酒」。
こちらには私も大阪に住んでいた時に行ったことがあります。こちらに書いています。

ワイングラスで飲みます。瑞々しい辛口ですっきりとした飲み口でした。美味しいです。
この後またおつまみ系に戻り、この後は握りとおつまみ系が行ったり来たりで出されます。
バイ貝とじゅんさい、金時草の酢の物。これからの季節のものの取り合わせですね。
マグロの赤身は軽くヅケで。
子持ちのシャコです。
大きかったので、少しつまみにしてくれました。
赤貝。
サヨリ。
車海老と甘エビ。茹でと生です。車海老は小ぶりで黄身そぼろがかけられていました。
甘えびにはタマゴと味噌がたっぷり乗せられていて美味。
金目鯛と白髪ネギ、わかめをダシで食べさせてくれます。
コハダ。
いくらとすりエビだったかな?

その後、こちらの味噌汁が出された後で、
ホタルイカの沖漬けが出されました。う~ん、まだ飲めと!(笑い)

ウナギの手巻き。香ばしく炙られて美味しいです。
締めの玉子が出されて終わりです。
以上、飲んで食べて2人で22,000円強。
18時オープンで我々がお店に入った時には、すでに途中まで食べている方がいらっしゃいましたが、GW中
最近、一人15,000円以上かかる鮨店が多くなってきたことを考えると、リーズナブルだと思います。
食材のコストを押さえつつ、一仕事して美味しく食べさせてくれている感じがしました。再訪したくなるお店でした。ご馳走様でした。
鮨 ワイン 小料理 一誠
石川県金沢市安江町12-28
TEL 076-225-7680
18:00~23:00
日曜休
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